主は私の羊飼い

教会 農業 福祉 医療

ETV特集 発達障害を見て

2017年05月31日 14時33分50秒 | 日記
この2週間NHKでは、発達障害プロジェクトと題して、いくつかの番組で発達障害について放映していました。

その中でETV特集では、横浜の小学校の様子が紹介され、とても勉強になりました。

この小学校の取り組みを見て、私の子供たちの小、中学校内特別支援学級の在り方と違うなと思いました。

私の子供の学校の場合は、苦手な授業のみ特別学級に行っていると思っていました。だから、多くの時間、自分のクラスの子たちと交流しているのだと。

けれど、この学校の場合はほとんどの時間、特別学級にいる子が多くて、時々「交流」をしに一般級に行っているようでした。

番組の中で、特別学級にいる子が、トイレで上級生の子に「個別の子はトイレが長いよね」とニヤニヤされながら言われたということが問題に取り上げられていました。

私は、この上級生の子の言葉はその子の素直な気持ちだと思いました。
「個別」の子が皆トイレが長いとは思いませんが、中にはそういう子もいるわけで、上級生の子は(障害の子はトイレするのも何か難しさを持っているのではないか)と考えているわけです。
それが「個別」の子をけなすような意味の発言だったと決めつけるのも良くないかなと思います。
(それなら、待ってあげようとか、仕方ないよね)と思っているなら、素晴らしいわけです。

以前、幼児園のNちゃんのことを書きましたが、どんなに重い発達障害の子でも、やはり子供は他の子供と共に最も良く成長するのだと私は思っています。
だから、特別支援学校に行かないのであれば、できるだけ長い時間、障害がある子も一般学級で過ごすのが一番だと思います。

農業高校の授業参観、総会に出席しました

2017年05月23日 15時24分01秒 | 日記
先週の金曜に高校の授業参観とPTA総会に出席しました。

上の子の時は、3年間一回も行かなかったのだけれども、今回は、農業高校ということで、野菜、花、パンなど、学生たちが作ったものを販売するというので、行く気になりました。

また、小中学校のときは、保護者たちが授業もそっちのけで、おしゃべりする人が多くて、1年生の最初だけ出てそのあとは行きませんでした。

でも、高校だと来る人も少ないだろうし、仲良しグループでおしゃべりするということもないだろうから、いいかなと思いました。

行ってみると、お隣りのクラスは10人くらい保護者が廊下で授業が始まるのを待っているのに、うちの子のクラスの前には誰もいません。
チャイムが鳴り、クラスに入る時は、私ともう一人のお母さんしかいなくて、途中であと2人入ってきました。

結局、4人の参観でした。そのうち2人が役員なのでした。

授業は、資料を見ると、全学年が道徳でした。
うちの子のクラスが道徳をするということは前もってわかっていたので、高校の道徳ってどんなだろと興味があったのですが、まさか全クラス道徳だとは。

内容は、「人をおもいやる心」という題で、ひとりの登校中の高校生が、交差点で信号無視の車にはねられた別の高校生を目撃するというものです。
200字ほどの短い文章から、ワークシート式で、目撃した高校生の気持ちと、もし自分が目撃者なら、どのような行動をとるかという質問に対する答えを2つ書き込む作業をしました。

何人かが当てられて、答えていましたが、「気持ち」に関しては、大丈夫かな?、助けようかな、どうしたらいいかわからない、怖い、といった意見でした。
「行動」に関しては、救急車を呼ぶ、近くの人の助けを呼ぶ、安全なところに運ぶ、手当をする、などでした。

次に、この続きの2枚目があるのですが、「思いやり」の模範解答が載っていました。


ちなみに、家に帰ってうちの子に、「行動」の答えを聞いたら、「車のナンバーを覚える」と言いました。あとは、他の子と同じでした。
そして、うちの子曰く、あの内容で「思いやり」を要求しているのが解らないと。

確かに、交通事故に関しては、思いやりと言うのではなく、しなければいけないことだと思います。
ただ、そのことすら、教えられないとできない人が多いとなれば、このような内容の道徳の授業も必要なのでしょうか。

総会の後、お弁当をいただき、野菜、カーネーション、パンを買いました。
あとで、写真載せます。






乳癌健診引っかかりました

2017年05月19日 10時43分16秒 | 日記
昨日、市で受けた乳がん検診の結果が来て、要精密検査となってしまいました。

この8年間、毎年検査を受けて、東北大学のアンケート調査にも協力したりして問題なかったのですが。

手紙の中には、「平成25年度に精密検査を受診した4664人のうち、乳がんであった人は190人でした。」と書いてあります。

まあ、だからと言って、精密検査しないわけもいかないし、早速、お義母さんが一昨年乳がんの手術を受けた総合病院に予約を入れようと電話したら、担当医師が近々移動のため、非常勤医師になり、検査して診断が出るまで7月中旬になると言われました。

それでは遅いし、違う病院にした方がいいかと思いやめました。

その病院は、3年前に移動オープンして、去年、初めての人間ドックをそこで受けたのですが、事前書類が送られて来たとき、隣接する看護学校入学者の検診表が3枚紛れこんでいてびっくりしました。名前と住所がしっかり載っていたのですから。
オプション追加の電話をした時にそれを伝えたら、さほど慌てた様子もなく、「シュレッダーで処分してください」と言われました。
「うちにシュレッダーはないから、農家なので燃やします」と言ったら、「それでいいです」となりました。

茨城は、全国でも医師が少ないらしく、看護師や事務職員もやはり少ないのはわかりますけど、そうとう人手不足なのかなあと今日改めて思いました。

人間ドックに行ったときも、最後に内閣府に医療関係職員配置のための出願をするからと署名を求められました。

これから、超超高齢化社会になっていくのに、この現状は大変なのではないかと危惧してしまいます。

もう一つ候補の病院もホームページを見ると、医師が一人で週3日しかやっていないようです。
予約電話も午前中は9時~10時で間に合わなかったので、午後電話してみます。

留岡幸助師とライシャワー氏

2017年05月13日 11時06分07秒 | 日記
タイトルの二人の共通点はクリスチャンだということのほかに、私が精神保健福祉士になるための勉強を始めて、教科書を読んで初めてその名前を知り、その人生に感動したことです。

留岡幸助師は、私が尊敬する二宮尊徳先生にやはり深く傾倒して、尊徳の報徳思想は経済と道徳の一致を目指していると説きました。
そして、牧師と教誨師を務め、「不良少年は憎むべき者ではなく、親の愛情を受けられなかった憐れむべき者」と、家庭学校を創設しました。

「大地の詩 留岡幸助物語」という映画があるそうで、見てみたいです。

ライシャワー氏はかつての駐日アメリカ大使で、キリスト教宣教師の次男として東京に生まれています。
戦後、天皇制の将来に対する政策、朝鮮半島に対する政策立案に携わりました。

教科書にはライシャワー事件として、1964年にアメリカ大使館門前で当時19歳の統合失調症の患者にナイフで足を刺され重傷を負ったことが書かれていました。
余計な事ですが、授業で先生がライスシャワーと間違えて言っていたのに誰も反応していませんでした。

氏は、この傷が元となり生涯苦しめられるのですが、決して少年や日本を恨むことなく、その後も日本とアメリカの架け橋になるべく、働きました。

日本は、この事件をきっかけに、輸血用血液は献血により調達されるようになり、そして精神衛生法の改正につながったわけです。
それは、精神障がい者に対する精神科病院への隔離収容の強化となりました。

ここで気づくのは、留岡幸助師とライシャワー氏を結ぶ共通点は「少年」なのです。

統合失調症発症の原因は不明ですが、ストレスの積み重ねが引き金になっているとも言われています。
最近の茨城新聞にも、お笑いのハウス加賀谷さんの記事が載っていましたが、早いと中学2年生ころに発症します。
100人に一人の割合でなる病気です。

家庭や学校でストレスを感じている子供は今もたくさんいます。
高校進学した下の子供からも同級生の話を聞きますが、驚くことが色々あります。

ストレスを全くなくすことは無理でも、発病にまでいかないように周りの大人が気にかけてあげることで、色々な悪影響を防げるのではないかと思います。