まりっぺの平凡日記

毎日平凡に生きれるって幸せなんだ。でもその平凡っていうのは意外と難しい。

生きてますか、死んでますか?

2005-10-14 00:23:25 | 家族
明日(15日)より、京都・伊勢に行ってきますので、4~5日ブログの更新をお休みします!休む前にもう一つだけ、母ネタを掲載しておきますね。

ある年の秋口から年末にかけて、私の仕事がものすごく忙しく、洋服の夏物・冬物の入れ替えができずにお正月を迎えてしまったことがあった。そして翌年の年始早々、我が家では洋服の入れ替えと大掃除を同時にすることになり、家の中は押入れから出した荷物などで、ごった返していた。そんな中、昔うちのお手伝いさんだった八重子さんから電話がかかった。私が電話を受けたので、一通り新年の挨拶をしてから母に受話器を渡した。

母に電話を変わった途端、八重子さんは泣き始めたらしく、母は、「どうしたの!?えっ?じゃぁ、すぐに行くから。落ち着きなさい。貴方がこんな時はしっかりしないと…わかった。わかった。」と言っている。

どうやら、ご主人が暮れから風邪をひいて寝込んでいたのが、様態が悪くなり、お正月になってから救急車で病院に運ばれたそうだ。母はすぐに板橋の病院へ向った。母が病院に着いてすぐに八重子さんは母と一緒に主治医に呼ばれ、「ご主人は拡張型肺炎になり、手遅れです。助からないので、会わせてあげたい方がいらしたら、呼んであげて下さい。奇跡はもうこの状態では起こることは絶対にありえません。」との説明を受けた。

母は夜遅くまで、病院に付き添ってあげていたが11時頃、「喪服の用意とかをしてくる。何かあったらすぐまた来るから。」と八重子さんに言って、帰ってきた。その夜、八重子さんからは何の連絡もなかったので、母は喪服の用意をしてから、床に就いた。

翌日、母は八重子さんから電話がないので、「どうしただろう?」と思い、病院に直接、電話を入れた。そして、いきなり「すみません。昨日、救急車で運ばれた南タモツさんは生きてますか?死んでますか。」と言った。その言葉を横で聞いていた私はびっくり。

どうやら、病院の交換台の人は、「そのようなことはお答えできません。」というような対応をされたのでしょう。母は「教えられないって、あなた私は今から病院に行くべきなのか、喪服を着てご自宅に伺うべきなのか知る必要があるのです。昨夜はお医者さんにもうだめだと言われたので、もう亡くなっているならご自宅に行くので、教えて下さい。麻布から行くので、時間がかかるから生きているのか、死んでいるのかだけを教えて下さい!」とすごい剣幕で言った。交換台の方はしぶしぶ、「まだ生きていらっしゃいます」と教えて下さったが、病院に「生きてますか?死んでますか?」なんて電話をかけてくる人はまずいないだろう。病院もさぞびっくりしたことだと思う。

ちなみに、助かる奇跡は起こらないと言われ、何日間も意識不明で、集中治療室に入っていた南のオジサンには奇跡が起こり、今はピンピンしている。


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