台風26号の集中豪雨により大島では大規模な土石流が発生し多数の死者・行方不明者をだしている。現在の報道に寄りますと原因は記録的な大雨による急斜面の崩壊との事。またその規模を大きくしたのは大島特有の火山灰土が大きな要素だとの事でした。
【大島の大規模土石流の写真 (グーグル写真より)】
しかし今回の土石流災害を大きくした原因に三原山外輪山の急斜面に造られた観光道路「御神火スカライン」の存在があると思われます。空撮写真などを見ると土砂崩壊の始点が、ちょうどこの道路線とかなり重なっている様に見られるます。
【「御神火スカイライン」道路部分から大きく崩壊しているのが判る。(国土地理院の航空写真)】
おそらく火山灰土の急傾斜地を分断しながら出来た道路によって、安定していた土壌が切土・盛土等の人工的な手が加えられた為、不安定化して今回の記録的豪雨によって観光道路に沿って一気に崩壊、想像を絶する災害へとなってしまったのではないでしょうか。
【元町から最短に結んだ「御神火スカイライン」と以前の「三原山登山道路」 (大島観光協会地図)】
この「御神火スカイライン」は今から27年前の昭和61年に全島民非難が行われた大噴火した後に、島の振興策の一環として造られた観光道路で、それ以前から三原山に登る「三原山登山道路」があったが遠廻りであった為、より元町から短時間で山頂に行ける道路をという事で外輪山を登る道が造られた様だ。
【外輪山の急斜面に造られた「御神火スカイライン」。それから下が崩壊した。(地理院HP より)】
島の振興策として造られた道路が今回の大災害の一因となったとは皮肉な事である。