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SPECULA #7「都市と芸術をめぐる現実(リアリティ)」川俣正vs桂英史
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あるく時間のあしあと、他(ギャラリー定点観測・飯田橋篇)
美術
/
2006-02-05
飯田橋のギャラリー集積地に土曜の晩に行った。あたりは真っ暗で、
ちょっと迷い込んだような気分、そんなのもいい。
真っ暗な路地からミナト第3ビルの三階に行けば明るい展示室。今
日は高橋コレクションで秋山さやか展を観た。
漉いた和紙ににじんだ着彩、色とりどりの刺繍、旅先で作られた小
さな作品には、日付と言葉が添えられている。ギャラリーの壁に、
小さな文字で書かれた日々の記録...
歩くという行為を通じて作品は作られる。和紙の上の刺繍糸、木綿
糸、毛糸のひとつひとつの縫込みは、足跡のようにも見える。『7
月31日ヨナカ』が美しい。夜の闇が青くにじんでいる。星の軌跡
を思わせる金色の刺繍糸。
受付で売っていたパンフレットを買った。限定三百部。奥付に書か
れたサインは、ギャラリーの壁の日記と同じ筆跡の、青くて小さな
文字でした...ちょっとだけ作家さんが身近に感じられます。
続いて奥の高橋工芸社ビルの Yuka Sasahara Gallery、田中偉一郎
展へ...
会場に入るとクラシックの音色、しかし雰囲気は場末のカラオケ、
頭上に回るミラーボール、題して『クラシック・カラオケ』...
DVDのソフトだけなら三万円で売っている。結構売れていた。誰がど
ういう風に使うのだろう...自宅でニャンニャン歌っているのかしら...
同じく『東急本店』は二万円。ミクストメディアって書いてあるけ
ど流石に売れてない。ちょうど昼間に
埼玉県立美術館で観てきたば
かり
だったのだけれど、何だか元気のいい人だなぁ...(^^;
この二つは掘り出し物。
・
あるく時間のあしあと
秋山さやか展 (高橋コレクション) 3/11 まで...
・
クラシック・カラオケ 2006
田中偉一郎展 (Yuka Sasahara Gallery) 2/18 まで...
前回の定点観測はこちら。
・
ギャラリーを巡る(飯田橋篇)
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