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電王戦・客商売

2014-03-28 12:23:38 | 日記
ドワンゴは「視聴者」の気に入る、興味のあるコンテンツを作り放送することで収益をあげます。

連盟は「将棋ファン」が喜ぶ、興味のある対局を提供することで収益をあげます。

さて、開発者はどうやって収益をあげるのでしょうか?


将棋ソフトの商売で生計を立てている方もおられるかもしれません。

会社つとめや自営業、大学の先生や学生さん、高等遊民の方、はたまた会社経営の方もおられるやもしれません。

でもまあ大抵の場合は開発者の皆さんにとっては「視聴者」や「将棋ファン」は直接の「お客さん」ではありませんね。


これは今回の「第2局の説明会と謝罪放送」を見れば明らかであります。

川上さんは「視聴者」に向かって経緯を説明をしています。

そうして視聴者、連盟、開発者にむかって不手際を謝罪しています。

本来は「公平な運営者として電王戦を仕切る」のが役目でしたが、「対局の中止に至る「フリーズバグ」を恐れるあまり自らの役目を見失った」と。

自分の考えと判断の甘さを反省し関係者と視聴者に詫びを入れているのですね。


連盟の理事さんは「将棋ファンと記者さん」に向かいあっていますね。

経緯を説明して不手際を謝罪しています。

しかし明らかに「視聴者」>「将棋ファン」であります。

ですのでそこにちょっとした違和感を感じました。

「将棋ファンでない視聴者」も確実に「不愉快な思い」をしたのですからね。


開発者は事の顛末を「説明会を見てくれている人」に対して話しています。

経緯はどうであれ結果的に「フリーズバグを最終ユーザーが満足する形」で直せませんでした。<--リンク

そうして、そのことにより実際に迷惑をかけた関係者、特に対局者に対して謝罪をしています。

対局直前の大事な時に無駄な時間を使わせてしまった事を詫びたのですね。

でもこの謝罪の対象の中には残念ですが「将棋ファン」は入っていない様です。


さあこれが面白くないのですね、将棋ファンにとっては。

「どうして俺に頭を下げないんだ。」とこういう訳です。

でも皮肉なことに「開発者も一人の将棋ファン」だったりする訳ですね。

そうすると「何で同じ立場の将棋ファンのオレがお前に頭下げなきゃならんの?」という話にもなります。


開発者にとっては「将棋ファン」はお得意様でも何でもありませんものね。

ドワンゴと連盟にとっては「ありがたいお得意様」ではありますが、、、。

そうして人々は常に「自分のお得意様」に対しては気を使うものです。

まあそれが「世の中の常識」というものですよねえ。


でもそれでは「正義の味方の将棋ファン」としては「振り上げたこぶし」をどうしていいのか困ります。

そうしてそれがまた状況を一層複雑にしていきます。

まあそんなことがからんでの今回の一連のどたばた騒ぎではありました。


PS
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