蛍のひとりごと

徒然に、心に浮かんでくる地唄のお話を、気ままに綴ってみるのも楽しそう、、、

一絃琴

2021年12月16日 | その他のよもやま
木曜日がやってきました。
担当の漂泊人です。
前回の朝顔日記で須磨琴が出てきました。
これは弦が一本しかない一弦琴と呼ばれる古いお琴です。
平安の昔、在原行平なる貴人が、浜辺に流れ着いた舟板に冠の緒を張って作ったのが初めとされ、今でも須磨琴保存会があります。
これは土佐にも伝わりました。
映像は、昭和三十六年の『土佐風土記』から取ったものです。
長さ三尺余り、幅四寸ほどの構造で1本の絹弦が張ってあります。
明治の中頃までは、これを肩に
背負い正に漂泊する流し芸人がいたようです。
一弦琴をよくした奏者に森田五郎という人物がいます。
名古屋の人だった森田は、一弦ならぬ二弦琴から応用して大正琴を作りあげました。
名古屋の大須観音境内には大正琴発祥の碑が建っています。
(文 篠原昌人)

世界中にある三味線の仲間たち(3)

2021年12月15日 | 楽器のおはなし
[中国]月琴(ユエチン/げっきん)
丸い胴の楽器で、絃は2本一組の4絃ですが、最近は3絃のものもあるそうです。
明治の初めのころには日本でも親しまれました。
月琴の音色を聴きたい方はこちら
💁‍♂️https://youtu.be/b_cGFpOTawM

参考・引用:『和楽器にチャレンジ! 2 三味線をひいてみよう』(汐文社)

(文:仲井和)

合奏のお稽古

2021年12月14日 | 楽しいお稽古講座
昨日の投稿にもございましたが…
【2022年2月13日(日)開催 和の舞台大集合】
【2022年2月27日(日)開催 第二回楽歌踊謡】
の二つのお舞台に向けて、先週日曜日より本格的に合同練習が始まりました。

これまでは個人レッスンにて弾き方や細かい部分のお稽古を積み重ね、
今月からは合同練習にてお舞台の演奏前の「お辞儀」から演奏後の「お辞儀」まで
全体的にまとめていくお合奏のお稽古も加わりました。

お合奏で息が合わない箇所は何度も息が合うまで合わせます😤

今回、「第二回楽歌謡踊」の1曲目の露払いの曲は「巖上の松」箏35名ほどの人数で演奏させていただきます🌳
以前の投稿にもありますが、邦楽のお舞台では指揮者がいません。
このお合奏にて何度も合わせた練習の成果で、お舞台当日は指揮者がいなくても息の合った演奏ができるわけです👍
皆様に邦楽の心地の良い音色をお届けできるよう、お稽古してまいりますので、お舞台をお楽しみに❗️

(文:藤枝)

もうすぐクリスマス

2021年12月13日 | その他のよもやま
昨日は、第二回楽歌踊謡【2月27日(日)@日本橋公会堂】の合奏練習でした。

合奏練習の帰り道にひとりのお弟子さんが「今日も小野先生のお着物姿素敵だったわね。
聖夜の森に誘われたわ…帯締めの房も蝋燭が灯っている様だったわね」とお話しされていて、
さすがお着物好きが集まる美緒野会。

昨日の小野先生のお着物はクリスマスをイメージされていらっしゃいました。

小野先生曰く、
花が咲き始める前に桜の着物を着る様に着物は季節感がとても大切で、
着物だけでなく帯や帯締め、半襟でその時々のテーマや気分をさりげなく演出していらっしゃるとのこと。

着物に知識のない(年中同じような服を着ている)私にとって、
その細かい気配りと日本人らしい楽しみ方にただただ感動しました。

小野先生のクリスマス気分と同様に、我が家もツリーを飾ったりサンタさんにお手紙を書いたりとクリスマス一色です。
6歳の娘はアドベントカレンダーのチョコレートを食べる前にお箏の練習を終わらせ、
サンタさんに向けて頑張ってるよ!アピールを欠かさず、
3歳の娘はトナカイのことを「ナカイさん」と親しみを込めて呼んでおり、
「はやくナカイさんにあいたいなぁ」と、もはや誰に会いたいのか分からない言葉が口癖になりました。

ナカイさんではなく、サンタさんが無事に来ますように。

(文:佐藤)


イベント報告 12/10 ノースカロライナ日米協会年次総会での演奏

2021年12月12日 | イベントのご案内
本日はアッシュビルよりお届けします。

今日は、12月10日金曜日、カロライナカントリークラブにおきまして、
2021年ノースカロライナ日米協会の年次総会が開催され、
お箏の演奏依頼を頂戴しましたので、その様子などをお伝えしたいと思います。

アメリカ各地には日米協会や日本人会があります。ノースカロライナ州の日米協会は州都のローリーにあります。
ローリーは私が住んでいるアッシュビルから約400キロ離れています。
(車で約4時間半。日本では大凡東京から仙台や岐阜県の大垣までの距離です)。

今回は、ローリー在住のカナコさんと、ノースカロライナ州最大の都市シャーロット在住のミホコさんと共演させていただきました。
練習は中間地点のミホコさんのご自宅のあるシャーロット近郊に集まって行いました。(片道200 km)

お箏は、生田流と山田流の2つの流派に大別されますが、その中でも、宗家や主宰の異なるグループ/社中などがあります。
私たち3人は生田流ですが、異なる社中で学んできましたので、練習の中でさまざまな微妙な違いを発見し、学ぶ事ができました。
年次総会では、2021年の賞の発表、アトランタ領事館より竹内総領事がお見えになりスピーチをされました。
その他オークションや利き酒も行われました。

参加者の約半数はノースカロライナに住み、働いている日本人です。
私たちは、お箏の様々な音色を楽しんでいただければとプログラムの検討をし、また十七絃を含む合奏でお届けしました。
演奏や会場の様子につきましては、また別途お伝えしたいと思います。以下は当日のプログラムです。

🌸さくら変奏曲(日本をイメージした代表曲)
🏯荒城の月(日本人が懐かしさを感じる曲)
🎶飛躍(最近のストレスを癒してくれる、明るくアップテンポで華やかな一曲)
🇯🇵千鳥の曲(最も広く知られている古典曲の一つ)
🌺琴姫のうた(沖縄のメロディーで明るく陽気に締めくくりの一曲とさせていただきました)

https://www.jasnc.org/2021-annual-dinner-gala
https://ebfefc7e-d4d3-4d7a-baa5-7da76da1d3d9.filesusr.com...

(文:三上)