その1の続きです。
一之江名主屋敷ですが、こちらも平成元年から平成18年までの文化財保護事業を写真でふりかえっています。
3つの保護事業を資料をもとに簡単に書き抜きました。以下・・
■一之江名主屋敷解体復元工事(母屋・長屋門・蔵修繕工事)
平成元年7月1日着手、平成5年3月25日完了
・・・不同沈下や経年による損傷が目だったので、江戸末期から明治にかけての状況を復元した。
■一之江名主屋敷景観整備事業
平成10年4月1日着手、平成11年11月29日完了
・・・樹木も江戸時代に存在した樹種を残し、かつての屋敷畑や屋敷林の中の通路などを復元、
母屋の周囲と南側の池の改修うを中心に、敷地の景観を整備した。
■母屋茅葺屋根全面葺き替え工事
平成18年2月着手、18年5月30日完了
・・・平成元年の解体修理葺いた屋根の不朽や雨漏りが目立つようになり、全面葺き替えを行った。
以後は定期的な補修と日常の囲炉裏の「いぶし」による保存措置をすることとした。
※参照、引用:江戸川区郷土資料室企画展「江戸川区郷土資料室企画展「写真で見る最近の善養寺影向のマツと一之江名主屋敷」リーフレットより
<一之江名主屋敷の門にあった案内板>
今回の展示とは違うのですが、企画展を見に行く前に出かけた一之江名主屋敷で撮った写真で
一之江名主屋敷の概要がわかりやすく書かれています。
屋敷と周囲の景観を併せ持った江戸中期の名主の格式をもった史跡として、都内唯一ということです。
この8月に区の所有になったとのこと、次の世代、またその次の世代にも引き継いでいくよう、
大切にまもっていきたいですね。
一之江名主屋敷については、何度かブログでとりあげていますが、
名主屋敷のまわりを歩いていないことに気づきました。
名主屋敷周辺散策をしてきましたので、次回は古地図などもみながら、アップ予定です♪
関連ブログ:江戸川区郷土資料室企画展「写真で見る最近の善養寺影向のマツと一之江名主屋敷」その1、善養寺影向のマツ2011-11-01
※一之江名主屋敷関連ブログ:
平成18年4月一之江名主屋敷葺き替え工事見学会2010-10-06
敷居を知らない子ども達・・一之江名主屋敷見学&体験2008-10-16
※いままでの江戸川区郷土資料室企画展を見に行ったときのもの
・企画展「まわすみんぐ・つるすみんぐ・ドリーミング」タイムカプセルに入れたい20世紀の道具たち10 2010/09/27
・「水のうつわ、湯の器~液体貯蔵・加工と計量の民族誌」2010/03/06
・江戸川区 郷土資料室企画展「地図と空中写真でみる江戸川区のちょっと昔」 2010/03/14