ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

イタリア地場品種ブドウ「スキオペッティーノ」のワインが面白い!

2017-11-14 10:34:57 | ワイン&酒
先週から今週は、イタリアワインの生産者が来日して行なわれるプロモーションが多く続いています。

昨日も午前中から夜までのトリプルヘッダーでしたが、私がイタリアワインのテーマとして追っている要素(若手、マイナー産地、ローカルブドウ品種)をすべて持つワインがありました。


Schiopettino DOC Friuri Colli Orientali LENUZZA (Friuli)

北イタリアのフリウリ東部、スロヴェニアとの国境近くの村プレポットの若き生産者ダニエーレ・レヌッツアが紹介してくれたスキオペッティーノの赤ワインです。

スキオペッティーノはブドウ品種名で、プレポット周辺のみで栽培されている地場ブドウ品種だそうです。

このスキオペッティーノからつくられる赤ワインの、2015年、2013年の2ヴィンテージが紹介されていました。
ノンフィルターです。

独特の野生的な風味があり、その中にジューシーさやほんのりとした官能的なニュアンスもあり、余韻へと続いていきます。
濃度はそれほど濃くなく、しなやかさと軽快さがあり、心地よい口当たりが、次にもう一杯飲みたい気持ちを誘います。

2015年ですでにおいしく飲めますが、2013年になると熟成感、複雑味が増し、まったり感も出てきます。
どちらもおいしいなあ~

輸入元の現行ヴィンテージは2012年で、希望小売価格3600円(税抜き)。




ダニエーレさんは23歳!
この8月に結婚したばかりの奥様と一緒に来日しました。

レヌッツア家は、1900年頃から農業と家畜業を行なってきましたが、ダニエーレさんの祖父が1954年からブドウ栽培に集中し、本格的なワイナリーとして、ワイン造りを行ない、現当主であるダニエーレさんの父ジャンパオロさんに受け継がれています。

経営の中心はジャンパオロさんですが、若いダニエーレさんが加わり、「ヴィーニャ・レヌッツア」は大きくパワーアップしたみたいです。




ラベルデザインは、2013年に一新。
このデザイン、かなりインパクトあり、なかなか楽しいですよね。

「8」というエッチングのワインは、ダニエーレさんが2015年にリボッラ・ジャッラとマルマジアで仕込んだ白ワインで、4カ月マセラシオンを施したものだそう。
1樽のみのチャレンジなので、本数は260本ほどらしいですが、今回の日本でのプレゼンテーションでも、かなり反響があったとか。
「8」は彼らの結婚記念日(8月8日)にちなんでいるらしく、無限大∞も表現しているようです。

彼はまだ23歳ですし、これからいろいろなことしてくれそうですね!


※輸入元:相模屋

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