ネットをしていたら、奥村隆さんの「息子と僕のアスペルガー物語」というのが
目に止まり読んでみたところ、衝撃を受けました。
自閉症やアスペルガーについては自分なりに勉強ししてある程度は理解したつもり
ではありましたが、当事者の実際の体験や気持ちを知ることは、知識として学ぶ
ものとはやはり歴然とした差がありました。
私達が普段当たり前にしていることができないということが、人として社会で生きて
行く上でどれだけ大変なことなのか、読んでいて奥村さんや息子さんの苦悩を想像
すると本当に切なく悲しくなりました。
ハルは重度知的があるので、奥村さんとは違うかもしれませんが共通することは多く
あるのだと思います。
問題行動もハル自身もそうしたくてしているわけではない部分もあるんだろうな。
こちらもそれが頭では分かっていても感情がついていかない。
どちらも苦しいです。
この話の中におそらく発達障害を持つであろう友人が何人か紹介されていましたが、
やはり普通の感覚からすると到底理解できない行動が目立ちました。
その友人たちも人間関係では苦労が耐えなかったようです。
奥村さん自身も長い年月を通して人との関わり方を学んでこられました。
それはそれはものすごい努力だったと思います。
これを読んで周りのサポートがあったらもっと楽に生きてこれただろうなと思い
ました。
サポートする側も1対1だと精神的にダメになってしまうと思います。
でも、サポートする人間が多ければ協力し支えることができると思います。
私も学校の先生やデイサービス、療育関係の方々のサポートがあっての今が
あります。
ハルの将来も考えると不安だらけです。
本人の努力ももちろん大切ですが、発達障害もその人の一部として理解・サポート
される世の中になってくれるよう切に願います。