映画のせかい

私が最近見た映画 ※ネタバレあり

探偵物語 #204

2005-02-05 | た行映画
1983年 日本 111分

原作は赤川次郎、薬師丸ひろ子をイメージして書いたと言われるが、この頃の赤川作品のヒロインは大体こんな感じではなかったろうか?素人女子大生が探偵役になって事件を解決する、というのは、その後何度も焼きなおされたアイドルドラマの王道である。お屋敷に父親の妾のお手伝いさんと二人で住んでる才女であるが、奥手で男性の前ではつい身構えてしまうという彼女のキャラクターは、世のおじさんたちが求める理想の娘像だ。サークルの先輩とはうまくいかず、女友達からはバカにされることもあるけど、自分の気持ちに正直で、お転婆でたまには危険も顧みず行動を起こしちゃうという「絶対にはずさない」おいしい役割をきっちり演じきった薬師丸ひろ子の魅力がすべての映画だと思う。松田優作も良かったけど、あくまでも薬師丸の相手役、という感じに見えてしまった。

実は、この作品は大学受験で1年間芸能活動を休止していた薬師丸ひろ子の復帰作になる。野性の証明で共演した高倉健に大学は出ておいたほうがいいよ、と言われてそれを実行したわけだが、人気絶頂期のお休み期間を悔しがる芸能関係者は多かったのではなかろうか。そして復帰した彼女のイメチェンおかっぱ頭、似合ってるのか似合ってないのかわからないけど、薬師丸ひろ子ブランドの神秘性は益々増していった。
・・・今にして思えばこの頃を境にだんだんと落ちてきた気もしなくもないんだけど。
青春時代を彩ったスターの一人であることは間違いない。

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