私の冬の仕事は高速道路の除雪だが、
ただ除雪機で仕事するだけではない。
お客様が料金を払って使う道路。
恒に快適に運転してもらう為に私達がする仕事はたくさんある。
その一つが日中作業という仕事だ。
原則泊りがけで私達は仕事をするが、
この日中作業は朝8時から夕方5時(17時)まで機械では補えない箇所を人力で
除雪したり、氷をはつったり(削る)する。
ショベルやバックホーも使うが、私達は主に角スコップやツルハシを専門に使う。
穴が開いた舗装道路補修やらとにかく肉体労働を得意とする私(雪氷筋トレ部の部長)には
この日中作業は自分の存在感を示すもってこいの仕事である。
その日中作業をしている時、私は前から愛用している重い角スコップについて
もうちょっと短いほうが使いやすいのになあと思っていた。
それはある日プラスティックのジョンバーの柄が折れ、
勿体無いからと仲間の一人がその部分を切り短くして使っていたのを見たからだ。
この短いジョンバーは使ってみると凄く軽く、回転率が増し
足の短い(認めたくはないが)私には物凄く使いやすかった。
おまけに腰にかかる負担も短い分腕力でカバーでき
腰痛持ちの私には神からの贈り物のように思われた(大袈裟ではなく)。
その短いジョンバーで高速回転の作業をしていた時仲間に
「モロさん、速ええええーーーっ!!!
これはどこにいっても使い物になるわああーーーーっ!!!」
と、驚いて賞賛をしてくれ、
目立ちたがり屋の私は
痺れるような快感を受け(私は他人にオオ――――ッ!!!と言われるのが大好きだ)
これは重たい角スコップも短いのが欲しいと心の底から
思いさらにみんなに”オオオオ――――ッ!!!”と言わせたくなった。
そう思ったら矢も楯もたまらず、
私はどうしても短い重い角スコップ(鉄製)が欲しく
実現せずにはいられなくなった(アホだ)。
そこでそんなものが市販されているのかまず確かめる為にネットで調べ、
量販店に商品を卸す仕事をしている友人のアキ支店長にまで連絡し、
短い角スコップがどうしても欲しいから探してくれと頼んだ。
心優しいアキも探してくれたが、
鉄制の角スコップはなく代わりにアルミはあると提供してくれたが
私はどうしても納得できない。
角スコップでなくてはダメなのだ(我儘)。
当初私は購入することしか考えてなかったが、
アキの一言が効いた。
それは
”うちのアルミスコップを改良しな!!”という言葉だ。
私は脳天を打たれた気がした。
”そうだ!!無ければ作ればいいじゃあないか。
おれは何故、そんなことに気が付かなかったんだ!!
何でも他力本願じゃあないか。”
と、自分を恥じた。
”できなければできるまで挑戦し続ければいい!!”。
アキの何気ない一言で私は発奮し、家にある古い角スコップから改造することにした。
幸い昨年夏私の造園の師匠である牧師さん(ナベさん・働く牧師さんである)から貰ったサンダーもあり、
自力で改造スコップの制作にとりかかった。
まずはアキから提供されたアルミでサンダーの使いかってを試し、
完成品をシュミレーションした(アキには感謝)。
それから鉄の角スコップに取り掛かった。
15㎝くらい短くしたいので柄の部分を上から15㎝のところで切り
持ち手の部分の鉄の穴の中に凝縮されている木をほじくりだす作業に入った。
しかし、これが半端無く苦労した。
凝縮し、湿っていたので作業がはかいかない(進まない)。
ノミとキリ、マイナスドライバ―でホジるが
グジュグジュして、遅々として進まずとうとう私はそこに灯油を湿らせ
ティッシュを押し込み火を点けてその部分を燃やした。
水分が抜け、その部分をホジる。
ちょっと進んだらまた火を点ける。
その繰り返しで1時間以上かかりようやくその部分をくり抜いた。
そして取っ手の部分を柄の部分に嵌め(柄の部分は鉈で嵌まるように削った)。
だが、鉄の部分に留め金を打ち込む工具がなく、
その部分だけ会社に持って行き仕事仲間にやってもらった(最後まで自力でできなかったのが残念)。
そうして、
私の専用スコップが出来上がった。
私はこの短い角スコップを
”モロコップ”と名付けた(モロのスコップだから)。
明日からの日中作業が今から楽しみだ。
モロコップ・・・
秘密兵器に
なるだろう・・・
改造・・・ご苦労様です(^-^)
考えてみたら・・・スコップの柄だけをやれば良かったネ(^-^)
それを削って差した方が早かったかも知れないネ(^-^)
柄が折れたら言って下さい(^-^)
差し上げます(^-^)/
『作ったら?』の言葉に直ぐに耳を傾けて作ってしまうんだから凄い
成功者は『聞く耳を持つこと』っていうけど本当だね
これでまたバクバク仕事できるわ~
遊びに仕事に、、、タッチのフットワークの軽さに脱帽
ちなみに私も、、、確定申告でモヤモヤした頭をスッキリさせる為に毎日少しずつ氷割りしています。
カパカパ剥がれるから意外と面白いんだよね~
でも、それもやって初めて解ったこと。何事も経験。ありがとう
でも、
みんな我が師でもあります。
50過ぎても60になってもまだまだ伸びる。
ガンバルぞ~~~
追伸
南さん、
ブログ
笑えますか・・・
タッチの心の叫びと夕張独特の言い回しが笑えるのよ~
またこのネーミングがモロコップって、、、ロボコップかと思った
でも惜しかったなぁ~
モロコップの字、、、焼き印じゃないけど焼き文字にしてほしかった~
また新たなるハードルが・・・