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東京からマレーシアペナン島→また東京に戻りました

ブロークンフラワーズ

2006-06-28 | 映画のこと
ビルマーレー主演で
クロエセビニーも
ジェシカラングも
シャロンストーンも出てるとなれば
見るしかないでしょう?
監督はジム・ジャームッシュ。

見終わったあとの感想。
意外とポイント低かった。期待し過ぎ?
センスのいい映画だと思った。

ビルマーレー相変わらずのとぼけた役だし、
映像も色が効果的に使われてたし、
音楽の使い方もなかなかおもしろかった。
大体笑えるんだよね、ビルマーレーの挙動がいちいち。

だけどなんでだか心には来なかった。
ここが私的にはポイントが低い理由かも。

いろんな女性がそれぞれまったく違う方向に生きてる姿を突然覗くのは
確かにおもしろい。
女にはいろんな生き方があって、それをやたら客観的な見方で描いてる。
冷笑的とも言えるこの映画の雰囲気をビルマーレーが決定づけてる感じ。
出てくる女たちだけでなく
どの人間のこともどこかずれてるように描いている。
コミカル極まりない。

こうして思い出して見るとなかなかよかったのかもしれない。
ジャームッシュ作品をまた復習してみようっと。

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荒川の佐吉に大涙

2006-06-26 | つれづれ
生まれて初めて歌舞伎を見に行った。
感動して大泣きしちゃった。

歌舞伎とは言うけど、要するにドラマな訳で
NHKのお江戸でござるが大好きな私にとっては
なんら違和感のかけらも感じずにどっぷりと世界に入り込むことができちゃうわけ。
当然役者によって上手下手があって
うまい役者だと心に訴えて来るから涙が意図しないのにこぼれてしまう。

歌舞伎は現代の演劇と比べるとテンポが遅く、
特に江戸ものじゃない古い幕だと、
舞台も太鼓や浪曲歌う人たちのひな壇があるだけでセットはないから
見ていると想像力がかきたてられて
凝ったセットがあるよりもかえって多くを感じることができる。
子を亡くした老婆の演技は台詞などほとんどなく
間違えれば眠くなるような浪曲に合わせて
ゆるやかに踊るだけのものなのに
悲しみが心に迫ってきたのには本当に驚いた。
実際昼休憩の直後の幕で
いい感じに居眠りしてた人たくさんいたけどね。

最後の幕が一番気合い入ってる芝居で、
何シーンも凝ったセットが変わるものだった。
江戸が舞台の芝居なのでお江戸でござるそのもの。
しかし今回はセットがすごくて
向島の花見のシーンなんて茶屋や遠くに望む筑波山の景色がとってもリアル。
まだ暗い明け方からだんだん日が昇ってくる光の変化が
向島の満開の桜を浮かび上がらせて
とってもきれいでした。
またそのシーンがラストシーンなもんだから
泣いた泣いた。

歌舞伎でこんなに感動するなんて誰が予想する?

ひとしきり感動したあとで
歌舞伎座の中の売店を覗いてみた。

またこれがかなりやばい!
私が大好きなものがわんさか並んでる!
松崎煎餅、わらび餅、金太郎飴…手ぬぐい、風呂敷、浴衣用の反物…。
あ~お金がいくらあっても足りないよ。
私だいぶ舞い上がってたと思います。
迷った末、素敵な柄を見つけたので、前から探していた風呂敷を買いました。
北斎の絵みたいな手ぬぐいがものすごく素敵で、欲しくてたまらなかったけど
買い過ぎだから我慢しました。
次来た時買います!

今回見た幕
1.君が代松竹梅(習元雀・愛之助・孝太郎)
2.双蝶々曲輪日記(幸四郎・高麗蔵・染五郎)
3.藤戸(吉右衛門・梅玉)
4.荒川の佐吉(仁左衛門・染五郎)
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尾道へ 6

2006-06-26 | 旅行記
感動を綴っていたら
なんか日記が6回目にも達してしまった。
忘れたくないから 懲りずに書かせてもらいますー。

駅まで戻るのには
また海沿いの道を選びました。
電車の時間までまだ少し時間があったので
堤防に腰掛けて しばらく海を眺めました。
途中桟橋のところで
さっき声をかけてくれたチャリのおじさんが
仲間とお酒を飲んで 楽しそうにしゃべっている姿を見かけました。
おじちゃーん 今日はありがとねー

広島空港に行くには
三原駅からのバスに乗ります。
尾道から三原までは2駅ですぐ。
三原駅で空港行きのバス停を探します。
バスロータリーはあったけど
あまりに人がいないので不安になり
観光案内所に行ってみましたが
ここも誰もいなくてひっそり。
尋ねられる人もいないので仕方なく
「広島空港行き」と書いたバス停で待つことにしました。
2006年5月改定の新しい時刻表が貼ってあったので
それを安心材料にして。

しばらく待っていると山口交通のバスがやってきました。
ちゃんと時間通りです。
あー一安心。
このバスがなかったら飛行機に乗れなかったところだよ。
しかしこのバス古いなあ。
乗り込むと古い図書館みたいにかび臭い。
床はもちろん板張りで 車内にはレトロな椅子が並んでいます。
だいぶ不安な感じのバスだけど
運転手さんが振り返って
「エアコン大丈夫?寒くない?寒かったら言ってね」
なんて優しいんだろー
路面電車の運転手と大違いだ

バスはまもなく走り出し
頼りないサスペンションが
ぎしぎしと懐かしい音をさせながら
空港に向かいます。
ちょうど夕陽が沈む時間で 瀬戸内の美しい山々の間に
真っ赤に太陽は沈んでいきました。

最後まで感動させてくれます。

やっぱり尾道いいとこだった。
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尾道へ 5

2006-06-25 | 旅行記
こんなのんびり寄り道ばっかりしてたけど
帰りの飛行機に乗り遅れちゃいけん。
尾道から空港までいろいろ乗り継いで行かなきゃいけないんだから。

そろそろ戻り方向かな と思いながらも
まだちょっと物足りなくて
最後に一箇所だけ寄り道することにした。

どこかのガイドブックで見かけたタイル小路とやらに行ってみたいと
地図で探すと、意外と近い。
とりあえず歩いてみるとそれらしい地域にすぐ着いた。
しかし尾道は 小路だらけなので
どれが目当てのものなのか見つけるのが容易でない。
一体どれがタイル小路かしらと ふらふらしていると
どこからか太鼓の音がしてくる。
神々しい空気が漂い 尾道の景色がまた違う色を放つ。
太鼓の音を辿り 見上げると
石の階段をのぼりきった所に神社が見えた。
階段の途中に猫がいて
私と同じように何か感じているのか
音のする方を見上げておりました。

音に気をとられていたけど はたとわれに返り
ふと足元を見てみると
「タイルはすべて取り払ってあります」
という看板を発見。
そう言えば新しい観光ガイドには「タイル小路」が載っていない。
そういうことだったんですね。
タイルはなくなっていたけど ここはよい小路です。

尾道は異次元かもしれない。
時が止まっているようなねじれているような
不思議な感覚。

不思議のくにから ちゃんと帰れるかしら。

つづく・・・
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尾道へ 4

2006-06-24 | 旅行記
チケットを買い、乗り場までエレベーターであがると
私を待っていてくれたかのようなタイミングで
ロープウェイが発車。
頂上まではほんの2,3分。

瀬戸内の島々が散らばる景色は
どうしてもやっぱり絶景。
遠くの山々が濃淡のメリハリをつけて広がり
海は深い青色の水をたたえ
造船所の錆びた鉄がそこに哀愁をそえている。
緑がぐんぐん伸びるこの季節は
山々の景色を厚みのあるものにしてくれる。
もこもこした山。

海があって山があるこの美しさ。
好きだなー。
神戸よりこじんまりしていて鎌倉より山が高い。
そんな感じかな。

展望台からの眺めは最高でゆっくり満喫させてもらった。
360°のパノラマ。
尾道の景色はどこを切り取っても絵になる。
瀬戸内海の美しさはずるすぎます。

帰りは文学の道を通って山を下ります。
すれ違うおばさんたちはずっと山道を登ってきたみたいで
かなりのお疲れ具合。
急な石の階段が続くのでおば様方はひーこら言っています。
私の方は下りだから余裕。
写真を撮りながら下ります。

文学の道は数々の文学者の詩や小説の一部が石碑になって立っていて
彼らが執筆活動をした家や最期の時を過ごした家が所々に保存されてある道。

ひとつ家をのぞいてみることした。
木々が生い茂っているので薄暗く
誰も足を止めないから静まり返っている。
小さく「おじゃまします」と言いながら門をくぐる。
小さな小さな家。
吉田松蔭の松下村塾を思い出させる小ささ。
背の低い2部屋の住まい。
それでも床の間には 凛と花が生けてあり
障子も欄間も電灯も 控えめでとても素敵でした。

どんどん下ってくると
民家が並ぶ石段の坂道になる。
民家の途中写真館があったので寄ってみると
古いカメラと家の主の撮った写真が飾ってある。
2階の部屋からは海が見えたけど
ほんとに誰もいなくて
すごくさみしい。
この写真館ばっかりは、どうして私はここにいるのかしらと思うくらい
ミステリアスとも言える空間だった。
写真館の入り口には
有名な尾道案内犬ドビンくんが
眠そうに横になっていました。
君には会いたいと思っていたんだ、会えてうれしいよ。

つづく・・・
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尾道へ 3

2006-06-24 | 旅行記
お昼食べ損ねちゃったな
と思いながら
山陽本線の線路をくぐると
ロープウェイ乗り場はすぐそこにありました。

さあて頂上を目指すか、と意気込んだ矢先
ちょっと目を向けると
目の前においしいと評判のワッフル屋があったので
引き込まれるようにやっぱり入ってしまいました。
ランチはもうこれにしちゃうことに決めました。
白壁にこげ茶色の梁が映えている とても素敵な洋館で
店の前にはハーブやひかえめな花たちが咲いており
またこれが雰囲気を盛り上げます。
ワッフルにはお店手作りのカスタードがサンドしてあって
ドリンク類も手絞りフレッシュジュース。
こりゃあ人気があるわけだー。
ウェイトレスの女の子たちは何気にメイドスタイル。
正統派。
どれもこれも満足でした。

さていざロープウェ・・・とはたと見ると
乗り場の脇に神社がある。
参道の真上にロープウェイが通るので
頭の上に網が張ってあるのが悲しい
虐げられた感のある神社です。
これはどうしてもロープウェイに乗る前に
お参りしないといけんでしょう。

静まり返った神社に一人で入っていくのは
ほんの少し勇気が要ったけど
一本の大木に出会い 心細さはふっとんだ。
葉が青々と輝き 空高くそびえる姿。
周囲の邪気を一心に集めてしまっているような神々しさ。
間違いなく神様だと思った。
あー来てよかったー。
2礼2拍手1礼にてお参りを済ませ
やっとこさっとこロープウェイへ。

つづく・・・
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尾道へ 2

2006-06-18 | 旅行記
尾道に着いたところで
ちょうど昼をまわっていたし
調べておいたカフェが海の近くだったはず、と思い出し
そこまで海沿いを歩くことにした。

砂浜はなく漁港といった感じの道が続く。
とは言っても遊歩道が整備されていて
きれいで歩きやすい。
そう言えばごみが全然落ちてなかったな。

照りつける太陽の下
肩を日にさらしながら歩いていると
自転車に乗ったおじさんが後ろから私を追い越しざまに
ポンと肩をたたいて
「おねーちゃん、どこから来たのー?」と
フレンドリーに話かけてくる。
一人でちょっとさみしかった私はうれしくて
「東京から来たのー」と答えながら
「話しかけてもらってうれしいよー」と
妙に正直に言葉にしてしまった。
おじさんはそれがちょっと不思議だったみたい。
「東京生まれの東京育ちじゃろー」
とか言いながら笑っている。
ロープウェイで山に登るつもりだと言うと
「一人で大丈夫かー送ってってやろうかー」とやさしい。
広島の運転手と大違いだ。

すっかり心がほぐれて
うれしくなってまた一人で先へと歩く。

古い建物がたくさん残っているのがすてきで
カメラをあちこち向けつつ商店街の方へ。
古いアーケードがあまりにもいい味を出している。
写真を撮りながらふと見ると
すぐ横がお目あてのカフェ。
偶然の発見。

それにしても様子がなんかおかしいなと思いながら
店に近づくと
「本日は社員研修のためお休みです。
わざわざ来てくださった方々申し訳ありません。」
と貼り紙がしてある。
う・・・わざわざ来た人・・・あ私のことだ。

ま、仕方ないなと気を取り直し
とりあえず店内をガラス越しに覗いて名残惜しみつつ
ロープウェイ乗り場へ向かうことにしました。

つづく・・・

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尾道へ

2006-06-18 | 旅行記
友達に会いに広島へ行ってきました。
せっかくなので帰る日一日、行ってみたかった尾道へ行くことにしました。

考えてみれば一人旅は珍しいこと。
初めてかもしれない。

友達と別れたのは広島の繁華街。
そこから一人旅が始まります。
JR広島駅までは歩けないので路面電車に乗る。
尾道への旅がどんなものになるかちょっぴりの不安と
わくわく感に浸りながら広島駅へ向かう。

路面電車を降りようとした時のこと。

運賃表が見当たらないので運転手さんに
「いくらですか?」
と尋ねると、
彼はとても迷惑そうに、
「そういうのは前もって調べとくもんだ」
と言うのです。
びっくりの応対ですっかり私はしょげてしまいました。
観光客には全然わかりませんが。
腹が立ってきたけど何も言えず
悲しい気持ちをひきずったまま
JRに乗りました。

山陽本線シティライナーに乗れば約1時間で尾道に着きます。
尾道に近づくと
車窓に ぱあーと瀬戸内の海が見えて
すっかり私はゴキゲンに!
雨の旅になると覚悟していたのに
とてもいい天気で海の青さがまぶしいくらい。

そうだー尾道は海の町なんだよーと
るんるんしながら尾道駅に降り立ちました。

まずは何より先に
海沿いを歩きたいのだ!!

つづく・・・

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