まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「八重桜」 (# 30)

2011-04-28 21:10:59 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
今晩は~。

明日から祝日ですね、土日ですね。
GWですよ~っ。

こんなウキウキ気分になれる日に皆さまにあっぷをお届けできるなんて、
まかろんはとっても幸せです。

さて、今年のGWは土日とくっついて、まとまった休みになりそうです。
いろいろ計画されている方も多いのではないでしょうか。

家族・友達・恋人とどこかに行くも良し、
一人で本読んだり、散歩に行って日ごろの疲れを癒すも良し、
普段暇がなくてできないことを心置きなくなさって下さいね。

でもでも、花の命は短くて・・・。
桜はもとより、八重桜も終わりそうです。
何でもする時間があるGWも、終わってしまった花の観賞はできません。

あなたとあなたの大切な人たちに、
優しい時間が訪れますように。


2011年4月28日 ブログ直接投稿 「八重桜」

桜が終わって八重桜
一緒に見ようと約束したけど
都合つく日が合わなくて
今日も通勤途中の八重桜
横目でちらっと眺めてる

朝日の中でもこもこと
ピンクの球が張り切って
少女が慣れないおしゃれを精一杯
どう?と言って見上げてくるよな
そんなあどけなさが 君に似て
朝っぱらからもう 君に会いたくなる

余所行きの服で
凛とたたずむ君も好きだけど
草花の中でほんわりと
普段着で笑う君が好き

こんな花を見せてあげれば
さぞかし君は喜ぶだろうと
休みが合わないと告げた時の
一瞬のがっかり顔を思って辛くなる

桜の時期はバタバタしてて
八重桜もこうして過ぎてゆく
わがままばかり言ってごめん
いいよと笑顔を作らせてごめん

わがままついでにいいかな 君
僕の目を通じてこの花 一緒に見てよ
僕の心にいつもいる君
ねぇ見えてるかい この満開の八重桜

いつも横目で通り過ぎてくこの花だけど
君の心に届くよう
しっかりこの目に焼き付けていくから
どうか 大輪の八重桜のような
その笑顔
散らさないでいてほしいんだ


人気ブログランキング ← 一緒に食べよ?


<店主のこっそり独り言> GWに“お祭り”したいなぁ~。
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「幸せの気配」 (# 29)

2011-04-25 21:30:18 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
どうも、こんっばんっわっ。

4月最後の週ですね~。
もうすぐ連休です、GWですっ。

皆さまは何かされますか?

店主は・・・まあ、良い天気と新緑を楽しめたら良いな、と
それくらいですけどねー。

カレンダー通りの休みではない方も、カレンダー通りに休めちゃう方も、
今週1週間、元気にいきましょうねっ。


本日、またしても新作です。
旧作もご紹介したくてうずうずしてるんですけど、暖かくなってきた
季節の風をご賞味頂きたくて、お包みいたしました。
春風たんぽぽ風味クレープ包み、といった感じで。
お茶は桃色花びら風味の来てくれてありがとう茶です。

お楽しみあれ♪


2011年4月25日 ブログ直接投稿 「幸せの気配」

ぽつんぽつんと 
鳥がついばむ桜の花が 
いつしか 桜の川となり
道を花の濁流へと変える

用務員のおじさん せわしなげ
ほうきでざこざこ
せっせせっせと人の行く道を作る

春の狂宴は衰えて
けど春はこれからが本番と
桜の木は力強く 葉を茂らせる
人はもう 桜の下で立ち止まることもなく
黒く掃かれたアスファルトの上を
ただ 足早に行き来する

進級したての子供たち
甲高い声を上げて行き過ぎる
その無邪気な若さを
桜の頃より豊かに満ち満ちた
春の空気が人知れず穏やかに
包み込んでいた

きっと幸せってこんなもの

花びらどかされた道端に
黄色いたんぽぽ
春の空気に包まれて
太陽のように
力強く
咲いていた


人気ブログランキング ← 春~。


※変更:2016年10月31日
足早に行き来する → ただ 足早に~

※変更:2019年12月4日
進級したての女子高生たち → 〜子供たち
コメント (4)
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「イースター・バニー」 (# 28)

2011-04-21 21:18:29 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、今晩は~。
最近少し冷え込んでいますけど(景気の話じゃなくて)
皆さま、お元気でいらっしゃいますでしょうか。

桜が過ぎて気が付くと若葉が至る所で萌え出でてます。
一日でも目を離すと、もうこんなに!?とびっくりする勢いで、
親戚の子供がもうこんなに大きくなって、という話を良く聞きますけど、
こんな感じなのかなぁ、と思います。


さて、日本ではあまり馴染みがないですが、
イースター(復活祭)という行事が西洋ではあります。
移動祝日なので、その年によって日が異なりまして、
今年は4月24日なんだそうです。

キリスト教以前の春の祭典の流れを汲んだ行事らしく、
多分、西洋では春の訪れを感じる行事として
位置づけられているのではないかと思います。

日本であまり定着しないのは、ひょっとして
桜を愛でることで春気分がお腹一杯になってしまって、
馴染みのない外国のお祭りまで手が回らないからなのかもしれませんね。


まあでも、せっかく多少は名を知られてるお祭りがそこにあるので!
作ってみました、詩モドキ。
ほわっと楽しい春気分、ウサギと一緒にお楽しみ下さい。


2011年4月21日 ブログ直接投稿 「イースター・バニー」

走る走るよ 茶色の野うさぎ
春色とりどり 卵を抱えて
すみれの紫 たんぽぽ黄色
カモミールの白 あかつめくさのピンク色
冬の野原をひた走る

たいへんたいへん 遅れそう
春のラッパが鳴っちゃうよ
でも白つめ草が風に揺れ
チモシーの葉 美味しそう
みつばち そろそろ起き出して
のろのろぶんぶん 寝ぼけ顔
こんなのどかな朝だもの
ちょっとは休憩 構わない

クローバーもぐもぐ チモシーむしゃむしゃ
朝露たっぷり ああ美味しい

そこへ天使の羽音が
地上の子らに春告げようと
ラッパを手にして飛んでいく
たいへんたいへん 春待つみんなに
春の卵 配ってない
茶色の野うさぎ 大慌て
野原をぴょんと跳び越えて
こっちに一つ あっちに一つ
色とりどりのイースター・エッグ
さあ あっちに一個 こっちに一個
いそいでいそいで もう少し

配り終わった その時に
高らかな音 ラッパの音

卵はぽん!と弾け飛び
庭に野原に街に森に
春の空気が立ち込めて
草木は花咲き 芽を伸ばす
雌鹿は跳ねとび へびもにょろにょろ
小さい人間飛び出して
大きい人間もにっこにこ
春だ春だよ 春が来た

野うさぎやれやれ 肩とんとん
空かご抱えて 帰途に着く
飛びつく小さな子うさぎたち
お父さんお父さん お帰りなさい
春が春がやってきた
そうとも子供ら 春が来た
クローバーの葉を知ってるか
アルファルファの甘さを知ってるかい
乳離れしたばかりのお前たち
春の恵みをたんと食べ
蜂や鹿らと跳び回れ

奥さんうさぎもやってきて
春の香りに鼻うごめかす
奥さんうさぎはにっこにこ
子うさぎ きゃあきゃあ跳ね回る
みんなに笑顔の花が咲き
野原に幸せ広がった

そんな茶色の野うさぎに
ひらり
天使の羽が舞い落ちていった



人気ブログランキング ← れんげの花ってれんげのハチミツの香りがする。当たり前か。
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「夜啼鳥」 (# 27)

2011-04-18 21:29:12 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
今晩は~。
本日もまかろんのお茶会にようこそ!👋

あっぷがなかったにも関わらず、この週末たくさんの方にお越し頂き、
本当にありがとうございました。

私事で恐縮ですが、ジツは店主、先週土曜日にショックなことがございまして。
別に嫌なことがあったとかではないのですが、何と言うか、
自分の至らなさを痛感した、と申しますか・・・。

本当は土曜日にでも先日お約束した準新作をあっぷしようと準備も
していたんですけど、こんな至らない自分に書けることなんてない、って
気がして、どうにも書く気になれなかったんです。😣

なので、土・日と多くの方にお越し頂いたことが本当に励みになりました。
本当にありがとうございます。🙏

正直、自分が何を発することができるのか、まだ心もとない気持ちがするんですが・・・。
少しでも皆さまの心に響く何かをご提供していきたい、と思います。


さてさて。
準備していた準新作なんですが、たまたまそんな今の調子にぴったりのものでした。
バレンタイン🍫💕の前に作ったものなんですが、縁とは不思議なものですね。


皆さまにも夜の安らぎと本当の自由が訪れますように。



2011年4月18日 ブログ直接投稿 「夜啼鳥」

丸いテーブル ティーポット
カップが一つ のぼる湯気
柔らかな色 カーテンで
冷たい闇を 閉め出して
お気に入りの本 小さな世界
たゆたう静けさ
湯気と一緒に吸い込んで
その柔らかな冥い(くらい)自由

闇よ 貴方に祝杯を
小さな小さな夜半の贅沢
闇夜に溶けてく 甘い湯気
その優しさに守られて
怯える小鳥 金の籠
その片隅で 口開く
そらリラルラルララ

わずかな音にも口閉ざす
小鳥は まばゆい昼の光の下では
啼くことができないから
夜に流れる白い湯気
隠れて 世界にただ一つ
自分の唄を 夜空に乗せる
ほらリラルラルララ

闇夜に唄う夜啼鳥
日の光恐れ 恋焦がれ
いつかこの唄 響く日を
夜の祝福の中
想い願う


人気ブログランキング ← 貴方の小鳥が歌えてますように。
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「三日月」 (# 26)

2011-04-14 22:04:44 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
今晩は~。
まかろんのお茶会、通常営業でーす。
週末が近づいてきた木曜日ですが、皆さまいかがお過ごしですか。


通常営業の本日は、温故知新ということで旧作をお送りいたします。
というか、蔵出し待ちの新作とどちらにしようか、すごく迷ったんですけど、
桜マラソンで店主が少々息切れしておりまして、
新作ラッシュの後で準新作は胃もたれしそうな気がしまして。

今日のはその点、軽くてファンタジーな食感が楽しい、店主お気に入りの
品なんで、週末前の今日には良いかな、と。

ご用意した準新作は、近日中にお出しする予定ですが、
金曜を控えた本日は、さくっと軽い本作をお楽しみ下さい。


2010年7月15日ついったー投稿 「三日月」

力強く澄み渡った濃紺の夜に
 
三日月はその細い姿でほくそ笑む

太陽は既に去り
 
地平線にたむろっていた雲たちも 夜の影と化した

近くに一つ 金貨のように光る星を見やって
 
三日月は どんな詐術ができるかと
 
薄い笑みにその企みを隠す

気をお付け 気をお付け
 
夜のショータイムの始まりだ



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