横浜・湘南ヴァイオリン教室

練習してるのに上手くならない、弾き方、やり方がわからない。そんなおとな専用お悩み解決塾。弾けない人こそいらして下さい

子供は自分から上手くなる

人のこころとからだは、本来は望みどおりに動いてくれるようにできています。
しかし、人は自分にストッパーをかけてしまっているものです。
アレクサンダーテクニークを取り入れたレッスンで、
あなたが本当にやりたいことがやれるようになります。


ごあいさつ

【特殊な環境に育ったわたしとヴァイオリン】 レッスン場所・風景

横浜・ガーデン山ヴァイオリン教室 教師 大崎まりあ

優しい楽器の構え方

2012-07-22 | 子供のレッスン
快適な構え方は、もちろん子供であっても見つけられます。

彼も、一年経ちこんなに大きくなりました。
骨格も安定してきたし、ヴァイオリンに慣れてきて、ヴァイオリンの構え方、弓の構え方がだんだんしっくり来るようになってきました。



頭がおおき~くて、かわいーーい^^

今、彼は首に楽器の痕がアザのようにできるようになり。。

痛がっているとお母様からご相談を受けました。

なぜ、あたるのか。

まず、最初に言っておきたいのですが、10分程度の練習では、痕はできない。
いっぱいやっているからできる。

でも、だからといって解決法が「練習をいっぺんにしすぎない」ことではありません。

ましてや「楽器を押し付けすぎない」など言っても、できていたらやっていませんので、これではアドバイスになりません。

どのようにすれば練習をいっぺんにしなくて済むのか。

どうすれば、楽器を押し付けずに構えることができるのか。

知りたいのはそこです。


練習の仕方は、各ご家庭で気をつけていただきたいところ。子どもは柔軟で従順ですが、あまり根つめすぎないように。


そして、構え方は道具の使い方次第でかなり改善されます。

子どもの構え方は成長するにつれて、少しずつ、どんどん変わって来ます。彼もこうしてお写真を見ても、一年の間ですごく成長して変わっていますね。
もちろんレッスンでは「こうしてみたら?」と方法は教えますが、子どもは最終的には自分の直感で楽器を持ちます。
なんとなくやっているように見えますが、その方法が、実はその時のその子の骨格には合っているのです。

私は彼らの動物行動学的な対応を信頼しています。もう少しこうした方が音が良く鳴るんだけどな、とか考えることはいろいろありますが、「今はその時ではない」という感じで、見守る心も大切です。


そんな、子どもである彼の今現在。

痕の原因は、使っている肩当ての高さやカーブが、彼の骨格には合わなくなっているということ。
カーブも高さも、少しずつ足りない。当りもキツい。
どこがどう合っていないか?どうすれば当らなくなるのか?
それを見るのが私の仕事です。

最適な調整が出来る肩当てが手に入ればいいのですが、子ども用の肩当ての種類はそんなに多くありませんよね。

そこで改善方法をアドバイスさせていただきました。

そして次の週、彼の肩に乗せるものとして、こんなかわいいものが出来上がっていたのでした。


プーさんが、こちらを見ています。お腹もあります♪♪かわいいーーーー^^ お祖母様のお手製ですって。^^

どこがどのくらい厚さがベストか、お話ししたのですが、それを、如実に理解してくださったお母様、そして、それが伝わり、再現してくださったお祖母様の愛情いっぱいの作品・・・

そして、素直にそれを乗せて意気揚々とヴァイオリンを弾いてくれるYくん・・・^^ご家族の期待を一身に受ける輝く星だ☆

発表会で弾く曲、聴きたかったのに「9度の熱でダウン」がくっ!

一度も聞いてないのですが~~~!彼はやってくれるのでしょうか!?笑


園児は日々成長している。







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さんぽにいったよ

2012-07-13 | 子供のレッスン
Nちゃんが教えてくださったこと。

キラキラ星のリズムの覚え方。色々なリズムが次々出てきて、こんがらがっちゃうんですよね。
そこでお母様が、Nちゃんが覚えやすいように考えてくださったって。

リズムの変奏
A.ティキティキティッティは→こいぬのしっぽ
B.ティキッティティキッティは→ホイップ ホイップ
C.ティーティキティーティキは→さんぽにいったよ
D.ティティティ ティティティ(三連符)は→ねこのおひげ
E.ティティティティ ティティティティ(16分音符)は→おかかがたべたい おかかがたべたい

これにはちゃんとストーリーがついていて・・・

“子犬がいて、クリームを食べたい食べたいって鳴くの。それで散歩に出かけたら、お髭がながーいネコに会ったの、そしたらネコが「おかかが食べたい」って言ったの。”

と話してくれました。

お母様!おもしろい!!!!!素敵!!!!!!!

物語の世界に住んでいる子供に、強烈に焼きつきます~!
そしてキラキラ星は組曲なので、関連性があるというところがまた、ナイスです☆☆☆


リズムって、頭で考えても難しいときは、既存の言葉を当てはめて覚えちゃうのが便利なんです。

私が高校のときからやってる5連符の感じ方は、当時初めて参加した音楽祭で出会った大学生の先輩達が教えてくれた「さ だ ま さ し」
学校や、時代によってもこの言葉は変わるみたいなんですけど、当時はさだまさし、でした。

5連符って五等分なので、ケーキのカットもそうですけど、均等にするのってコツがいるんですよね。
そして急に出てこられるとずるずるっとなるので。うん、やっぱりケーキも、切る、ってなって人数数えて5人、7人とかなると「ええっと」って考えますよね。

他にも五文字の言葉は数あれど、さ だ ま さ し と心でつぶやく・・・とってもシュールです。
が、ぜっっっったいに「あれなんだっけ、なにか歌手の名前で・・・」とはなりません!さだまさし!いつ何時五連符が来てもダイジョウブです!!

演奏って、実にクールな頭で行っているんですよね~。

私は音楽と共に本当に盛り上がってしまって、もうクールでなんていられない!性質なので
面白い舞台とかにのっていると、誘惑が多くてそりゃもう大変です


と、いうのはうら話でしたが、音楽って聴覚の映画であり、絵画であり、小説ですね。
ドキュメンタリーフィルムにするか、壮絶な愛憎ドラマとするかはあなたのイメージ次第・・・

音楽から見えてくるものの臭いを嗅いだり、時間や温度を楽しむ・・

ぜひ練習するときに、お茶を淹れて、一服しながら曲と向き合ってみてください♪








いつもありがとうございます

横浜・ガーデン山バイオリン教室 -大崎 まりあ




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物語が示してくれるもの

2012-07-05 | 子供のレッスン
小学校三年生で、むずかしい曲を弾いています。

上から下まで、ハイポジション、フラジオレット、トリル、三音の重音・・・

どれも目くるめく忙しい技法のオンパレード。本当に、よくがんばってくれています。
子の直感。さすがだなと感心することといえば、“弾きにくい指番号を、自分の指使いを見つけてそれで弾く”ところです。

ファーストポジションではなくてほかのポジションで弾いた方が美しいフレーズ、より世界を表現できるフレーズがあります。
でもそれは新しい方法で、馴染まないやり方。
私は「書いてある指番号でやってごらん?」と3回くらいに渡って言ってみたのですが、最終的に彼女は彼女の弾き方を貫くことにしました。

他も試し、選ぶ、ということが大事です。

優先順位を自分の中でつけられた“それがいい”のです。


もちろん、有り得ない指番号、音楽的につじつまがおかしくなってしまう方法で弾いていたらそれは「やり方を知らない」ということになりますから、注意が必要です。
しかし、「先生の言うとおりにする」ということがおけいこの目的ではないはず。

もし、かたくなに弾き方を変えないお子さんがいても、頭を抱える必要はありません。

「そう弾きたい」理由が子供それぞれにあります(その“わけ”を知れれば、大人の私たちも納得できますね。)

かたくなに弾き方を変えない自由も、ありです。
そこを伸ばしていけば、そこが「自分自身」の軸になる部分になるかもしれない。

もちろん、全部理想的な弾き方で弾けたらパーフェクト。
でも、「どう弾くべきか」にばかり焦点を合せてしまうと「ここができてなかった」「間違えた」など足りない部分を探してしまいそうです。

「何を弾きたいのか」を直感で分かっている人は、選択が早い。

快か不快で選ぶということを彼女は実践しています。



「何を弾きたいのか」を考えよう


弾けるは弾ける。なんでも弾ける。

でも「どう弾きたいの?」という問いが頭から抜けてしまっていると、その人にとって弾くことって、急に色あせてしまう。

子供だったら、「練習という単純作業をこなすこと」になってきて、そうすると本人は楽しくできない。

大人だったら、「譜読みすぐできちゃうし、でもそっから先どうしていいのかわからないなあ」と、いう感じでしょうか。


どんな曲なの?あなたは何を弾き表したいの??

そこを少しクリアーにすると、急に「そっか!そうだったんだ」と、初心に帰ったような気持ちが沸いてきたり、自分の演奏に“価値”が感じられたり。
そんなことが、クリエイティビティにつながるのではないでしょうか。

それに一役買ってくれるものは、ストーリー作りです。


歴史や物語がついているおいしいチョコレートと、ただおいしいですよと販売されているチョコレート、同じ味だったら、印象に残りやすく、深みを感じやすいのはストーリーつきの物。

歴史の人物、建造物などが愛されるのも、そこに想像を膨らませて、夢を見たり感じたりすることができるからです。
そしてそれらの体験は、その人の人格の一片として一役買うことすらあります。


そろった音の粒、正確なリズム、音色、それらは配役のようなもの。彼らがいなくてはお芝居ができません。

が、配役が揃っても、脚本がなければ作品は生まれません。

ストーリーがあって始めて音楽になるのです。それは、簡単な8小節の曲でも、エチュードでも、音楽と呼べるものでしたら共通しています。

身近にあるもの。今自分がハマっているもの、なんでもいいので、ぜひ想像を膨らませてください。

音楽は私たちに語りかけています。

さて、ザイツのコンツェルト。3年生の女の子がイメージできやすいストーリー。

一楽章は、こんなお話をしてみました:

ある国に王子様がいたの。ある日家来が「王子様!お姫様から手紙が来たであります!」と言って手紙を持ってきたの。

それはラブレターだったの!(「ラブレターってなに?」と訊かれました^^;)そして、中を開けて読んでみると、

「王子様と今度デートをしたいけれど、悪い王様と結婚しなくてはいけないから行けません」と書いてあったの。

悪い王様は、黒いお城に住んでる悪いヤツで、黒い馬に乗っている。

優しくて美しいお姫様、この間はハンカチを僕に貸してくれた・・・と王子様はお姫様を思い出して気分に浸り、

「お姫様をあの悪い王様から助け出さなきゃ!」と、王子様は白馬に乗ってお姫様を助けに行く・・・

というストーリー。楽譜でいうと7段目までの部分。


全部でたらめの創作なのですが・・・(汗
さいわい彼女はこの話をとても気に入ってくれました。

「絵は好き?」「大好き!」

「じゃあ、王様たち登場人物の絵を描いておいでよ」

レッスンが終わったら、ソファに座って、楽譜を貼っているスケッチブックの新しいページにどんどん絵を描き始めました。


三楽章はこんなストーリがつきました:

スズメがいっぱい、電線にちゅんちゅん、ちゅんちゅんって集まって来て飛んだりはねたりしてるの。

そこへ悪いネコがやってきて、スズメを狙っている。
頭のいいスズメたちは、小石を口にくわえて猫にぽとっと落として、それがポンポンポン!とネコに当って、ネコがひっくり返っちゃう。

そこへ勇ましい筋肉隆々のスーパースズメがやってきて、「元気だったかい?」頭が上がらないスズメたちはヘコヘコしながら「元気だったよ~~ヘラヘラ」
そして一匹、二匹、三匹と空中飛行を披露する。

Q.「一番綺麗に飛んだのはだあれ?」A.「・・・三匹め」
Q.「じゃあ、たかーく飛んだのは?A.「二匹め」
「中くらいが一匹目だね」

あと、でぶっちょの甘いもの好きのスズメも出てきました。Dolceでpの部分でした。


・・・・

登場人物のキャラをまず設定して、そこから起こる感情や、出来事を考えていく。生活の中から、自分の知っている/体験したことのある感情など。

まるで映画監督になったつもりになって、自分だったらこんなセットを作るな~とか、どんな俳優さんに演じさせようか、とか・・・

「設定」が音楽という物語を膨らませ、立体的に、表現豊かにする目的が見つかります。

そして、とても私が気に入っていることなのですが、この設定をする作業は普遍的であるということ。
音楽を奏でたいと思った人なら誰でも、これができるのです。生きていれば、経験をしているなら。それが音楽の素晴らしさであり、人間が作り出した芸術が人を癒したり元気付けたりする部分なのです。

うまいヘタ、大人子供、おとこやおんな、何も関係なく、“想像の自分のストーリーを感じるままに作る”そこが一番音楽の要になり、その世界観を表現するための技法であり練習となります。


さて彼女自身、心が今、少しざわついています。
新しい成長の段階に入り、今までちっともこだわっていなかったことが、気になりだしたりしている。

彼女自身がゆらゆらと揺れているのです。

習ったとおりに模倣する。その“正確に弾くこと”に集中できた時代と彼女は別れを告げつつあります。

そして、次の扉である“自分はこうしたいの!”に向かって今、エンジンを吹かしながら突進していっています。どのくらいエンジンを吹かしたらいいのか?どこへ向かっているのか?まだ分からないので、エンストしたり、左の角にぶつかったり。


でもこれから“私!”が見出されていって、それが“正確さ”と統合されたら

“方法を使ってやりたい音楽をやる”ことにつながってゆけます。

とても楽しみです!


そして難しさを乗り越えられるのも、やはり想像力。ストーリー。難しいことや忍耐は人を時として疲れさせますが、そこに自分の好きな世界観が創造されていたら・・・見方は変わり、別の形でリトライできます。
目線を変えるためにも、ストーリーは役に立ち、自分が何を成し遂げたいと思っているのかを分かりやすく提示してくれます。

う~~~ん、これは物語好きの私の方法??いやでも、心理学者の故・河合隼雄さんも物語がいかに人間心理に意味深き良き働きをしているかを常々説いていらっしゃった。

著作もたくさんありますよね。て!読んでませんが!




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横浜・ガーデン山バイオリン教室 -大崎 まりあ




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能力をほめない、努力をほめる→子供は伸びる

2012-07-02 | 子供のレッスン
とても参考になる記事を見つけました

スタンフォードの心理学教授に学ぶ子供のほめ方

能力をほめるのをやめよう
以上の通り、子供をほめる時は、能力をほめては行けない。努力をほめないといけないのだ。

当然ながら、親としては、自分の子供に、学ぶ事が好きな子供に育って欲しいと思うはずだ。

更には、先行きの見えない社会の中で、自分の生き方を切り開いていけるように育って欲しいと願っているのではないだろうか?

今回の研究は、学ぶのが好きで、しなやかに生きていく子供を育てるヒントになるはずだ。参考にしてほしい。


・・・・・・・


大体誉めるって「すごーーーい!最後まで間違えずによく弾けたねーー!」とか言っております。
“具体的に誉めましょう”というのが一般的な認識ですよね。

レッスンで言ったら、こことここの音程が良かったね、とか、綺麗な音だったね、とか、○○みたいな感じが伝わってきたよ!とか。

それを素直に喜んでくださる子供たちもいる中、
きょとんと平常心で、なんとなく居心地の悪そうな子供たちもいます、大人だったら「えーそうですかあ。自分ではここがダメだと思いました」と、そういえば別の“できていないところ”に目を向けだす方がいる。

そのわけがわかりました。条件付で誉めるから、“完璧でなければいけない”というメッセージを伝えてしまっているのですね。


そして素直に喜んでくださる子たちは、“誉められた”というそのところを感じてくださっているのかも。

きょとん、の子たちには人知れず、「間違えたらバイオリンを弾いてはいけないんだ」というメッセージとなっている可能性がある。


たくさん練習したね~!とかって努力を誉めるのって、なんだかむしろお子ちゃま扱いしていて、あまりよくないのかな、と思っていました。

でも、たしかにメッセージを発してくださっていた子供さんもいたと今思い出しています。

「音の長さとか気にできないしするつもりもないから、そこをあまり言わないで」と。


「どこができているか」「どこができていないか」冷静に自己評価しているつもりが、こうして自己批判となるのかー。

他人に言っているということは、自分自身にも同じ声をかけているということです。つまり、私自身が常に自分を能力別に評価しているということ。


う~~~ん!納得。

日々精進です!!






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横浜・ガーデン山バイオリン教室 -大崎 まりあ




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仮面ライダーを見てみる

2012-06-07 | 子供のレッスン
男の子のレッスンに役立つかと、仮面ライダーフォーゼ、を見ました。
見ました、というか、まずは録画を、がんばりました。笑


一週間寝かせて本日、意を決してみてみました!

しばらくはじっと見ていたのですが、見続けるのは、たいへんdesu.
ついついワインを飲み始めてしまいました

でも見ていると、誰が悪くて、誰れが正しいのか実にわからない。さっきまでニコニコしていた人と殺戮を繰り広げていたり、トップの方は優しかったのにその部下の方が怒っていたり。裏切り、譲歩、取引、などなど、もう何がなんだか。
途中から見たってよくわからないように出来ていました。(これが毎週見させる方法か!)

そうなんです、善と悪が実に曖昧なのです!

これは・・・これは、すごいこと。

日本人は、善だけれども悪の部分もある、悪にも事情がありいつでも善になりうる・・・という状況を理解しようとしますし、またそれを楽しみます。
どちらの気持ちもよく分かる・・・という気持ちで揺れ動くのが、大好きな文化。

複雑に描かれた善と悪は、物語りに奥行きと多様性を生む、と日本人は考えています。
キリスト教の文化には有り得ない構図だなあと感心しながら見てみました。

もし、西洋的にヒーローの物語を作っていくのなら・・・“悪”(揺るがない)をどのようなステップで倒していくのか、というところを緻密に緻密に描いていく。脆弱な少年がヒーローとして果敢に挑戦する場面は描かれても、「なぜ悪が悪行に走るに至ったのか」を描くことはまずありません。

そこを好んで描く日本文化はとても新鮮で、湿っぽくもあります。


それから話は変わりますが、ビジュアルが普段私が見ている映像とは違うな、ということに気がつきました。
なんだかとってもアウトラインがくっきりとしている。
子供にとっての分かりやすい世界というものを、見せてもらいました。

細かい表情や服のシワなどではなくて、外側の線と色の対比。

そしてこの個体の見え方、色の見え方は、北ヨーロッパにおける世界の見え方ととてもよく似ています。


くっきり、わかりやすい。

そして、それでも描かれている人間関係の魑魅魍魎さ。

その対比が衝撃的でした。日本の子供ってこんな世界に慣らされてるの~~~!?!?!というか。(私もそう育っていることに間違いないのですが)


このビジュアルと同じわかりやすさを物語にいくらでも応用できるはず。「非の打ち所のないヒーロー」対「悪役」でもいいはずですもんね。

ガンダムなど、ずっと愛し続けている大人はこういうところにグッと来ているのか~~と、想像してみたり。


対して、音楽は繊細な感情の世界。子供も大人も誰しも生活の機微を感じることができ、大人になってヴァイオリンを始めた方も、コンクールに出る子供も、いかに自分の身の回りにある微細に移ろう感情や季節の変化や、物事のあり方を感じ取ることができて、それをどう音楽を通して捉えていくか、というところ。

たった8小節のシンプルな曲にも喜怒哀楽があり、それを感じたいと思う気持ちさえあれば、いつでも音楽は人生を語りかけてくれます。

そして、そのことと、仮面ライダーやガンダム(見てませんが)などのヒーローモノの世界観て、別の層に存在するなということを思いました。





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