昨日、都内で開催されたフランス 「アルザス&ローヌワイン試飲会」 に行ってきました。
出展数があまりにも多くて、当然すべては回り切れなかったのですが、いくつか気づいたことを紹介します。
アルザス と言えば、リースリングやピノ・グリといったブドウ品種名を冠するAOC(原産地呼称)ワインが生産されていますが、AOCワインの中にはスパークリングの AOCクレマン・ダルザス(Cremant d'Alsace) もあります。
このクレマン、以前はぼちぼち見る程度でしたが、ここのところ本当に増えたと実感しています。
世界的な食の嗜好のライト化ということもあり、ワインも より軽快なタイプ が好まれています。
それを受け、生産者は“スパークリングワイン”にも力を入れつつあるように思います。
輸入業者も積極的にスパークリングを日本市場に入れているように感じます。
スパークリングワインを代表するものといえば “シャンパーニュ”ですが、その人気ゆえに価格も高騰し、著名なものは手が届かない存在となってしまいました。
その一方で、超格安シャンパーニュも出現しています(1,000円台の商品も見ました!)
腐ってもシャンパーニュ、を選ぶか?
それとも、他の産地、例えば、クレマン・ダルザスを選ぶか?
私は、選び抜いた後者をポジティブな選択肢としてオススメします。
というのも、今回出会ったクレマン・ダルザスは、価格が魅力的なのはもちろん、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵というつくりを行い、味わいも非常に満足感のあるものが多かったからです。
例えば・・・
Cremant d'Alsace Extra Brut 2009 Domaine Jean Becker
(参考上代 2500円、輸入元:アグリ株式会社)
ツェレンベルクで13代、1610年より続く家の生産者で、現在は3人の姉弟で運営。
クレマンはシャルドネ44%、ピノ・ノワール30%、ピノ・オーセロワ14%のブレンド。超辛口のエクストラ・ブリュットなので、口当たりはサッパリとしていますが、後からうまみがじわじわと広がってきます。ABのオーガニック認証を取得。
ゲヴュルツトラミネール2011(これはクレマンではなくスティルワイン)も繊細かつエレガント。いい感じで好みでした(2400円)
余談をひとつ。あるTVの旅番組で、朝ドラで人気の梅ちゃん先生こと堀北真希さんがこの生産者を訪問したそうです。ファンならぜひ飲みたいかも?(笑)
Plaisir Perlant Extra Brut 2008 Domaine Dominique et Julien Frey
(希望小売価格 3150円、輸入元:株式会社ヴィントナーズ)
こちらもAOC Cremant d'Alsaceで、2008年のミレジメ。ブドウはピノ・ノワール100%。シャンパーニュでいうところのブラン・ド・ノワールです。泡が元気でキメ細かく、コク、旨味があります。
アルザスで黒ブドウ100%のクレマンは珍しいのでは?と輸入元に尋ねると、この生産者はピノ・ノワールの畑をたくさん所有しているからとのこと。
赤ワインのピノ・ノワール2011(3150円)も試してみましたが、色が淡く、非常にデリケートなタイプ。いいワインだとは思いますが、個人的にはクレマンの方に軍配を上げたいと思います。
Cremant d'Alsace Brut NV LAUGEL
(参考上代 2500円、輸入元:JSRトレーディング株式会社)
ロージェル社はネゴシアンながら、リュットレゾネで栽培農家と契約し、ブドウを買い、自社で醸造している生産者です。一番の自信作は、このクレマンということですが…
飲んでみると、非常にジューシーで、きれいな果実味が長~く余韻に残ります。このみずみずしさ、それがじわーっと広がる感じが心地いいですね!
ピノ・ブラン100%?ということですが、アルザスらしいセパージュを楽しめるのもイイナと思いました。ノンヴィンテージですが、2009年のワインがベースになっています。
Cremant d'Alsace Brut 2006 Domaine MERSIOL
(希望小売価格 2500円、輸入元:豊通食料株式会社)
クレマン・ダルザスで、2006年ヴィンテージですって!
ドメーヌ・目る塩るではこれが現行ヴィンテージで、輸入元の話では、36カ月以上瓶内熟成をしているということでした。
ピノ・ブラン85%とシャルドネ15%のブレンドです。6年も経つとかなり熟成が進み、味わいにも熟成感が出てきます。風味にも複雑味が増し、つややかでなめらかで、価格を見ると、え?これで本当にいいんですか?!
メルシオルでは2009年ヴィンテージからABのビオロジック認証を取得しているので、上のリースリング2010年(スティルワイン、2200円)は認定済みです。
上で紹介したいずれのクレマン・ダルザスも、価格に比べて飲んだ時のおいしさ&品質の良さがあり、満足感が得られました。
シャンパーニュの代わりに、というチョイスもあるかもしれませんが、
自信を持ってクレマン・ダルザスの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?
なお、試飲会では上記のほかにも魅力的なクレマン・ダルザスがたくさんあったことを報告させていただきたいと思います。
出展数があまりにも多くて、当然すべては回り切れなかったのですが、いくつか気づいたことを紹介します。
アルザス と言えば、リースリングやピノ・グリといったブドウ品種名を冠するAOC(原産地呼称)ワインが生産されていますが、AOCワインの中にはスパークリングの AOCクレマン・ダルザス(Cremant d'Alsace) もあります。
このクレマン、以前はぼちぼち見る程度でしたが、ここのところ本当に増えたと実感しています。
世界的な食の嗜好のライト化ということもあり、ワインも より軽快なタイプ が好まれています。
それを受け、生産者は“スパークリングワイン”にも力を入れつつあるように思います。
輸入業者も積極的にスパークリングを日本市場に入れているように感じます。
スパークリングワインを代表するものといえば “シャンパーニュ”ですが、その人気ゆえに価格も高騰し、著名なものは手が届かない存在となってしまいました。
その一方で、超格安シャンパーニュも出現しています(1,000円台の商品も見ました!)
腐ってもシャンパーニュ、を選ぶか?
それとも、他の産地、例えば、クレマン・ダルザスを選ぶか?
私は、選び抜いた後者をポジティブな選択肢としてオススメします。
というのも、今回出会ったクレマン・ダルザスは、価格が魅力的なのはもちろん、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵というつくりを行い、味わいも非常に満足感のあるものが多かったからです。
例えば・・・
Cremant d'Alsace Extra Brut 2009 Domaine Jean Becker
(参考上代 2500円、輸入元:アグリ株式会社)
ツェレンベルクで13代、1610年より続く家の生産者で、現在は3人の姉弟で運営。
クレマンはシャルドネ44%、ピノ・ノワール30%、ピノ・オーセロワ14%のブレンド。超辛口のエクストラ・ブリュットなので、口当たりはサッパリとしていますが、後からうまみがじわじわと広がってきます。ABのオーガニック認証を取得。
ゲヴュルツトラミネール2011(これはクレマンではなくスティルワイン)も繊細かつエレガント。いい感じで好みでした(2400円)
余談をひとつ。あるTVの旅番組で、朝ドラで人気の梅ちゃん先生こと堀北真希さんがこの生産者を訪問したそうです。ファンならぜひ飲みたいかも?(笑)
Plaisir Perlant Extra Brut 2008 Domaine Dominique et Julien Frey
(希望小売価格 3150円、輸入元:株式会社ヴィントナーズ)
こちらもAOC Cremant d'Alsaceで、2008年のミレジメ。ブドウはピノ・ノワール100%。シャンパーニュでいうところのブラン・ド・ノワールです。泡が元気でキメ細かく、コク、旨味があります。
アルザスで黒ブドウ100%のクレマンは珍しいのでは?と輸入元に尋ねると、この生産者はピノ・ノワールの畑をたくさん所有しているからとのこと。
赤ワインのピノ・ノワール2011(3150円)も試してみましたが、色が淡く、非常にデリケートなタイプ。いいワインだとは思いますが、個人的にはクレマンの方に軍配を上げたいと思います。
Cremant d'Alsace Brut NV LAUGEL
(参考上代 2500円、輸入元:JSRトレーディング株式会社)
ロージェル社はネゴシアンながら、リュットレゾネで栽培農家と契約し、ブドウを買い、自社で醸造している生産者です。一番の自信作は、このクレマンということですが…
飲んでみると、非常にジューシーで、きれいな果実味が長~く余韻に残ります。このみずみずしさ、それがじわーっと広がる感じが心地いいですね!
ピノ・ブラン100%?ということですが、アルザスらしいセパージュを楽しめるのもイイナと思いました。ノンヴィンテージですが、2009年のワインがベースになっています。
Cremant d'Alsace Brut 2006 Domaine MERSIOL
(希望小売価格 2500円、輸入元:豊通食料株式会社)
クレマン・ダルザスで、2006年ヴィンテージですって!
ドメーヌ・目る塩るではこれが現行ヴィンテージで、輸入元の話では、36カ月以上瓶内熟成をしているということでした。
ピノ・ブラン85%とシャルドネ15%のブレンドです。6年も経つとかなり熟成が進み、味わいにも熟成感が出てきます。風味にも複雑味が増し、つややかでなめらかで、価格を見ると、え?これで本当にいいんですか?!
メルシオルでは2009年ヴィンテージからABのビオロジック認証を取得しているので、上のリースリング2010年(スティルワイン、2200円)は認定済みです。
上で紹介したいずれのクレマン・ダルザスも、価格に比べて飲んだ時のおいしさ&品質の良さがあり、満足感が得られました。
シャンパーニュの代わりに、というチョイスもあるかもしれませんが、
自信を持ってクレマン・ダルザスの味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?
なお、試飲会では上記のほかにも魅力的なクレマン・ダルザスがたくさんあったことを報告させていただきたいと思います。
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