メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

レニングラード国立バレエ『くるみ割り人形』

2009年12月22日 | 国外・舶来エンタメ
12月22日 鎌倉芸術館にて

バレエ『くるみ割り人形』は年の暮れの代名詞みたいな存在。
だけどメガヒヨは生で観るのは今回が初めてだった。

前から観て見たいと思ってはいたものの、年末は何かと忙しいからね。
年が明けたらどこのバレエ団も『白鳥の湖』に演目が入れ替わっちゃうし。

そんな訳で今年こそは観るぞと気合をいれていた。チケットを購入したのはまだ暑いころ。
めでたくも1F席センターの前から2列目の席を手に入れた。

会場に入り、配役表を見てびっくり!
主役の女の子の名前がクララではない。

今回上演のレニングラード国立バレエは、当たり前だけどロシアのバレエ団。
ロシアのくるみ割り人形は、主役の女の子は子役ではなくプリマドンナが演じるのがスタンダード。
名前もマーシャとなっている。
2幕の女王もマーシャが変身した姿なので、そのままプリマの役だ。
主役のアナスタシア・ロマチェンコワさんの金平糖のシーンは見事だった。

くるみ割り人形と王子については、それぞれ別のダンサーが演じていた。
メガヒヨの目には、くるみ割り人形のアンドレイ・ラプシャーノフさんのバレエが魅力的にうつった。
小柄ながら、コアがしっかりしていてブレが無い。
王子への変身を少々残念に思った。

とはいえ王子役のニコライ・コリパエフさんはかなりの美形で目の保養となった。
ジャンプも軽やかで、滞空時間も長かった。

他には人形師ドロッセルマイヤーのマクシム・ポドショーノフさんの踊りもキレがあって大変好みだった。
あと機械人形のコロンビーナのユリア・チーカさんも、物体的な動きに徹していて目を奪われた。

衣装も色とりどりで華やか。全体的にピンクを基調としているので、観てみて明るい気分になった。

オーケストラも申し分なし。
ここのところミュージカルのオケの電子音ばかり聞いていたので、滑らかな管弦楽を聞いていると心も溶けるようだった。
演奏はレニングラード国立歌劇場管弦楽団によるもの。
でもオケピを拝見したら日本人の方ばかりだった。
これって「日本支部」なのかな?レニングラード関係ってよく日本公演があるし。

それにしても気になったのはお客さんの入り。
1F席で7割程度しか入っていなかったように見える。
平日とはいえやっぱり不景気なのかも…。

今年は色々な国のバレエとかミュージカルが日本へ公演に来てくれたけれど、
このまま不況が続くとみんな日本をパスして別の国に行ってしまうのでは…。
正直、そんな危機感を持ってしまった。

まだまだ来年も厳しそう。
でもこういう舞台を観に行く気持ちと、少々の懐の余裕を持ち続けたいなと思ったのであった。


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