がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

「がん」とは

2007年09月24日 | Weblog
2007年09月23日記載

そもそも「がん」とはなんぞや、ということを書いていなかったので、遅ればせながらここに記したい。

「がん(=悪性腫瘍)」は「癌」と漢字で呼ばれる上皮性細胞でできるものと、造血器でできるものと、非上皮性細胞からなる「肉腫」と呼ばれるもの、の3種類の総称である。

癌(=上皮性の悪性腫瘍)には、肺癌、乳癌、胃癌、大腸癌、子宮癌、卵巣癌、喉頭癌、咽頭癌、舌癌などがある。

造血器でできる悪性腫瘍としては、、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などがある。

肉腫には、骨肉腫、ユーイング肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫などがある。

ここで、悪性腫瘍細胞の特徴について説明する。

悪性腫瘍細胞には、正常細胞とは異なる3つの特徴がある。不死・増殖・転移である。

正常細胞は、一定の役割を終えれば死滅するが、悪性腫瘍細胞は死滅せず、周囲の正常細胞を特殊な酵素で溶かす等しながら自律的に増殖し、他の臓器へと転移する。

良性腫瘍は、増殖をするだけで転移せず、また、増殖のスピードも遅いため、経過観察となることが多い。

悪性腫瘍細胞は、外部から何等かの攻撃が加えられなければ無限に増殖し、やがて人を死に至らしめるので、何等かの手段を講じなければならず、現時点でその手段としてエビデンス(=evidence=現代の科学において相当程度に確からしい根拠があるもの)のあるものは、手術・抗がん剤・放射線である。

以上が「がん」とはなんぞやということについての私なりの説明であるが、違った説明をする立場もあり、また、上皮性の悪性腫瘍である「癌」をひらがなで「がん」と言うこともある。現状、言葉は厳密に区別して使われていないことを予めご承知おき頂きたい。


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