イルヴォーロの歌「グラナダ」とグラナダ、アルハンブラ宮殿

2017-09-15 22:27:55 | 音楽(音楽動画・コンサート・オペラ) 

 

  こんにちは

  今日は、音楽動画と旅行の記事がミックスしたような記事になってしまったのですけど。

  タイトルを付けるのが難しかった。

 

  このブログでも何度か音楽動画を載せたことのあるイタリアの男性歌手の三人組、イル・

  ヴォーロが今年ついに初来日します。

  Yahoo画像にコンサートのチラシの写真が出ていましたので、お借りしました。  

 

                

 

  11月29日が東京公演で、12月1日が神奈川県川崎市の公演。

  もちろんわたしはすでにチケットを手に入れました。

  この人たち、日本ではあまり知られていないのでは?と思っていたところ、そうでもないみたいで

  意外にもチケットにプレミアがついて値上がりしているそうです。

 

  皆さん、イル・ヴォーロってご存知でした?

  ハーモニーの綺麗な、まだ20代前半ですけど歌唱力のあるグループです。

  フィギュアースケートの羽生結弦選手がエキシビジョンで、彼らが歌う「ノッテ・ステラータ

  (星降る夜)」を使って踊ったことで日本でも盛り上がって話題になりました。

 

  彼らのちょっと素敵な音楽動画を見つけましたので、今日はそれをアップいたします。

  なにしろ、歌っているロケーションが素晴らしくて!

  フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂の前にあるサンタ・クローチェ広場がコンサート会場。

  この聖堂には、ダンテやミケランジェロ、ガリレオ、マキャベリ、ロッシーニなど、そうそう

  たるイタリア人たちが埋葬されているのです。

  そしてオーケストラの指揮を執っているのはなんと、三大テノールの一人プラシド・ドミンゴ。

  

  曲はアウグスティン・ララ作詞作曲の「グラナダ」。

  1939年、作者はまだ見ぬグラナダへの憧れを書いたと言われています。 

  グラナダはスペイン南部にある街で、ギター曲「アルハンブラの思い出」のアルハンブラ宮殿が

  ある街、そしてグラナダ闘牛場やフラメンコが有名な、今や立派な観光地です。

 

  訳詞の一部~♪

  闘牛の昼下がりには血に染まる土地、グラナダよ  ムーア人の瞳の魔法を今も守る女よ

  夢に描く君は花に覆われた異端のジプシー女 

  口づける赤いその唇は  わたしに愛を語る汁多い林檎の実

               中略

  グラナダよ、君という土地は 美しい女たちと血と太陽に満ちている

 

  ムーア人というのはイスラム教徒のこと。 

  情熱的で野性的、紅い色が強烈な詞なのに、曲は哀愁の漂うもの悲しさを感じさせる。

  一度聴いたら忘れられない歌でした。

  広場の遠方にフィレンツェの代表的な建物、ドーム屋根のドゥオーモやベッキオ宮殿などの

  シルエットが並んで見えているのも、イタリアらしいムードのある背景です。

            

         

 

  ところで、グラナダやアルハンブラ宮殿で撮ってきた写真を今まで一度もブログに載せたことが

  ありませんでした。

  ちょうどいい機会ですので、この場を借りてアップしたいと思います。

 

  ↓下の写真は、アルハンブラ宮殿から見たグラナダのアルバイシン地区。

  ちなみに、アルハンブラというのは「赤い城」という意味でグラナダは「ザクロ」という意味です。          

          

                         

  ↓アルバイシンはかってはイスラムの街、歴史の大舞台となったグラナダの旧市街地区です。

  迷路のように入り組んだ路地に、スペイン独特の白壁の家がぎっしりと並んでいる白い街でした。                                  

          

 

  アルハンブラ宮殿は丘の上に建っていました。イスラム王国の宮殿です。

  スペインのあるイベリア半島は718年にイスラム勢力に征服され、800年近くイスラム王国でした。

  やがてスペインとキリスト教勢力が何百年もかけて少しずつ半島を奪還してゆき、1492年1月イスラム

  王国最後の砦グラナダがついに陥落して、イスラム勢力は半島から完全に撤退します。

  800年の統治が終りました。

 

  ↓宮殿の昔を偲ぶ心情を託した名曲「アルハンブラの思い出」が聞こえてくるような風景でした。

          

 

  ↓アルハンブラ宮殿の中。

  グラナダがナスル朝グラナダ王国の都だった時に建てられた、イスラム建築の傑作。

  宮殿全体に、イスラム独特の細かい紋様の装飾が施されています。  

          

 

          

                   

          

                                       

  ↓宮殿の中庭の一部。

          

 

  宮殿の周りにもグラナダの街の中にも、細くて凛とした糸杉がたくさん立っていました。

          

 

  カスティリャの大軍勢がアルハンブラ宮殿を取り囲み、遂に攻め落とした。

  終結を目撃していたコロンブスがその「航海誌」に、イザベル女王とフェルナンド国王の王旗が

  アルハンブラの城塔に掲げられた、その奪還の瞬間を実に感動的に記しているそうです。

 

 

                              

   

 

 

  


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