美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




美術手帖の一月号は日本画特集...絵っ?
日本画ってなんだろうな...

山種美術館にある作品、というのは正解。だけど山口晃さんが描く
ような古きよきニッポンをモチーフにした作品は実は油絵、なので
日本画ではないのですが、そうかと思うと近頃の日本画には西洋風
のモチーフを描いた作品もあれこれと...
第3回東山魁夷記念 日経日本画大賞展

というわけで日本画は...日本画は...日本画は...と混迷は深まるば
かりです。要するに画材の問題のようですが、私はあまり気にしま
せん。気にしないと言いつつきれいだな...と思って岩絵の具と言わ
れるとおーっと思い、きれいだなと思ってアクリルと言われるとへ
ーと思う。それくらいの違いかなぁ...
# あくまで比喩的に...

自分の生活空間から考えると掛軸は要らないな。生活の中心はリビ
ングの卓袱台なので、床に腰かける視点から屏風は面白いかもしれ
ないと思います。
# もちろん小さいの...
とはいいつつ、やっぱり額縁に入っているのがいいかな...

閑話休題

そんな日本画の特集ですが、フィレンツェに留学中の三瀬夏之介さ
んの新作が観られます。今年は西でばかり新作を発表されていたの
でとてもありがたい。横山大観らと同時代に活動していた京都の作
家、神坂雪佳について書かれた山本太郎さんの『ニッポン画』はそ
れだけで独立している純粋な美術としての日本画と、他のジャンル
とまじわりながら生活に根差していく美術を比較した面白い論考。

一月から新宿で公開されるグリーナウェイの『レンブラントの夜警
を紹介した記事、観たいなぁ...

巻末のアートナビゲーター検定試験の三級は83点でした。毎週のよ
うにあれこれ観ているわりには弱すぎ。だ・け・ど、なんか意地の
悪い問題もあったなぁ...
# 和田義彦が受賞取り消し騒ぎを起こした賞なんてどーでもいい
# じゃないか...(^^;...一種の時事問題?

そして巻頭特集は松井冬子さん...

成山画廊で開催されている松井冬子展『Narcissus』は初日に行って
います。思いのほか静かなたたずまい。先客は常連さんであろう夫
婦...
旦那『こういう作品は飾れない家も多いのでしょうね...』
# 暗にうちでは飾れるといった風情...
奥さん『でもなかなか描いてもらえないのよね...作品は何点くらい
あるのかしら』
オーナーさん『松井はとても寡作で二十何点ほど...本当はもっと描
いて欲しいのですが...(微笑)』

みたいな会話にあてられてそうそうと退散してしまいました...(^^;

一点だけ額装された風景画がありました。青木ヶ原の樹海を描いた
『絶え間なく断片の衝突は失敗する』...ところどころに見える黒い
物体が黒髪のようにも見えるのですが、遠めにはそんなにグロテス
クな感じではなかったので、もう一度見たいなぁ...と思っています。

美術手帖 2008年 1月号


コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (朱奈)
2007-12-23 09:42:05
『レンブラントの夜警』観てみたいです。
単館系の映画館みたいですね。
きっと期間が短いんでしょうねぇ。

 
 
 
Unknown (lysander)
2007-12-23 21:38:57
朱奈さん
こんばんは

新宿高島屋の上にある映画館で上映されるようです。
グリーナウェイの映画は毒っ気が強いのでお気をつけて...
 
 
 
Unknown (はろるど)
2007-12-24 00:36:21
こんばんは。私も最新号を見ました。巻頭の特集の気合いの入り方が凄いですよね。もうお腹いっぱいといくらいで…。

三瀬さんの新作、興味深いですよね。
スペクタクルな雰囲気がさらに鮮烈になったような気もしました。都内でまた個展を拝見出来ればなと思います。
 
 
 
Unknown (lysander)
2007-12-24 23:22:57
はろるどさん
こんばんは

あまりこういう雑誌は買わないのですが、読み応えが
ありました。
ある種の傾向が見えるようで、それはそれで興味深く...
 
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