宇宙のめいぐると

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クラインのツボ

2010年02月09日 00時31分38秒 | CINEMA
「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の脚本家
チャーリー・カウフマンが初メガホンを取った「脳内ニューヨーク」。
出演はフィリップ・シーモア・ホフマン、
サマンサ・モートン、ダイアン・ウィースト等。


舞台演出家ケイデンは憂鬱な日々を送っていた。
舞台はそれなりに順調だが、家庭はギクシャク。
遂には妻は娘を連れて仕事でパリに行ったきり。
そんなある日ケイデンの元に天才に贈られるとされる
マッカーサー・フェロー賞受賞の報が届く。
彼はその賞金を注ぎ込みニューヨークそのものを舞台で表現しようとするが・・・。

カウフマンは外の世界よりも頭の中がどうしても気になるらしい。
ドライに悲劇を描くトコロなんかは
ジョン・アービング作品に通ずるものがありました。

世界を全て表現しようと試みる、
後半のカオスな展開がかなりツボ。
演技をつける監督役に演技をつける監督とか、
合わせ鏡みたいにキリがないところを徹底的に描写するところは好きですね。

静寂の後、ラストに流れるジョン・ブライオンのスコアが残酷なまでに美しい。



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