街角から空を見上げて Ⅰ

　この日記がお世話になっているｇｏｏブログで、最近書籍化サービスというのが始まった。要するに、これまで書きためてきたブログを印刷して本にしてくれるというサービスである。サービスとは言ってももちろん無料ではなく、それ相応の料金を支払わなくはならないのだが、一冊から注文することができるし、ブログをもう一度ワードで打ち直すというような手間もいらない便利なものである。ブログを書き始めて一年くらい経った頃から何らかの形で印刷物として残しておきたいなあと思っていたので、ちょうど渡りに船である。いわゆる自費出版だと、最低ロットが大きすぎて数十万～数百万円も支払ったあげくに手元には何百部もの在庫が残って往生したなんて話も聞く。それに比べれば一冊当たりの単価は高くても、記念に何冊か作ってみるだけの私にとってはこっちのシステムの方がありがたい。ともかくも印刷原稿だけなら何回注文しても無料なので、早速試してみた。出来上がったpdf形式の原稿をプリントアウトしてみると、やっぱり欲しくなってしまう。同時に、実に沢山の誤字脱字やへんてこりんな言い回しが見つかって、こんな文章を世間様にさらしていたのかと思うと、とても恥ずかしくて仕方がない。そんなことで、注文するかどうかはともかくとして、内容を変更しない範囲で校正だけは行ってみた。それからしばらく悩んでいたら、自費出版によるトラブルの記事が立て続けに新聞に載った。書店に並べるという約束が果たされていないとか、100部くらい注文して友達に配ろうと思ったら大量に印刷されて法外な請求をされたとかいう内容である。なんだか私に注文するなといわんばかりのタイミングである。でもまあ、そもそもシステムも違うし、こういう記事が出ると逆に怖いもの見たさというのもある。そんなこんなで発注し、できあがってきたのが冒頭の写真である。
　書籍化に当たっては、題名を「街角から空を見上げて」に変えた以外はそのままである。何も特別なことはない一人の市民の記録でしかないけれど、ページをぺパラパラとめくりながら自己満足に浸っている。
　150話分しか収録できなかったから、また第２巻以降も作成しようかなあ。でも、そうすると最低でも全５巻くらいになっちゃうしなあ。ブログ貧乏になっちゃいそうだな