今日も ぺこぺこ

ジョリ夫婦&ぺこ。3匹とも、今日も元気に「ぺこっ」てます。

製菓系サロン -1-

2006-01-22 09:50:55 | Weblog

ケーキ屋さん、パン屋さん、チョコレート屋さんなどの集まる見本市へ行ってきました。
会場は、ポルト・ド・ヴェルサイユにある巨大な見本市会場の中の建物のひとつ。
この巨大な見本市会場では、しょっちゅう何かイヴェントやってます。
大きいイヴェントの場合はほとんど全部の会場を占領するけど、今回のような小さいイヴェントの時は
建物1箇所だけとか、そんな感じです。
上の写真の黄色い○で囲った所へ、わたしたちは行きます。
いざ、行かん!

こんな通路を通って、動く歩道を通って、行きます。
わたしたちの向かうのは「7.3」という番号の建物。

会場に着いて、名前を書いたバッヂをもらって上着に付けます。
(なんだか業者さんになった気分♪ ←気分だけ、ね。)

いろんな会社が出展しています。↓コレはお菓子のシリコン型のブース。

↓近くで見ると、こんな感じです。


そして、その型を実際に使ってお菓子を作って見せていました。
(パティシエさんの手元がよく見えるように、上に鏡が設置してありました。)

↓新製品の型を使って作られたケーキたち。



さて。この顔↓に見覚えのある人・・・・いませんかぁ~?(笑)

ハイ。 エコール・ルノートルの先生です。
エコール・ル・ノートルも出展してたんです。 ←客引きか?
(あと、ピエール・エルメも同じように講習会やってるみたいで、そちらも出展してました。
ただ、パンフ配ってただけだったけど・・・。)


製菓道具とかだけでなく、機械、機材の会社のブースももちろんありました。
我が夫は「大型オーブンのサイズ・カタログを手に入れる」のと、「チョコレート専用冷蔵庫」
について少し知ることが目的で来てました。(←仕事で使うんだとかで。)


↓コレはチョコレートの上がけの機械です。

ベルトコンベアーの上にガナッシュやケーキを置いておくと、アッ!と言う間にチョコの上がけ
ができちゃう!っていうステキなマシーンです。
ホンモノのチョコレートがダラダラと流れてました、延々と。
(ちょっと舐めてみたかった・・・ 笑)

↓こちらは小さいサイズのチョコの上がけをする機械・・・かな?

コレもね、壊れた水道みたいにずーっと垂れてました。
あんまり長時間垂れすぎて、エライことなるんちゃうか?と心配するくらい。
掃除とか、どうするんでしょうね・・・ って余計な心配せんでもエエか。(笑)


製菓系サロン -2-

2006-01-22 08:52:59 | Weblog

「4eme FESTIVAL NATIONAL DES CROQUEMBOUCHES」という名のコンクールが開催されてました。
フランス国内のコンテストです。
で、「DES CROQUEMBOUCHES」ですが・・・、“パリパリ系の一口サイズのお菓子”とでも言うか?
なんかそんなモノをイメージしてください。(←いい加減な解説でスミマセン・・・汗)

↓わたしたちの行った日、22日の午前のコンクールはこちらの4名です。

その中に、なんと「KODOMA Kimie」って・・・日本人女性が入っていました。
フランス国内コンテストですから、彼女はフランスの地にてパティシエさんとして働いていらっしゃる
んだと思います。日本人、活躍してますねぇ~。

では、出場選手ならびに作業の紹介です。

↓こちらは FRATAS Yann さんです。

飴と格闘中。 後ろには、怖~い顔した審査員が二人。

↓これは彼の手元です。またしても鏡の設置のおかげで、こうして見ることができます。

飴を温めて、ハサミで切断中。

そして扇風機の風で冷やしながら、なにやら成形しています。(その様子も審査されてる。)

(関係無いけど、この↑ヤン君、ジョニー・デップに似てない?)

ジョニー・デップ似のヤン君が作っていたもののアップです。

コレは一体何になるの???

↓こちらは BRONDANI Valentin さんです。

大工道具を使って水平を測ってます。スゴイですね~。
やはり「基礎」が肝心なのでしょうね。

↓こちらは KODOMA Kimie さんです。

やっぱり審査員に見つめられながらの、緊張の中での作業。
しかも、彼女の手前1.5mのところには、わたしのような観客がわんさか・・・。

(もう一人、BOLAINGUE Mickael さんという出場選手がいるのですが、写真も撮ったのですが、
ナゼかファイルが壊れて使い物にならなくって・・・載せられませんでした。)


↓みなさんは、こんな道具を使っていらっしゃいました。

飴を温めるためのヒーター、ピペット(でいいのかな?)、扇風機、ガスバーナーなど。

キミエさんは、慎重にプチ・シューを組み上げていってました。

↑この黄色い矢印の先に、ボンベがあるでしょ?
コレを使って・・・
↓ブシュ~ッ!とね、冷やして、プチ・シューのキャラメル(飴)部分をくっつけるんだそうです。

黄色い楕円の中が、その作業中の様子。
左側にある小さいお鍋に熱々のキャラメルが入ってて、プチ・シューをそこにちょこんとつけて、
すぐに冷やして接着。

「へぇ~、ほぉ~」って、関心しきりのわたし。普段は見れない光景が見れて面白かったです。

彼らが作っているのは「PIECE MONTEE(ピエース・モンテー)」と呼ばれる、いわばケーキです。
結婚式の時なんかにこういうのが使われるそうです。(わたしは実際に食べたことが無いので
味とかよくわかりませんが。夫が言うには、中にクリームも入ってるんだとか・・・。)

この記事の上で“パリパリ系の一口サイズのお菓子”っていうかなりムリヤリな説明をしましたが、
パリパリの理由はこの「飴細工&キャラメル(←焦がした砂糖)」にあるんです。


このサロンの中で行われていたコンクールは他に、パンのコンクールがありました。
でも、見に行ったけど・・・かな~り地味でした。(汗)

その他に、↓サンドイッチのアイデア紹介、なんてイヴェントもやってました。

でもコレもつまらなそうだった・・・。

キミエさんの出場してるコンテストの作品たちが仕上がるまでに、まだあと1時間くらいはあるので、
会場を見て回ることに。


製菓系サロン -3-

2006-01-22 07:28:23 | Weblog

こちらは、ドラジェの会社のブースです。
フランスでは、結婚式、子供の誕生・洗礼式の際にドラジェを配ります。
日本でももう、結婚式でドラジェ配るのが定着してきてるのかな?
でも、元々はイタリアのものらしいね、この風習。

↓結婚式用のです。 わたし、コレ気に入っちゃいました。

こうしてパーティー会場にディスプレイしておいて、一箱ずつ来客に手渡すんです。
日本の引き出物を渡す感じでしょうか。

↓こちらは、多分出産祝いの・・・でしょうね。

↑この、白い箱にクマさんの、シンプルでさりげないけどちょっとカワイイ。

↓こんなブースもありました・・・(これもドラジェ。) ちょっと派手すぎ?


↓コレは多分、洗礼式のドラジェだと思います。(生まれたての赤ん坊ではなく、2~3歳くらいの子)

↑中央にあるカンガルーのぬいぐるみに注目っ!
大きいぬいぐるみ1個&小さいぬいぐるみ沢山、でしょ? これにはちゃんと理由があるんです。
大きいのと小さいのをセットで購入。そして、洗礼式が終わった後でやるパーティーの会場に
これらをセットしておきます。で、結婚式の時と同様に、来客一組ずつに小さいほうのを配るんです。
で、大きいカンガルーは・・・洗礼を受けた子へのプレゼントってワケなんです。
小さいカンガルーのポケットの中にドラジェが一粒。
「な~んだ、一粒だけ??」って思ってたら、よく見たら背中にドラジェの袋を背負っています。(笑)


↓こちらは、ギャレット・デ・ロワの中に入れるフェーヴの会社のブースです。

写真手前にあるパイが、ギャレット・デ・ロワです。
フェーヴ、すんごく面白そうだったんですが・・・見てると欲しくなっちゃうし、夫もわたしの発するオーラ
を感じたらしく、チラッと見ただけで立ち去りました・・・(悲)


↓キャンディー屋さんのブースです。(後ろに何気にPAULが顔を出してますね。笑)

はぁ~、夢のようだわぁ~。とワタシが散々眺めていた後で、この女性も全く同じようにしてじーっと
飴ちゃんたちを見つめていらっしゃいました。皆、考えることは一緒?(笑)


↓こちらはウェディング・ケーキの上に飾る新郎新婦の人形を作ってる会社のブースでした。

水色の楕円で囲んだ部分に注目っ!!!! 男性のカップルになってます。
つい最近、イギリスでも公式に認められましたよね。フランスではいつ認められるのでしょうか。
(なんで女性カップルのが無いのか不思議ですが、多分頼めばすぐ作ってくれるんでしょうね。)

そして、黄色い楕円で囲んだ部分にも注目してください。
コレは以前からあったモデルなんですが、「白人&黒人」のカップルです。
なぜ「白人&黄色人種」もしくは「黒人&黄色人種」が無いのか、ちょっと不思議ですが。
それだけ「白人&黒人」の需要が多いのかな。


製菓系サロン -4-

2006-01-22 06:34:20 | Weblog

このコンクールの作品テーマは、“冬季オリンピック”だそうです。

↓制限時間を過ぎてもがんばる、キミエさん。飴細工がんばってます。
(写真右のが、キミエさんの制作中の作品です。)

それぞれの作品の出来上がりを見るために、制限時間である正午を狙って集まった
黒山の人だかり。

↓キミエさんの横で、ヴァランタン君もまだがんばっています。

制限時間の正午はとっくに過ぎてます。でも最後まで作り続けてる。
(時間を越えてしまうとその分マイナスポイントにされちゃうのかな?)
緑色の透明な飴部分が、ガラスのようでキレイです。

さて~、出来上がった作品紹介~!
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ジョニー・デップ似の、FRATAS Yann さんの作品です。

「いかにも!って感じだし、スキー板のマーブル模様がキライ・・・」と夫は言ってましたが、
しかし、堅実な作りとその作業にわたしは経験値の高さを感じました。
(この作品は、けっこう運びやすそうなんです。)
見た目が華やかであり、テーマのオリンピックも表現しており、バランスがよく取れてる
とわたしは思います。(ただ、好きか嫌いかと聞かれると・・・ 汗)
ヤン君は、とっても作業が早くて丁寧で、毎回作業を変える度に手際よくお掃除して
いました。「とっても慣れてる」というのが素人のわたしにもわかるくらいに。
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一番最後までがんばって作り続けてた BRONDANI Valentin さんの作品です。

コレ、わたしはけっこう好きです。真ん中の白い花なんかが特に。
完成してこの展示台まで持ち運ぶのも制作者の仕事なんですが、かなりグラグラ揺れててね、
見てるこっちがヒヤヒヤしましたよ(汗)
夫は「このプチ・シューのキャラメリゼ部分がすんごいテカテカしてて美味しそう!」って
感動してました。
わたしの感想は、デザイン的にこれはなかなか良いと思います。(立体として見て。)
下に敷いてある白い土台は発泡スチロール製で、雪の結晶の形になってます。
「なんで5円玉みたいなのが3ツくっついてるんだろう?」って思ってたんですが、これが
今回のトリノ五輪のメダルデザインだったんですね。後でニュースで見て知りました。
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参加者の中で唯一の女性、唯一の日本人である、 KODOMA Kimie さんの作品です。

オリンピックの「聖火(炎)」をイメージした作品でしょうか。
わたしは、真ん中部分の「ガラスに収まった聖火」みたいなのが好きです。
夫も「アレを作って、さらにその上にあんな重いものを乗せるのは大変だったろうに」と関心
してました。(運ぶのもかな~り大変そうでした。)
ただ、造形的に見て、全体的なバランスが悪いように思えるのと、プチ・シューの魅力
が上手く使われていないのが残念に思えるんです。アイデアは斬新ですけれど。
(ご本人も、納得いかない仕上がり・・・って感じの表情をしていらっしゃいました。)
最後の仕上げに、一番上にある白いくねくねした棒みたいなのを、まるで生け花みたいにして
差し込んでいたのが面白かったです。
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こちらは、出場者中たぶん一番若い人かな?と思える BOLAINGUE Mickael さんの作品。

正直、「若いなぁ・・・」って思いました。全てにおいて。
デザイン性、そして技術。(わたしは素人なので本当の意味での製菓技術はわからない
んですが、それでも、素人目にもわかる部分ってありますよね。)
コンクール慣れしてないんだろうな、と感じます。
(与えられたテーマをうまく呑み込んでこなせていない、という感じ。)
実は、この彼が一番最初に作り終えていたんです。テーマを与えられた時点ですでに
やる気を失っていたのかもしれませんね。。。
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こんな風に、並んでいました。

↑柵越しに撮影しようとするワタシの横に、ナゼかベンジャミンの木があり、邪魔をする!!
なんでこんなところに木を置くんだ!(怒)
(左手で枝を押さえてなるべく視界に入らないようにしつつ、片手で撮影。苦笑)

実は・・・この後しばらくしてすぐ帰ってしまったので、審査結果を知らないんです。
後でサイトで探してみようと思っていたけど、書いてない・・・。
結果はどうだったんだろう???(謎)

ま、審査員の選ぶ結果は、審査員の基準でしか無いんだから。
(と思うことにして、)
みんなは、どう思った? どの作品が一番いいと思う?