CPUの歴史
パソコンや携帯電話などには、マイクロ・コンピューターが使われている。
正式にはCPUとかマイクロプロセッサーと呼ばれている。
世界で最初にマイクロプロセッサーを考えたのは日本のビジコン社だった。
ビジコン社は当時電卓を作っていたが、各種の多機能電卓を作るのに、
機種ごとにICを製造するのは大変だった。
そこで演算部分の共通部を一つに集めたICを造り、
電卓ごとにROM(リードオンリー・メモリー)にプログラムを入れて、
そのプログラムの変更だけで各種の多機能電卓を作ろうとしたのだ。
しかし、この共通部分のICの製造を日本の半導体メーカー、
NECや日立、東芝などに持ちかけだが、次々と断られ、
やっとのことで引き受けてくれたのがアメリカのインテルだった。
もし、この時点で日本の半導体メーカーが引き受けていたら、
今のパソコンにペンティアムは載っていなかったろう。
こうしてできたのが、世界最初の4ビットのマイクロプロセッサー4040だった。
ただ、ビジコン社はその後の経営が良くなくマイクロプロセッサーの
ライセンスをインテルに売り渡してしまったのだ。
電卓をやっていたビジコン社にとって4040が
炊飯器や洗濯機などあらゆる物に使われるとは夢にも思っていなかったのだ。
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