反省と収穫

　国体が終わりほっとする間もなく、明日は新潟県スプリントです。
県外からも背泳ぎの森田選手や平泳ぎの種田選手が参加してくれます。
１０００名ほど参加者がおり県内でも最大の大会になっています。
朝早くから７時ごろまで長時間の大会ですが、トップの選手の泳ぎを
見ようと、子供たちにとっては普段とは違った大会になります。

　国体後初めて、所属でのミーティングを行いました。感想や反省を
参加した選手から聞いてみましたが、それぞれに様々な経験をしたようです。
初参加の中学生タカヤは、緊張のため旨く泳げなかったようです。ＪＯは何回か
参加をしていますが全中参加の経験はありません。国体はＪＯや全中とも違い
今までにない大舞台、かなりプレッシャーがかかりますから仕方が
ないのかもしれません。ベストから０．５秒遅れは上出来でしょうか。

　しかし、私たちスタッフはそのために行っているのですから、これは私の
責任も沢山あります。リラックスできる状態を作ってやることも我々の
役割の一つだと思っています。今までの経験で初参加の選手はなかなか
旨く泳げないように思います。確かに全国大会の経験がなく国体に
出場することもあるわけですから、致し方ないといえば、それで終わりです。
何とかしようとするところから、アイデアが生まれてくると思います。

　今回ただ一人ベストを更新した高校１年生のヤスは、もう少し記録を
伸ばせたように感じているようです。昨年はやはり参加するだけでした。
この経験の違いが記録の違いとなって現れたのだと思います。また、
頼もしい言葉が出ているのだと思います。まだまだ、高校生のレベルでは
戦えるレベルではありませんが、大きな大会で記録を更新できたことは、
次へと進む為の自信につながってくれることでしょう。いつか、新潟県の
エースとなれるよう頑張って欲しいものです。期待しています。

　高校２年生のキミコ、３年連続の出場です。残念ながらベストの更新は
出来ませんでした。大会前の調子は悪くありませんでしたが、１００ｍ後半が
思うように泳げませんでした。しかし、混合リレー、４００ｍリレーの一員として
決勝に進んだことは胸を張ってよいことだと思っています。インターハイから
力をアップすることは残念ながら出来なかったかも知れませんが、力を
出し切れたことは自信を持ってよいと思います。来年の高校生最後の大会に
全力で向かってください。

　社会人のアツミ、１００ｍでは残念ながらポカをしてしまいました。
力を出せば充分に決勝に進めただけにもったいないの一言です。しっかりと
集中することの大切さを再認識してくれたことと思います。１日に４本も泳ぐ
ことは国体以外では考えられないことですが、期待を一身に受け相当な
プレッシャーがかかっていたと思いますが、そのプレッシャーをばねに
出来るよう、今後とも頑張って欲しいと思います。最終日のリレーの２本は
すごい集中でした。後一歩でベスト更新でしたが、大会を締めくくるすばらしい
泳ぎだったと思います。

　最後にマイ、１０年以上新潟のエースとして頑張ってくれています。
調子があまり良くありませんでしたが、精一杯やってくれたと思います。しかし、
彼女のすばらしい集中力が充分に発揮できなかったように思います。色々な
経験をし、後輩たちの先頭に立つべく今まで頑張ってきてくれました、彼女に
頼りすぎている新潟県の現状を反省しなければと思います。彼女が思いっきり
泳げる状態を作ってやりたいと思っています。アジア大会、世界選手権と
国体終了後も休む間もなくトレーニングです。色々な大会に参加できる幸せを
しっかりと噛みしめて、頑張って欲しいと思います。

　彼らが口々に、今回のレースを良い経験をしたと前向きに捕らえて
くれていることが、少し頼もしかったです。その気持ちを何時までも忘れないで
下さい。

　私も国体に参加させていただいて１８年がたちます。新潟で水泳にかかわり、
オリンピックという大舞台にまで参加させていただきました。新潟で育てて
頂いたと感謝しています。新潟の水泳のためにとことん頑張りたいと思って
います。

　「強い新潟、みんながあこがれる新潟」を目指して協力をしていきたいと
思います。

　コメントを頂いたり、応援をしていただいた皆さん本当にありがとうございました。
そして新潟県の皆さんこれからも頑張りますよ

　スプリント選手権の情報もまたお伝えしたいと思います。

　　　福井県選手団の少年女子の皆さん、お疲れさま。
　　１位の表彰台の気分はいかがでしたでしょうか？いつかこの台に本当に
　　立ってください。大きな夢に向かって、お互いに頑張りましょう！！