ネオテニー・ジャパン (上野の森美術館)

ネオテニー・ジャパンに行ってきました。現代アートの旗手の作品
を一同に介した展覧会。流石は『高橋コレクション』です。それは
さながらテーマパークのようでした。

今回の展覧会を構成する作品群は、日本の現代アートのある潮流を
示すものでしょう。サイトにはこんな記載があります。
> 「neoteny＝幼形成熟の意」をキーワードに、90年代以降の日本
> の現代美術にみられる特徴―幼さ、カワイイ、こどものような感
> 性、マンガ、 アニメ、オタク、サブカルチャー、内向的、物語
> 性、ファンタジー、過剰さ、日常への視線、技術の習熟、細密描
> 写、巧みなビジュアル表現 など、日本の現実や若者の心象風景と
> リンクした世代のアーティストたちが生み出してきた新たな世界
> を多角的に読み解きます。

ここ数年、こうした作品をちょこちょこ観てきたので本展でもそん
な空気を感じることができます。ただ、それが日本の現代アートの
特徴なのか、あるいは『高橋コレクション』の収集ポリシーによる
ものなのか、はたまた今の世相の反映なのか...そんなことをぐるぐ
ると考えています。

また、個人的には、今回出展されなかった作品、特にこれだけの作
品を貸し出した後で、高橋家のお茶の間を飾る作品なんかに興味が
あります。

初めて観た作品では加藤美佳さんと千葉正也さんの大作が良かった。
千葉さんの作品は昨年のVOCA展でも気になりました。ただならない
ものを感じます(よく分からないけど、こわい)。

・ネオテニー・ジャパン (上野の森美術館) - 7/15

個人的には飯田橋にあったこじんまりした高橋コレクションが思い
出深く、その中ではこの三展が印象に残ります。
◎畠山直哉展 『Slow Glass』
◎秋山さやか展『あるく時間のあしあと』
○村上隆展『ポリリズム』

特に秋山さんの作品は人気のない静かな場所で観るのがいいと思い
ます。