「100%の女」
内容
亘(反町隆史)は、法廷の傍聴席にいた。
担当検事は、同期の倉田映子(鶴田真由)
起訴した案件は100%有罪。“100%の女”と呼ばれている検事だった。
2ヶ月前、亘は、伊丹(川原和久)らとともに
外務省欧州第1局長・棚橋譲(窪園純一)が刺殺された事件に関わったのだ。
帰宅途中、自宅付近の公園で殺されていた。
財布が無かったことから、物取りの犯行と思われたのだが、
事件翌日、中学校教師・田村紗季(志保)の目撃証言と防犯カメラの映像により、
同じ外務省勤務の中嶋祐介(松下哲)が浮上。中嶋は犯行を否認していたが起訴。
亘は、あることに引っかかっていた。
裁判で証言した目撃証言が、警察で証言した証言と違っていたのだ。
被害者が対しに内定していたという話。被害者と被告がライバル関係。
そのことを右京(水谷豊)に伝えると、右京も興味を抱きはじめる。
右京と亘は、紗季のもとへ行くが、映子から口止めされていると、何も話さず。
そこで現場へ向かうと、警察で証言した場所は、薄暗く。
裁判で証言した場所は、すこし明るかった。
映子が100%を維持するため、修正させた可能性があった。
ふたりは、思い切って映子に話を聞きに行くが、
逆に証人に会ったことを問い正されてしまう。
直後、亘は日下部(榎木孝明)の呼び出しを受けてしまう。
映子が苦言を呈したようだった。
右京のことも含め、上手くやってくれと言われた亘は。。。。
敬称略
脚本は、金井寛さん
監督は、権野元さん
話自体は、亘の知人絡みってコトもあるし。
相手が検事ってコトもあって、いろいろと捻っている感じだ。
その捻り自体は、工夫のたまものだと思います。
一応、右京らしさ、亘らしさもありますしね。
事件を調べているという印象が薄く、少し、微妙な印象が無いわけでは無い。
亘のセリフではないが、事件には、あまり関係ありませんし(苦笑)
“らしさ”は、あるんですけどね。。。“らしさ”は。
正義というキーワードを出しているので、カタチにはなっている。
でもなぁ。。。。
なんていうか。。。。。悪意が、ほとんど無いんですよね。。。
例えばの話。トラウマがあるなら、もう少し、それを強調するようなカットが、
もう少しあれば、違ったと思うんですよね。
カバンだけじゃ、映像で見せる“ドラマ”としては、物足りなさを感じる。
たとえ、スッキリしない結末であっても、
“正義”を持ちだしてきたならば、それを徹底すべきだったんじゃ?
当然、そこにある悪意ではない。。。葛藤も。
ま。
工夫も含めて、ナントカしようという気持ちが伝わってくるだけでも、
“今”のところは、十分。。。ってことにしておきます。