あにえす・えふ

もうそろそろ日本へ帰国します

台北茶文化博覧会

2006-09-07 19:17:29 | 中国茶
天気:のち

今日は台北小巨蛋で行われている、2006台北茶文化博覧会を見物してきた。
もちろん、中国茶に関して興味があるのはもちろん、新しく出来た台北アリーナ
(台北小巨蛋)に入るのもなかなか出来ない事というのもあったので
ちょうど良い機会だった。

中は、中国茶の歴史や世界のお茶の紹介、中国茶の茶席、茶器・茶葉の
販売など等、結構盛りだくさんのイベントだった。

世界のお茶のコーナーで日本の裏千家のお茶席が設えてあったのと
ちょうど良く、お手前が始まるという事もあって、正座をしたあとの
足の痺れが頭をよぎったけれど、折角なのでお茶をいただいた。
中国茶の教室の友達を行ったのだけれども、二人とも
“やっぱり日本人のせいか、この味は受け入れられるよね~
と同じ感想だった。
中国茶の半発酵茶ならではの甘みや香りも良いけれど、日本茶の
きりっとした爽やかな苦味がおいしいな~と感じる。
結構台湾の人はこの苦味が苦手だったりするんだよね…
苦味もうまみの内のひとつなのに。

その後、私のお茶教室の先輩が入れている中国茶の茶席にて
高山鉄観音をいただき、更にもう一席何処かに座ろうということで
写真のお茶教室の茶席にてお茶をいただいた。
鳳凰単そうというお茶をいただいたのだけれど、説明によると
人数が多いのと、お茶の葉が広がっている上に、焙煎がきつい
(茶葉が開きにくい)ので碗で入れる…といっていた気がする。

こんな風に、お茶に関する展示や茶器の販売などをしているので
行く時は、試飲用のMY茶杯を持って行くべしです


会場:台北小巨蛋(南京東路・敦化北路)
http://tea.culture.gov.tw
入場:無料
時間:
9月6日が12:00から18:00
9月7日・8日が9:00から18:00
9月9日・10日が9:00から10:00まで


お茶教室が終わった

2006-07-07 09:56:07 | 中国茶
天気:

最近太陽が本気を出してきて、本当に暑い!

私の通うお茶教室は、大規模なものではなく、一人の先生が
小さいグループに何組も教えていると言う方式。
しかも日本人対象班というのは今は1組のみ。

駐在で長期間とどまる人を中心となるから、自然と一人減り、二人減り…
という自然消滅する運命ではあるが、今でさえ全員で6人の生徒の内
9月の開講から2人減ってしまうと言うこともあり、更に残りの数人も今年度内で台湾を離れることになりそうなので、最後の1回人数が少なくても開講が出来ないが調整してみてもらった。

その場合、曜日がずれてしまうこともあり、今度は私達の間で都合の調整が付かなくなってしまって、昨日を持って解散となった。

振り返ってみると、途中長期休みも入ったので、それを抜かして1年と数ヶ月。
最初は“中国茶って香りがいいな~”と思っていて、飲むお茶どれもおいしく感じていたが、毎回聞き茶(品茶)をしていたせいか、舌が肥えてしまった…いやな奴になった感じだ


今回で終わりになってしまったけれど、台湾滞在中にお茶を習えて良かったと本当に思う。
日本に帰ってしまうと、良い先生、茶葉、道具に出会うのが難しいと思うしね。
実際に手には持っていないけれど、頭と舌で覚えた味を忘れないようにしたい。

適正な温度

2006-05-25 19:48:13 | 中国茶
お茶教室で、今回は私が茶席をしつらえる番で、
夏も近づいたので“東方美人茶”を入れた。

家で練習をしたときは、蓋碗で13グラムの茶葉・93度の温度で入れて
味わいがちょっと物足りないけれど、茶葉の目利きが出来ていないのでは?
と思ったのと、自分の判断ではわからなかったので、クラスの人の意見を
聞くことにした。

そうしたら、香りは良かったけれど、微妙な渋みがのどの辺りに残る
と私が感じていたのと同じ意見。

おそらく温度が高すぎるから、渋みが出るのでは?ということで
2席目は茶葉の量は変えずに、温度を低くしてみたら甘みがでるのでは??
と言うことで、90度のお湯で入れてみる事にした。

ちょっと補足すると、東方美人茶は通常低めの温度85度)で入れると
本に書かれていることが多いのですが、この条件は
①使う茶器(茶壺・蓋碗)や
②入れる人が慣れていて動作が速いか遅いか…などで変わってくる事と
③あとその茶葉自体に適した温度と、
④季節によって変わってくるとの事。

この③の茶葉に適した温度というのもまた難しいんだけど
クラスの皆様の意見を元に2回目を89.5度で入れた時が
香りや甘み、まだのどで感じる後味がバランスが取れている感じだった。

私も誤解をしていたけれど
①温度が高い方が香りが良い
②お茶葉の量が多い方が香り・味わいが出て、こくのある味が表現しやすい
と思っていたけれど、2席目温度を調整したことにより

①温度が適正だと良い香りは出る、必ずしも高温が必要ということではない
②茶葉の量が多くても、温度が適正でなければ求めている、こくが出にくい。
適した温度であれば、バランスの良い味が表現できる。

今回は時間が無かったので、もっと低い温度(本に書かれている85度とか)
の場合どうなるのか試せなかったけれど、一人で淹れてちょっと
研究しようと思う。

陶器の茶壺(茶道具)のおろし方

2006-05-06 22:17:54 | 中国茶
いろいろな先生が陶器の茶器の下ろし方を紹介していると思うけれど
ここでは、私が習った処理の仕方を紹介。

もしかすると“何か処理が必要だったの?”と
驚く人も居るかもしれないし、十分使い込んで既にいい状態に
なっているかもしれないので、ここでは新しく買った時と
においが途中で気になった時と言うことで話を進める。

陶器は磁器に比べてにおいを吸い込み易いので、
買ったままの状態だと、ちょっと土のにおいがする。
これは茶壺に限らず、茶杯、茶海等も同様。
また、使っているうちに部屋や食器棚のにおいが
移ってしまう場合もあるので、そのときも有効です。

①処理をしたい茶器が入る器を用意し、茶器を中に入れ、水を入れる。
(注意:水道水は塩素のにおいが染み付くので、絶対に使わない。
浄水器を通した水を使うこと)
②冬は1日に1度、夏は水が痛み易いので、2度交換をする。
③1週間ほどしたら、鍋に水と茶器を入れ、弱火にかけ、
 沸騰をさせ、火からおろし、そのまま冷ます。
④このときににおいを嗅いでみて、まだにおいが気になるようであれば、
 水を替えて更に数日おく。
⑤においが取れたら、蓋を開けたまま、完全に乾くまで乾かす(3日位)
*水気が表面的には乾いたように見えても、生地の中の水分が
残っているため、カビが生えるため。

今度新しく陶器を買った時は、お試しを!


(蓋の)養壺の方法

2006-05-06 21:56:42 | 中国茶
天気:

大型連休も残すところ1日となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

今日は近所のお茶屋さんでボランティアをしてきた。
そこで新しい茶壺の養生(養壺)を知った。

養壺(やんふー)というのは、陶器の急須を永年使い込むうちに
茶渋や香り・味が染み付き、見た目も味わいが増し、
よりお茶の味わいにも深みが出せる…というもの。
でも普通に使い込むだけでは、蓋は中々育たないんですよ…
なので、時間が経つと蓋と本体で色が違ってしまうのです。
と、言うことで、今日知ったのは“蓋と本体が一緒に養生できる方法”です。
(ちなみに、磁器製の茶器は養壺はしません)


まずはお茶を入れるための、蓋杯か茶壺を用意。
その他に養生をしたい陶器の茶壺を用意。

まず養生したい茶壺(急須)の蓋を取り、中国茶用の
網の部分が窄まった茶漉しをその茶壺に載せ、更に
その茶漉しに急須の蓋を置く。
イメージは茶壺の蓋と本体の間に茶漉しが載せられている感じ。

茶葉を茶器に入れ、お湯を注ぐ所まではいつもと一緒の手順。
ただ通常はここで、茶海(ピッチャー)にお茶を入れるけれど、
この場合は、急須の蓋の上からお茶をかけ、下の急須本体にお茶がたまって
茶海(ピッチャー)代わりに使う…と言うような感じになる。

たしかにこうすると、他の急須や蓋碗を使いながら、養壺も出来るよね~
ちょっと私もやってみよう