ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

シエナの郷土菓子「パンフォルテ」

2015-08-02 17:57:02 | 甘いもん
6月に出かけたイタリア、トスカーナ州のワイナリー訪問の際、シエナの街の近くのワイナリーの売店コーナーで初めて見かけたお菓子に目が釘付けになりました。



ビスコッテイと一緒にバスケットに入っている円盤型のお菓子って何者?



タグには “panforte” の文字がありました

パンフォルテ?
お菓子には違いないようだけれど?

この後、ここのワイナリーの御曹司に案内されてシエナの街に出かけ、カンポ広場や、伝統あるシエナの競馬“パーリオ”のクラブハウス的建物 を観て回っている途中の街中で、このパンフォルテ”らしきものが、お菓子屋さんのショウウインドウに飾られているのを見つけました。



さまざまなデザインの紙のパッケージに包まれたパンフォルテ



アーモンドやドライフルーツらしきものでギッシリの断面!

これは、私の好きなミッチリ&ズッシリ系のお菓子のようです。
できれば買いたい!

とはいえ、そんな時間もなく、後ろ髪を引かれながら、先導してくれている御曹司の後に続いたのですが、一緒に回っていたシェリーが、「あれ日本語じゃない?」と言う場所を見たところ、たしかに日本語!



このお菓子屋さんの看板でした!
もしかして、この店は日本語が通じるとか?(笑)



狭い通りが迷路のように入り組むシエナの街 -まさか、ここで日本語を見るとは



シエナでパンフォルテを買えなかったのが非常に心残りでしたが、最終日にフィレンツェを散策している時、フィレンツェ中央市場 -Mercato Centrale でパンフォルテに再会しました。

メルカートの中には多くの店があり、パンフォルテを売る店も何軒かありました。
その中で、試食が出ていたところがあったので、いくつか試食をした後に小ぶりのものを数個ほど購入した上で、店のマダムに写真撮影の許可をいただきました。


パンフォルテにはアーモンドと砂糖漬けフルーツとハチミツがふんだんに使われています


大型サイズのものは量り売りしてくれます このパンフォルテは1kgあたり19ユーロ


チョコレートを加えた色の黒いものは panforte nero(=黒)と呼ばれるようです

ドライフルーツとナッツでみっちりと焼き上げたフルーツケーキが長期保存できるように、このパンフォルテも長期保存できる菓子として、シエナの街を中心に作られ、愛されてきたようです。

シエナの伝統菓子ではありますが、トスカーナ州を代表する観光都市フィレンツェにあるのは当然といえば当然なのかもしれません。


フィレンツェの街中のお菓子屋のショウウインドウにもパンフォルテがありました

あれこれ買いたいところですが、パンフォルテはずっしり重いので、メルカート内の店で3種だけ買ってきました。


100gのお手頃サイズ -このサイズはお値段もお手頃です(3ユーロ以下程度)

このパンフォルテはの紹介リポートはまた改めて


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