阪本トクロウ展『ビューティフル・ドリフター』(代官山 アートフロントグラフィックス)

松井冬子さんの個展を観てからまっすぐ代官山ヒルサイドへ...

というわけで阪本トクロウさんの個展です。
＃ この落差がたまりません...(^^)

ビューティフル・ドリフター。美しき漂流者。このタイトルの心は
こんなことだそうです。
> 展覧会名のビューティフル・ドリフターというのは私のことを
> 言っているのではなく現代に生きる人を称してこのように付け
> ました。
(トクロウmemoより)

新機軸の『エンドレスホリデイ』というシリーズ。四角いフレーム
のたっぷりとした余白の中に、公園の遊具がぽつんと。なんてこと
ないと言えば、なんてことないのだけれど...遊具の影は試行錯誤し
ているそうです。背景にうっすらした青みのかかった作品もありま
す。芝生でしょうか...これまでの緑とは少しちがう。どんな風に展
開していくのかちょっと楽しみです。

赤信号の交差点を描いた『ビジョン』とか、高速道路から見上げる
雲、そのすみっこに小さく見えてる青空がにくい『呼吸』とか...
ここら辺の気分がとても好きです。

旧作もちらほら。キャンバスの作品は今回大幅に筆を入れたそうで
す。そう言われないと気付かないかもしれないけれど、やっぱり和
紙がいいな。雲肌麻紙という紙...

最近ふとしたきっかけで線について考えました。そして自分が線よ
りも色や素材の感じに惹かれることに思い至りました。なぜだかは
分かりません。阪本さんのモチーフには人工物が多い。ビルとかア
スファルトとか...もう少し画題と画材について考えてみたいけど、
まぁ、この次にしておきます。

・阪本トクロウ展『ビューティフル・ドリフター』 (代官山 アートフロントグラフィックス) - 8/3 まで...
＃ 近所にはミヅマなんかもあります

画題については阪本さんがこの前面白いことを書いていました。
・書いているうちに (トクロウmemo)