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自閉症のNちゃんのこと

2016年12月05日 09時27分17秒 | 日記
私が、独身時代、無認可でキリスト教主義の幼稚園に勤めたときに、4才のNちゃんと出会いました。
それまで、自閉症の男の子二人との接触は教会でありましたが、女の子は初めてでした。

私は、通信で保育士の勉強はしてはいましたが、初めての担任で、Nちゃんを入れて23人の年中さんを保育するのも大変なのに、自閉症のNちゃんをカバーするのは、むりでした。

それは、雇ったほうもわかりきっていたので、Nちゃんは、先生4人でフォローしましょうということでした。

来たばかりの頃は、Nちゃんはうーうー泣くばかりで、手をつないで移動させるのも一苦労でした。
お弁当や飲み物にも口を付けず、介護するしかありませんでした。

そんなNちゃんが、すこしずつ園になれてきた一番の理由は、何といっても一緒に園にいる子供達の世話のおかげだったと思います。
Nちゃんは園長先生が担任の年小組にいれてもらい、私の負担がなくなったのも良かったのですが、保育室が同じホールの年長さんと年小さんの子供たちがNちゃんを良く面倒みてくれました。

先生たちも、子供達が帰ったあと、職員室での反省会では、Nちゃんが今日はこんなことができたとか、Nちゃんを取り囲んで子供達がこんなことをしてくれたとか、毎日Nちゃんを通しての話題がのぼりました。

年小組で一人やんちゃな女の子がいたのですが、その子も周りの子たちと一緒にNちゃんを世話するうちに問題を起こさないようになりました。

Nちゃんは、園の誰よりも平和を創り出す子供だったと思います。