こんにちは
ブログの更新が遅くなってしまい、せっかくいらして下さったかた、申し訳ありません。m(_ _)m
実は、今回はチェコのチェスキークルムロフという昔一度ゴーストタウンになったことのある街を取り上
げようと思い、写真選びなどの作業をしていたのですけど、どの写真もイメージが暗すぎて、歴史的にも
悲惨すぎて、気分が沈んできて記事を作るのを止めてしまったのです。
その反動というわけではありませんが、イタリアのヴェネツィア・カーニバルの時にかぶる華やかな仮面
の写真をたくさん撮っていますので、幾つかアップいたします。
仮面舞踏会(マスカレード)などでかぶる仮面なのですけど、英語ではマスク、イタリア語ではマスケラ
と言うそうです。
ヴェネツィアの土産物店では必ずと言ってよいほど、マスケラを壁に飾って売っていました。
魅力的でしたので、写真に撮って回りました。
↓カーニバルの時に、こんなふうに変装するそうです。ここまで飾りたてたらスカッとするでしょうね!
ヴェネツィア・カーニバル(Yahoo画像より)
↓下は、「アドリア海の真珠」と呼ばれるヴェネツィア。
ちょうど今、ゴンドラが広い運河のほうから帰ってきています。
考えてみると、マスケラというのも人によっては不気味に思えるかもしれませんね。
なので、なるべく怖くない綺麗なマスケラからアップしますね。
↓下のは、去年の10月にヴェネツィアの紹介をした時にアップしたことのあるマスケラです。
これ、かぶってみたい!お花みたいでもあり血が吹き出しているみたいでもあり、すごくバーチャル!
仮面舞踏会の発祥の地は、実はこのヴェネツィアなのだそうです。
12世紀、ヴェネツィアがイタリアの一都市ではなく、ヴェネツィア共和国という独立国家だった時代に
サン・マルコ広場で初めて開催されて以来、ヨーロッパ全土に広がっていったということです。
だから、中世ヨーロッパのコスチュームが多いのですね。
↓下の写真は、仮面舞踏会発祥の地サン・マルコ広場。
イタリアって、素晴らしい発想力を持った国ですね。
現在もここで、2月末~3月初めにヴェネツィア・カーニバルが開催されています。
昔はこの広場はヴェネツィア共和国の政治・宗教の中心地でした。
↑ここはヴェネツィアきっての観光スポット。少しご案内しますと、正面の玉ネギ屋根などのある寺院は
ギリシア正教のサン・マルコ寺院です。残念ながら修復中で一部カバーがかかっていました。
赤い塔は、ベネツィアの象徴的な鐘楼。
右側の長い建物(新行政館)の後ろは海(大運河)になっていて、洪水の時にはこの広場にもすぐに海水
が上がってくるとか。陸地と海面の落差があまり無いのです。
↓下は、上の写真では小さくて見え辛かったサン・マルコ寺院とドゥカーレ宮殿(右)です。
宮殿の横は、すぐに海(大運河)。
ヴェネツィア・カーニバル(Yahoo画像より)
以後、音楽や文学の世界にも登場してきた仮面舞踏会ですけど、いいことばかりではなくて、たとえば
1792年その最中にスウェーデン国王が仮面をつけた貴族にピストルで暗殺されたり、しばしば悲劇
の舞台にもなってきたのでした。
その国王の事件を題材にして、ジュゼッペ・ベルディが「仮面舞踏会」というオペラを作曲しています。
さて、またマスケラに戻りましょう。だんだん怖くなってゆきますョ。
↓下のマスケラは、「メルレット」というヴェネツィア手芸のレース編みを使っています。
ベネツィアはレースの本場です。
オリジナル品なので撮影お断り、というお店もありました。
あごの部分が開いて飲食もできる「バウター」というマスケラもあるそうです。
舞踏会の最中には食事もしますし、乾杯もしますので。
↓レースのマスケラ。前にあるガラス製品はベネツィアングラス。
ヴェネツィア・カーニバルでは、マスケラのコンテストが行われ、世界的なファッションデザイナー
やコスチュームデザイナーが審査員となって、「最も美しいマスケラ」を選ぶそうです。
優勝したマスケラを見てみたいものですけど、情報がありませんので、残念!
ヴェネツィア・カーニバル(Yahoo画像より)
↓下の写真は、大運河から見たサン・マルコ広場あたり。
赤い塔の鐘楼の前に見える薄いピンク色の壁に下が白いバシリカ(身廊・回廊)になっている美しい
建物が先ほどのドゥカーレ宮殿です。ヴェネツィア共和国総督の邸宅兼政務を行う建物でした。
水面と陸地の差がほとんどありませんね。
気温が次第に下がってゆきます。皆さん、風邪を引かないようにお気を付けくださいね。