マグロヘッド

ハーレー海苔と秋田町を飲み歩きすぎて、
タクシーに乗ったまでは覚えているが、
その後はよくわからず、家に帰っていた。

二日酔いのために仕事にも行けず、
トロトロしていると、ノーテンキなワカメ嫁が
長靴をはいたまま
マグロの頭をもってきた。

かなり、デカイ！　

どーすんのよ！どーしたらええのよ。

マル嫁はウロにキョロがきていた。

せめて、いるのか、いらないのかくらい
聞いてから持ってくると思うのだが、
彼女にそんな感性はない。

しかたがないので、外で工事にとりかかった。
骨の周りについている身はスプーンで取っていくと
ボールいっぱいになった。
これでネギトロ丼ができる。

さすがにそのままでは乗る器がない。
頭は半分にノコギリで切ってオーブンで焼くことにした。
いちおう、カブト焼きである。
夕飯の仕度が朝からできてしまった。

それにしても、これは、毎日捨てられている物なのだ。
今日はたまたま、沖縄近海の良いマグロだったので
持ってきたようだが、

はっきりいって、
マル家は残飯処理班のようなものなのだ。
加減知らずのワカメ嫁は4頭も置いていった。

そんなに食えるかっ！

たぶん、日が暮れたころには、
ほとんどが　　海へ　　　コソッと

帰っていただくことになるだろう。。。。。。　
　　

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