ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

フランスワインを手に谷村志穂さんとトークショー

2014-05-26 12:31:26 | ワイン&酒
フランス農水省関連団体 フランスアグリメール と、食品主体のスーパーマーケット 成城石井(本社:神奈川県横浜市)がコラボして展開する、 “フランスワインを手にフランスを味わおう!with成城石井” キャンペーンが、2014年5月24日より始まりました。
※2014年12月まで開催されます

このキャンペーンは、フランスの文化とフランスの12のワイン産地をあわせて紹介するもので、季節ごとにテーマを設定し、成城石井の店舗および成城石井直営のワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」(東京都港区)で展開されます。

その初日となる5月24日(土)、ワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」で、
“初夏の爽やかなワイン” をテーマに、作家の谷村志穂さんとワインジャーナリストの綿引まゆみでトークショーを行いました。



谷村さんとは、当日よりの前に打ち合わせで顔合わせさせていただいた時に、毎晩ご主人と二人でワイン1、2本を開けていらっしゃるほどワイン好きであり、おいしいものも大好きと聞きました。

どんなに高級なワインを飲んでいらっしゃるのか…と思いきや、自分の舌と感性で探し、1000円台~3000円程度のワインをよくチョイスされているとのこと。
特にお好きなのが、20代の若い頃、女友達と2人で車を運転してフランスを回った時に見つけた、ブルゴーニュ地方南部のマコンと、ボルドー地方サン・テミリオン のワインです。

ブルゴーニュは超高級ワインの産地ですが、マコンは品質はいいのにお値段がグッとお手頃で、コストパフォーマンスのよいワインがつくられています。たしかに、ここなら2000~3000円程度の予算でしっかりおいしいワインに出合えます。

サン・テミリオンも高級ワインの産地ですが、使用される主要ブドウ品種が早熟タイプのメルロということもあり、格付けが上位のワインでなくとも、つまり、お高いワインでなくとも、若いうちからふっくらまろやかな味わいが楽しめます。

マコンとサン・テミリオンというチョイスからも、谷村さんは、名よりも実をとる上手なワイン選びをされていらっしゃる方だということがわかりますね。



今回のトークショーでは、ブルゴーニュ、ボルドー、南西地方のワインが登場しました。


左)ボルドーシャトー レ・アカシア 2012(赤)1590円
中)ブルゴーニュクロサンジャック ブルゴーニュ・シャルドネ 2011(白)2190円
右)南西地方アッサンブラージュ・ブラン 2012(白)1290円
※価格は成城石井での店頭価格

初夏がテーマということもあり、軽快で口当たりのいいタイプが登場しました。

ワインは 色で選ぶ、というのも一理あります。
春から夏にかけては、白ワインならグリーンがかった色調のものがオススメで(濃い黄色は秋から冬)、赤ワインなら明るい色調のルビーやガーネットがオススメ(濃厚で黒々とした色調のものは秋から冬)です。ロゼワインなら、淡いピンク系は春に飲みたいですね。


切り立ての生ハム、サラミ、チーズ、ドライフルーツが、1人一皿用意されました

ワインには、おいしいおつまみ が欠かせません

今回は、初夏がテーマということもあり、北海道出身の谷村さんに、ワインとともに楽しみたい 北海道の初夏の味覚 を紹介していただきました。

「なんといってもアスパラガス!今日、実家からアスパラガスが届きました!」と、谷村さん。

「到着したその日にゆで、マヨネーズをつけて食べるのが最高!」とおっしゃいます。
もう、想像するだけで、私の頭の中はアスパラでいっぱいになり、このまま谷村さんのご自宅に付いて行きたくなりました(笑)

バジルのペースト(ペーストジェノヴェーゼ)とアンチョビを潰して合わせたディップをよく作られるそうで、これはバーニャカウダのディップにもなります。手軽なのにおいしくて、ご家族や友人たちに好評なんですって。これは私もぜひ使わせていただきます!

「この季節は ソラマメ をはじめとした 豆類 もオススメ。新玉ねぎ もおいしいですね」

そこで、店から、こんな一皿が出されました。


国産ソラマメと3種の緑野菜のジェノベーゼ和え

旬のアスパラとソラマメを使った、「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」の人気メニューです。
トークショー終了後に、私もいただいてみましたが、これはおいしい!

ワインは、ドメーヌ・クロサンジャックのブルゴーニュ・シャルドネがベストマッチ。
アスパラとソラマメと、濃厚なジェノベーゼソースによく合いました。
このワインは、ブルゴーニュの最北端ジョワニーでつくられているもので、北の産地だけに酸味がキレイで、非常にエレガント。
野暮ったさはまったくなく、聞けば、ミシュランの三ツ星に輝く当地のレストラン「ラ・コート・サン=ジャック」でも提供されているワインなのだとか。なるほど、納得!




もうひとつの白ワイン、南西地方のアッサンブラージュ・ブランは、多くのブドウ品種(コロンバール、ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ。グロ・マンサン、ユニ・ブランなど)をブレンドしています。まろやかな白カビチーズによく合いました。

南西地方のワイン はボルドー品種のほか、さまざまな地場品種を使ったものが多く、泡、白、ロゼ、赤、味わいも辛口から甘口まで、さまざまなタイプのものがつくられています。しかも、コストパフォーマンスに優れたものが多いのが特徴。
ユニークで面白いワインを見つけるなら、南西地方は要チェック!
フォアグラやトリュフ、バスク豚、ロックフォールチーズなど、グルメ垂涎の食材の産地でもあるので、料理とともに楽しむワインを探すなら、南西地方は忘れてはいけません。



谷村さんが、「今日はこれを買って帰ります!」とおっしゃっていた レ・アカシア は、カベルネ・ソーヴィニヨン50%、カベルネ・フラン30%、メルロ20%のブレンドのボルドーの赤ワインです。
ボルドーのこの価格帯(1290円)の赤ワインは、実は買うのに勇気が必要だったりします。というのも、薄っぺらくて水っぽかったり、タンニンギシギシだったり、酸っぱすぎたりするものとよく出合うから…(苦笑)

レ・アカシアは、やわらかな口当たりの果実味、軽快な酸味、品のよいタンニンのバランスがよく、ほどよいボリューム感のある、まろやかな赤ワインです。しかも、このプライス。これは“当たり”のボルドーです(笑)
このワインには、切り立ての生ハムがよく合いました。また、干しブドウもおいしく、ドライイチジクはパルミジャーノの小片と合わせるとバッチリ。火を通したハムはワインが勝ってしまうかもしれません。




抽選で当選された25組50名の一般消費者の方が参加されました

ゆったり着席し、ワインが数種類サーブされ、おつまみや料理もこれだけ提供されて無料とは、かなり太っ腹なイベントじゃないですか?(笑)




第一回5月24日を皮切りに、これからまた季節ごとのテーマでキャンペーンが展開されます。
第二回、三回、四回、とありますので、ぜひスケジュールチェックしてください。
スケジュールや内容は以前に紹介 コチラ を参考

最後に、関係者の皆さま、「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」のスタッフの方々、お世話になり、ありがとうございました。
また、楽しいお話をしてくださった 作家の谷村志穂さんとお知り合いになれたのも嬉しかったです。
※谷村さんは写真で拝見するより実物の方が美しく、しかも、とても気さくな方でした
次にご一緒できる機会を楽しみにさせていただきたいと思います



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