アルゼンチンの北部にあり、アンデス高地との交通の要所ウマウアカの谷は16世紀以来の文化を伝えている。
しかし七色の丘という優雅な名前では覆い隠せない採石場のような荒涼とした風景が広がるだけだ。
この谷に一軒の古びた邸宅があり、その玄関に実に巨大な樹が聳えている。
巨木というにふさわしく、胴回りは10メートルを超える。
スペイン侵略以前から立ち続けている巨木が何かを語りかけて . . . 本文を読む
クスコの街は峻険な山に囲まれている。
遺跡を歩き回るのも少し疲れたので土産物売り場に入ってみた。
売り場にガラクタの積まれたの一角がありその中に筒様のものがある。
梅花の浮き彫りの中に下化衆生と書かれていて、手に取ると硬くて重く、芳香が漂い紫檀かそれに類する香木に違いない。
開きの扉を開けると中央とサイドの3面に釈迦三尊などが浮彫りされ、底には乾隆年製と版がある。
中 . . . 本文を読む
犬を飼ったことがある人には、犬は嫉妬心が強いことを知っている。猫はそれほどでもなさそうだ。
子供のときに飼っていた小柄な雄犬が大柄な犬に猛然と飛びかかっていった光景が忘れられない。
大柄な犬の頭を撫ぜただけなのに優に2倍以上はある犬に、死に物狂いで襲いかかった。
ニメス湖岸を散歩していると大柄な犬が2匹近づいてきた。茶と黒の2匹だ。
2匹はどこまでもおと . . . 本文を読む