宇宙のめいぐると

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そりゃ電球も飛ぶわ

2009年04月09日 00時31分37秒 | CINEMA
同名舞台を映画化、「ダウト ~あるカトリック学校で~」。
メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、
そしてヴィオラ・デイヴィスのメインキャスト全員が
本年度アカデミー賞にノミネートされました。
監督はオリジナルの舞台も手掛けた
ジョン・パトリック・シャンリィがそのまま務めています。



※前売特典はポストカードセットでした

舞台はあるカトリック教会の付属学校。
ある黒人生徒との不適切な関係の疑惑を巡って、
神父と学校の厳格な校長との激しい対立を描いています。
タイトルそのまま、疑念・疑惑が本作のテーマ。

とにかく出演陣の演技合戦、これに尽きます。
特に校長役のメリル・ストリープと
神父役のフィリップ・シーモア・ホフマンのバトルは凄まじいの一言。
この二人は飽食と粗食、自由と規律というように
全く対照的な描かれ方をされています。
当初徹底的に厳格で疑い深い校長が悪者のような錯覚を抱かせますが、
物語が進むにつれてそんなに単純ではない事が解ってくる。

正しいのはどっちか。
今作はうまくどちらにも解釈出来るように作られています。
あのシーンはこういう事だったんじゃないか?等
ラストを含め様々な解釈が語られていますが、
それこそが監督の意図するところ。

伏線を張り巡らせた疑惑の迷宮に思う存分彷徨って下さい。
役者陣の演技と相まってもう一度観てみたいと思わせる佳作。



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