火星ねこ パズル

日々の日記

◎詩◎

2005年11月05日 22時12分42秒 | ◎詩。小説,物語の切れ端◎
私は世界の果てにいる

私は世界の彼方にいる

私は世界のどこにでもいる

だって地球は丸いから

あなたから見たら
私は世界のどこにいる?

って
隣でうどんを食べているあなたにきいたわ

あなた どんぶりの湯気でメガネを少し曇らせて
キョトンとしてた

「隣?あなたの隣ね」って 私は笑って答えを教えてあげた

でもね
たまに閃光彼方に行くときがあるわ
私の心も
あなたの心も

「それはたぶんすごい距離ね」

うどんの汁をすすって一緒に流し込んだ言葉

かわりに
あなたの頬にキスをしたくなったけれど

今はお汁が口についているから
お預けね

◎詩(かな?)◎

2005年11月05日 21時48分43秒 | ◎詩。小説,物語の切れ端◎
そして
彼女はお喋りをするというより、淡々と語りはじめたけれど
彼女の顔はどんな顔だったのか私は知らない

それは
私達はレンゲ草を摘みに行って
いつの間にかお互い背中をむけたままだったから

時々
彼女の言葉は
柔らかい風に乗って飛んでいってしまったけれど

私は黙って聞いていた

悲しいお話だったのに
ちっとも悲しく響かなかったのは
彼女の淡々とした話し方だったのか
レンゲ草に夢中だったからなのか
彼女の表情が分からなかったからなのか

たぶん
その全部