月下に杯を重ね

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井上真改(いのうえしんかい)・和泉守國貞(二代目)

2006-01-07 23:03:03 | 刀工
 延宝年間、摂津の国の人。生国は日向の国飫肥である。
 初代國貞(堀川國廣門人・同門越前守國儔に学ぶ)二男、あるいは弟子であり後に養子となったともいう。國貞二代目。八郎兵衛。
 万治四年に菊紋を賜り、寛文十二年八月に真改と改める。
 天和二年十一月歿。
 相州の古法を強調したと思われる作風で、大坂正宗と称された。
 同時代共に大坂で活躍した津田助廣とともに華麗な作風で、同時代江戸で活躍した長曾禰虎徹の素朴な作風とは対照的である。
 井上真改は虎徹助廣等と並ぶ江戸時代を代表する屈指の名工である。
 銘は「和泉守國貞」「井上和泉守國貞」「井上真改」。