MARU にひかれて ~ ある Violin 弾きの雑感

“まる” は、思い出をたくさん残してくれた駄犬の名です。

かわせみの翼に

2009-10-12 00:02:09 | その他の音楽記事

10/12  かわせみコンサート ① ~ かわせみの翼に




          これまでの 『その他の音楽記事』




 先日、私の家の郵便ポストに一枚のチラシが入っていました。


 見ると、下のように書かれています。

  第64回 かわせみコンサート 入場無料
    メンデルスゾーン 生誕 200年記念
        アンサンブル コマエド




 "かわせみ"? "コマエド"? これについては後ほどご説明
しましょうね。

 私の目を引き付けたのは、"メンデルスゾーン" の名です。
「生誕200年記念」と謳ってあるからには、この天才の曲が
本当に聴けるのでしょうか? 曲目など、プログラムの内容
は一切書かれていないのです。


 チラシをよく見てみると、会場はすぐ近く。 歩いて5分ほど
です。 日時も問題ありません。 そこで午後の散歩を兼ねて、
ブラブラ足を運んでみました。



 「アンサンブル・コマエド」…。 東京には狛江市があり、私の
住んでいるのはその隣町に当ります。 また、"江戸" の中でも
由緒ある地域なのだそうです。

 これはきっと「"狛江" + "江戸" だろうな…」、そんなことを想像
しながら、川沿いの遊歩道を進みます。


 この川は野川という名で、国木田独歩の『武蔵野』にも登場
します。 流れのすぐ傍に拙宅があります。




 野川は国分寺市に発し、多摩川に注ぐ支流で、国分寺崖線
に沿って東京都を南下する流れです。 護岸はよく整備されて
いますが、自然の面影がまだ残っており、春は桜並木が大変
見事です。

 歩いていると、ときどきカメラ・マンに出会います。 高級で、
本格的な機材を抱えた人も。 遊歩道だけでなく、川岸にまで
降りて行きます。

 何を狙っているのかと思ったら、これがカワセミなんです。
目を凝らしてレンズの先を追うと、見えました! 対岸の樹蔭
に、青い、美しい色が。



 川沿いの、この遊歩道。 これは "まるチャン" とよく散歩した
コースです。

 「かわせみコンサートか…。」

 地域の風物にちなんだ、この名。 一体どんな団体が
MENDELSSOHN を演奏してくれるのでしょう。



 彼の作品はご存知のとおり、耳に心地よいものが多いのです。
それだけに、演奏するのは大変難しいとも言えます。

 そんなに大がかりなオーケストラがあるとは思えません。
せいぜい合奏団? それとも弦楽四重奏?


 実際は、そのいずれでもありませんでした。 しかし私が得た
のは、期待以上のものでした。



  (続く)




 以下は音源で、当日演奏された曲です。



チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58 (1843年) 第楽章 Adagio


  Leandro Carino Sara Danti from Walton's House

  S.Istomin cello, V.Sofronitsky fortepiano

  Low Shao Ying, piano
  Ekachai Maskulrat, cello



          ******************


ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.4 (1825年) [3楽章]


 第楽章

  Mintz plays Mendelssohn Sonata in F min Op 4 (1/3)


 第楽章

  Mintz plays Mendelssohn Sonata in F min Op 4 (3/3)


          ******************


アンダンテと華麗なアレグロ イ長調 Op.92 (1841)

         [ピアノ連弾]


  Yasuko Tomoda & Junko Kasahara

  Nicolas Bringuier und Olga Monakh,
     live aus Berlin, 3.02.2009.



(中途から)

  Melody Zhang and Terry Lam

  Chipak Olha - Kushnir Oleksiy

  Chris Lee and Joanne Chen

  Chris Lee and Joanne Chen

  中井葉月 秋元直子


          ******************


『歌の翼に』


 [Auf Flügeln des Gesanges] 音源ページ

     (以下はそのうちのごく一部です。)


  Sung by Peter Schreier
  Piano : Walter Olbertz


  Thomas Hampson, baritone
  Wolfram Rieger, piano



1. Auf Flügeln des Gesanges, Op.34/2  (『歌の翼に』)
2. Neue Liebe,         Op.19a/4 (『新しい愛』)
3. Venezianisches Gondellied, Op.57/5  (『ヴェネツィアの舟歌』)

  Lotte Lehmann


 以下は編曲版です。

  duo CASSIGNOL-DEMAREZ

  roland hp 203