Practice Makes Progress

~ナースえいや三十にして立つ~
アメリカでCNA→ICU RN→NP

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更新日:2022年01月19日

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NPになろうと思った理由

2016-12-03 03:52:00 | 【アメリカ】NPプログラム入学まで
NPとはナース・プラクティショナーの略で
医師と看護師の中間にある存在です。
医療行為が出来る上級看護師とも呼ばれるようで
一定レベルの診断・治療が可能。処方箋も書けます。

NPになるには
MSNまたはDNPを取得 → 認定試験に合格 → 州に登録して免許を取得
といった流れになります。

余談ですが
2015年以降はNPになるのにDNP(博士号)が必要になる
と以前は言われていましたが
2016年12月現在、この案は採択されていません。
今まで通りMSN(修士号)でNPになれます。
ただ、今後DNPが必須になる時は来ると思います。
私の勝手な予想では、早ければ2020年、
遅ければ2025年から2030年だと思っています。


本題のNPになろうと思った理由ですが・・・

アメリカでRNになろうと決心してから
漠然と「いずれはNPになろう」と思っていました。
ただ、本当に漠然と考えていただけで明確な理由はなし。
あえて言うならば「処方箋書けたら便利だな」くらい。
家族が風邪引いたり、軽い病気になったら、
ササっと処方箋書いて薬を買いに行ける。
今考えると
なんて浅はかで軽い考えなんだ!
という感じですが(^^;)

いざRNになって働き出し(2012年末)
「これからの将来設計はどうしよう?」となった時
NPになりたい気持ちは捨てきれませんでした。
また、再度学校に戻るのであれば
卒業してから時間を空けないほうが頭の回転にも良いと判断し
NPプログラム入学に必要なクラスを受講(2013年8-12月)。

ただ、この間にICUで働きだして
「RNとしてもっと習得しなければならない事があるな」
と実感した事と
私生活を充実させたかった事もあって
2013年末をもってNPになるのを中断しました。

それから2年ほど経って、
ICU勤務にも慣れ、自信もつき、
ICUナースとして一定レベルに達した事を自分でも実感。
もっと病気のことを知りたい。
普段から一緒に働いている
クリティカル・ケアの医師やNP達のようになりたい。
医療従事者としてもっと成長したい。

と思った事が発端です。

ただ、RNの仕事にも未練があり
100%の気持ちでNPになりたいと思えないのも事実です。
私はRNという仕事が好きです。
患者さんの事を一番見ているのはナースです。
医師やNP達は1日に1回、5-10分程度しか患者さんに接しません。
何か異変を察知して対応するのはナース。
患者さんの必要なケアは何なのか?と考えて
Proactiveに行動する事に私は達成感を覚えます。
医師に訴えて、
薬などの様々なオーダーを勝ち取りに行くことも多々。

例えば、うちのICU病棟では
基本的に1日1回(朝)しかCPAPトライアルをしません。
でも、私は「この患者さんはイケる」と判断すれば
朝のCPAPが上手くいかなくても
患者さんの意識がもっとはっきりするのを待って
午後にもう1度CPAPトライアルを押し進め
Extubation(気管抜管)したりします。

そりゃね「えっ、もう1回やるの?」
って顔するIntensivist(ICUドクター)もいるし
RT(呼吸療法士)にはブーブー言われるし
(CPAPやABGの手間が増える)
午後のCPAPトライアルも上手くいかない事はあります。
でも、患者さんは好きで人工呼吸器に繋がれていると思いますか?
のどに気管があるのを感じて
好んで咳をしたり、オエッとなっていると思いますか?
うちのICU病棟は、必要以上に
人工呼吸器に繋がれている患者さんが多いと思います。
(あくまでも個人の感想です)
だから、私はProactiveに行動して
1日でも数時間でも早く患者さんを抜管させたいのです。

この気管抜管エピソードはあくまでも一例ですが
他のケア・患者マネジメントにおいても
私は色々な面で達成感や満足感を感じます。
そして、自分自身を誇りに思っています。

NPになったら、こういったベッドサイド・ケア、看護は出来ません。

また、今の勤務形態にも未練があります。
週3日勤務、週休4日。
月に12日程度しか働いていません。
365日のうち、働いているのは156日。
残りの209日は休日です。
それに加えて約5週間(15日)の有給休暇をもらえるので
働いている日数はもっと少ない。
それでいてソコソコのお給料もらえますからね。
こういった条件を投げ出してまでNPになりたいか?

私の答えは「50%くらいの気持ちでNPになりたい」です。

こんな中途半端な気持ちでNPプログラムに進むのを
気持ちよく思わない人もいるのは充分承知しています。
ただ、これが私の現実です。

ICUでの勤務はやりがいがある一方、
心身ともにとてもExhausting(疲労困憊)です。
本当の本当に自分の身と心を削って働いています。
これを定年(60とか65歳)まで続ける自信は私にはありません。
体力が持つのはあと10年、長くて15年だと思ってます。
かと言ってチャージ・ナース(病棟主任)になる気はなし。
PICCナースだったりCase managementだったり
他にも色々な職種を選択出来るけど
私の考えているナーシング(看護)とは違うんですよね。

プラス、私は遅かれ早かれ
いずれはNPへの道を歩むと直感的に思うんです。
今この道を進まなくても
5年とか10年後に「NPになろう」と決心すると思うんです。
私には知識やスキルに対する向上心があります。
これは自分自身では抑える事の出来ない
心の芯から出てくるエネルギーと言いますか
とにかく「そういう性質」って事なんですかね?
だから、10年後にどうせNPへ進むんだったら
少しでも若いほうが頭の回転もよいし、
金銭投資の視点から見ても理にかなっています。

また、昨今のナーシング業界の流れを見ていると、
続々とRN達がNPプログラムに進んでいます。
NPのジョブ・マーケットは今でこそ売り手市場ですが
いつか飽和状態になって仕事にありつけにくくなるでしょう。
それに伴い、給料の低下も起こるかもしれません。

それから、冒頭でも言及しましたが
割と近い未来にDNPが必須化されるかもしれません。
私は博士号まで進む気は毛頭なし。
それに、博士号習得にかかる時間、労力、お金と
NPのお給料を投資的視点から考えると
DNPまで極める理由が見つからないんですよね。

教授などのアカデミックな分野に行きたければ別だけど
私は臨床現場に立ちたいので
NPになるならMSN、修士号で充分なんです。

グダグダ、ごちゃごちゃ、長々と色々な事を書き連ねましたが
こんなわけでNPプログラムに進む決心をしました。


次回は、NPプログラム選びとかに関して書きたいと思います。


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