この数週間、ビートルズを聞き直している。きっかけはリマスターの発売と音楽雑誌・スヌーザーのビートルズ特集記事だ。そういや、今日は入荷日ですな。とりあえずは、真面目に時代を追って1st“Please Please Me”から順番に。今まで「ビートルズ好き」を自称してきたし、どう捻くれて考えてみても好きなことは疑いようもないのだけど、そういえばこんなにもしっかりじっくりとビートルズを聴く機会もなかったような気がする。各アルバム、あるいは曲単位でヘビロになってたことはあるけれども。こうして改めて聞いてみると、どうも聞いてるのとそうでないので大分ムラがあるようで、ボクの場合は初期が手落ちだった。そして、いかにもすごいことを発見したかのように愚かなボクは感動してしまった。「初期めっちゃええやん!」。ははは。いや、でもボクにとっては重要な発見。これでビートルズの中で好きなアルバムを選ぶのがまた難しくなってしまった。
ビートルズはボクにとっては最初の洋楽体験だと言える。車の中で繰り返し流れていた赤と青のベスト。だから、こうやって聞き直してみてもシングル曲のところに来ると妙に懐かしい気分が入り込んでくる。結局は、ジョンのシャウトもポールの切ない声の響きもジョージのフレーズもリンゴのビートもボクの血液の中を流れてて、もうこれはどうも抗いようがないのだなと思ったり、あるいは全体像は掴めないもののぼんやりとボクの音楽観を包み込む酸素のように思ったり。と同時に音楽を真面目に聞く者としては、ビートルズを自らと分離する、あるいは相対的な距離を計りたいとも思う。ボクは美学の人間だから、そこは作品分析!といきたいところだけど、音楽的素養もなく、ジレンマに陥っている。
ぼやいても始まらない。
ボクが初期のアルバムをある意味軽視してきたのは、初期のビートルズはアイドル・バンドだと思っていたから。だから、初期のシングル曲は最近はタダの懐メロ扱いになってた。その分、逆に中期・後期は大学生が聞くとやっぱり刺激が多い。特に最近のモダンサイケの源流として「サージェント・ペッパー」「マジカル・ミステリー・ツアー」あたりを聞いてきた。内省的な文系大学生にはたまらない。
いや、考えてみるとアルバム単位で最初にはまったのは「レット・イット・ビー」だったな、なんて。なんで興奮したんだっけ?うむ。「One After 909」をやたらと繰り返し聞いてたのはよく覚えてる。
と、まぁぐちゃぐちゃ考えてて、スヌーザーの記事を読んで納得したのが「ビートルズは最初のロックンロール・リバイバル・バンド」であるという前提。そして、「レット・イット・ビー」は空中分解寸前のビートルズ、あるいはポール・マッカートニーによるビートルズ・リバイバル、「最強のロックンロール・バンドへの回帰」の意志が生み出した星屑だったという結論だ。これで初期の4枚のアルバムに過剰反応している自分の感情にとりあえずの着地点を見出すことができた。
つまり、ボクがビートルズ愛する所以は「ロックンロール」にある。ひとつの仮定だが、今回初期のアルバムの中に発見したのもそのロックンロールという要素だったように思う。そして、高校3年生のボクを完全に洋楽の世界に引きずり込んだのはストロークスとリヴァティーンズ、ロックンロール・リヴァイヴァルだった。運命を感じてしまう。やっぱり、こうやってうろうろといろんな音楽を彷徨っていても、ボクの琴線のひとつはそこにあり続けているのだろうか。もちろんボクにはロックンロールが何ものかってのは少しも分かっちゃいないのだけれども。
ということで、このロックンロール、あるいはロックンロール・リヴァイヴァルをマイルストーンにしてポップ史を遡ってみるのもありかな。と思いつつ。その前にビートルズがいた60年代をもうちょっと把握しようと考えた。ということで、しばらくはそのあたりをうろうろします。
これはスヌーザーの特集の「現在からの再解釈」って意図に反してる気がするんだけど・・・ま、いっか。逆にボクは、歴史にはあまり思い入れがなく、「今」以外で音楽を聴くことができない人間なので、違う風に聴いてみたいと思うし。
でも、もうしばらくビートルズに時間の使います。
で、とりあえず今のところのベスト、というか今最も聞きまくっているアルバム、ということで一枚。
“With the Beatles”(1963)
そういや映画『ザ・ロック』でニコラス・ケイジ扮する主人公・グッドスピード君がこのレコードの初版を手に入れて大喜びしてましたね。それはどうでもよくて、もう何が最高って“Please Mr. Postman”から“Roll Over Beethoven”、そして“Hold Me Tight”のチョーロックンロールなところ!ジョンの声の後期にはない掠れ具合がなんとも言えない。そして、ラストの“Money”。何故こんな曲が入っているアルバムをボクは無視してきたんだ。で、ジョージの“Don't Bother Me”がなぜかつぼです。
へへへ。たぶん、ビートルズをどう評価するかって結局はどこにフォーカスするか、どこに立つかってこと。ある意味それは自分の立場の表明なんだと思う。だから、ベストはずっと変わり続けるだろう。ボクは今はなんの邪念もなくこの2ndで踊っている。とりあえず、今はそのことを大切にしたい。
さぁ、ビートルズ祭りの朝が来たぞ~い!!!!!
貧乏なボクはとりあえずは売る方に専念するしかないんですがね。
へへへ。。。
ビートルズはボクにとっては最初の洋楽体験だと言える。車の中で繰り返し流れていた赤と青のベスト。だから、こうやって聞き直してみてもシングル曲のところに来ると妙に懐かしい気分が入り込んでくる。結局は、ジョンのシャウトもポールの切ない声の響きもジョージのフレーズもリンゴのビートもボクの血液の中を流れてて、もうこれはどうも抗いようがないのだなと思ったり、あるいは全体像は掴めないもののぼんやりとボクの音楽観を包み込む酸素のように思ったり。と同時に音楽を真面目に聞く者としては、ビートルズを自らと分離する、あるいは相対的な距離を計りたいとも思う。ボクは美学の人間だから、そこは作品分析!といきたいところだけど、音楽的素養もなく、ジレンマに陥っている。
ぼやいても始まらない。
ボクが初期のアルバムをある意味軽視してきたのは、初期のビートルズはアイドル・バンドだと思っていたから。だから、初期のシングル曲は最近はタダの懐メロ扱いになってた。その分、逆に中期・後期は大学生が聞くとやっぱり刺激が多い。特に最近のモダンサイケの源流として「サージェント・ペッパー」「マジカル・ミステリー・ツアー」あたりを聞いてきた。内省的な文系大学生にはたまらない。
いや、考えてみるとアルバム単位で最初にはまったのは「レット・イット・ビー」だったな、なんて。なんで興奮したんだっけ?うむ。「One After 909」をやたらと繰り返し聞いてたのはよく覚えてる。
と、まぁぐちゃぐちゃ考えてて、スヌーザーの記事を読んで納得したのが「ビートルズは最初のロックンロール・リバイバル・バンド」であるという前提。そして、「レット・イット・ビー」は空中分解寸前のビートルズ、あるいはポール・マッカートニーによるビートルズ・リバイバル、「最強のロックンロール・バンドへの回帰」の意志が生み出した星屑だったという結論だ。これで初期の4枚のアルバムに過剰反応している自分の感情にとりあえずの着地点を見出すことができた。
つまり、ボクがビートルズ愛する所以は「ロックンロール」にある。ひとつの仮定だが、今回初期のアルバムの中に発見したのもそのロックンロールという要素だったように思う。そして、高校3年生のボクを完全に洋楽の世界に引きずり込んだのはストロークスとリヴァティーンズ、ロックンロール・リヴァイヴァルだった。運命を感じてしまう。やっぱり、こうやってうろうろといろんな音楽を彷徨っていても、ボクの琴線のひとつはそこにあり続けているのだろうか。もちろんボクにはロックンロールが何ものかってのは少しも分かっちゃいないのだけれども。
ということで、このロックンロール、あるいはロックンロール・リヴァイヴァルをマイルストーンにしてポップ史を遡ってみるのもありかな。と思いつつ。その前にビートルズがいた60年代をもうちょっと把握しようと考えた。ということで、しばらくはそのあたりをうろうろします。
これはスヌーザーの特集の「現在からの再解釈」って意図に反してる気がするんだけど・・・ま、いっか。逆にボクは、歴史にはあまり思い入れがなく、「今」以外で音楽を聴くことができない人間なので、違う風に聴いてみたいと思うし。
でも、もうしばらくビートルズに時間の使います。
で、とりあえず今のところのベスト、というか今最も聞きまくっているアルバム、ということで一枚。
“With the Beatles”(1963)
そういや映画『ザ・ロック』でニコラス・ケイジ扮する主人公・グッドスピード君がこのレコードの初版を手に入れて大喜びしてましたね。それはどうでもよくて、もう何が最高って“Please Mr. Postman”から“Roll Over Beethoven”、そして“Hold Me Tight”のチョーロックンロールなところ!ジョンの声の後期にはない掠れ具合がなんとも言えない。そして、ラストの“Money”。何故こんな曲が入っているアルバムをボクは無視してきたんだ。で、ジョージの“Don't Bother Me”がなぜかつぼです。
へへへ。たぶん、ビートルズをどう評価するかって結局はどこにフォーカスするか、どこに立つかってこと。ある意味それは自分の立場の表明なんだと思う。だから、ベストはずっと変わり続けるだろう。ボクは今はなんの邪念もなくこの2ndで踊っている。とりあえず、今はそのことを大切にしたい。
さぁ、ビートルズ祭りの朝が来たぞ~い!!!!!
貧乏なボクはとりあえずは売る方に専念するしかないんですがね。
へへへ。。。