インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

プラティバサンガム2022(13) Chennai

2023-01-25 | インド日和~旅日記~
翌朝4時には起き出して、チェンナイに向けて出発。
ミュージックアカデミーでのソロ公演を控えたArupa didiは先にチェンナイ入りし、照明のMilin jiと
ICCRのAnkit君が引率してくれる。

楽器などの荷物の重量を考えると我々の国際線サイズのスーツケースはオーバーウェイトという事で
みんなで工夫し合って荷物を減らし、半分デリーに置いて出かけよとの指示。

チェンナイについたらそこは夏だった!
ということで、日差しの暑い事。どんより曇ったデリーから来るとその差がすごい。
昔、ラクナウからハイデラバード入りして気づかぬ間に熱射病になった事を思い出し水を補給。
パームツリーがいっぱいのコジーなホテルにはプールも付いていて、地元の人たちがプール教室に使っていた。
ホテルに着いたら予約が1部屋足りなくて、男の子たちが2人部屋になっちゃった。がんばれ〜。

荷解きをしてランチして、早速ステージへ。ん〜ちっちゃい!
敷地内にはマンディールがあったり、ガチョウさんたちがいる不思議空間だった。バラタナティヤム教室もあるらしい。
昔レコーディングスタジオだったという場所で、ソサエティの奥の小さな場所だった。
それにしてもインド音楽舞踊しか上演しないだろうにどうして赤カーペット?


Before

***

翌日ステージ入りするとしっかり整っている不思議。
そしてこの日のチーフゲストは、バラタナティヤムの大御所Padma氏だった為、
その門下の方々が沢山お出かけくださり、満席の中で踊らせて頂く事が出来たのでした。

彼女がゆっくりとステージの上で一人一人を讃え、お喋りする様子を、客席の方々がゆっくり見守っている。
日本のステージで、私は自分が花束を受ける時間を最短にしようと考えてしまうけれど、
ここでは全然違う時間が流れていた。チェンナイには文化へのリスペクトがあるんだよ、デリーとは違うんだと
ボソボソとムリダンガム氏が言う。
随分してから客席もお喋りを始め、和やかな雰囲気になっていったのがとても印象的だった。



Padmaマダムが「この様子を学校の生徒たちの前でも見せてあげたら?」とおっしゃるので、
急遽午後もデモンストレーションに出かけることとなった。衣装のまま食事を済ませ、舞踊学校へ。

ここはArupadidiの通った学校だったようで、感慨深いわと言っていた。
バラタナティヤムの女の子たちと、楽器の男の子たちが居た。
可愛い女の子が「私カタックが大好きなの!今日とても楽しみ!」と声をかけてくれた。

あとBTSだっけ?私の顔を見ると度々韓国のアイドルが大好きなのと声をかけてくれる人もいたっけな。
共感できなくってごめんなさいね〜。

***

公演後、シヴァ寺へ参拝。私の2023年の初詣は、インドの舞の神、シヴァのブレッシングではじまりました。
ちょうどシヴァのコンポジションを踊っているところの私たちには響くところがあります。
この日、特別なプジャの日だったようで、山車に乗った御身体がお出ましで、マントラを唱えて歩く人々や、
ムリダンガムとナダスワーラムの演奏があったり、どえらい人だったし、お香がムンムンしてクラクラする感じでした。

それから表参道の様な場所の舞踊専門店を訪れ、ダンサー一同爆買い。私も一点一点注視して、色々買い込みました。
平素使う機会が無いアルタを買ってみたり、アイシャドーのパレットや、おすすめのカジャルなど。楽しい。
カタックにもこうした専門店があれば助かるのに!お見かけしませんね?
隣のサリーショップは好みに合わず、レディメイドのチョリだけget。
なんせステッチする1週間がどこでも取れないのだから仕方がない。そしてこの後、すぐこのチョリが大活躍するのですけれど。


***

チェンナイ3日目はdidiのソロ公演を観る為にマドラスミュージックアカデミーに出かけるところから始まりました。
ダンスフェスティバルは由緒ある公演で、私もKADAMBとして出演させていただいた事がありますが、舞踊家にとってはとても名誉な舞台。Arupa didiも、これが終われば私もリラックスできるから〜とずっと言っていましたが、
私たちのプロジェクトをこなしながらソロ舞台をこなすこのバイタイリティーって半端ないです。すごいです。

朝食に出ると4人のダンサーで私だけサリーを着ていない事が判明💧言ってくれたらいいのに…昨日買ったのに…としょんぼり。それでKimちゃんにお借りしてドレスアップしてお出かけ。昨日のレディメイドチョリを早速活用。みんなでサリーで並ぶとめっちゃ豪華!
今回の男子チームは、ちゃんと女子チームに素敵な服だね、衣装似合っているね、と言ってくれる人たちだったので、
チームみんなで盛り上がる事が出来ました。(日本男子にもぜひ真似て頂きたい。)

からの急ぎ戻って衣装に着替え、
待合せに向かうと、私とSajithだけBパターン、女子3人がAパターンの衣装を着ている。
え?コレオグラファーから指示あったやん?ちゃんとメンションしたよね?ギクシャク...。
車に乗った後、Bパターンに寄せる?と連絡がくるも時既に遅し。嫌な感じ。

この日の舞台はそんなストレスが溜まりワーストなムードでありました。
グループコレオグラフィーで協調性を優先して動いていたのですが、馬鹿馬鹿しくなってしまって
この日は好きにやらせて頂きますとちょっとセルフィッシュな踊りに。好きに回転を増やして、好きにやって、
でもそんな時の方が褒めてくれる人もあって、あぁ踊りってむずかしいなと思ったりもしました。
そんな私を救ってくれたのは日本からインド入りしていたVeena奏者の的場先生と、YoginiでありVCCボリウッド仲間のふみこさん。わ〜っと日本語で喋って、スッキリして、お二人には甘い言葉をかけて貰って、助けて貰ったのでした。



夕食の時間に向かうと、本日3度目のドレスコードトラブル。
あれ?外行くの?聞いてないし〜!
私の英語力問題なのか、たまたま会話の端っこしか聞いていなかったのか。
ひとりパジャマで出かけてしまったのでした。

行き先が気楽なドーサとイドゥリのお店で助かった。
この日は女子疲れした気がして、男子に紛れて過ごしました。

Arupa didiのママもいらしていて、幾つになってもママって大切な存在よね〜と思ったりしたのでした。

ホテルのチャーイが激マズで、ライトマンMillinjiがレモンティー屋さんに連れて行ってくれた。
それがなんとも不思議なお味で美味しかった🧡 サムに戻れないバーンスリー君がご馳走してくれたのでした。

***

翌日は半日フリー。朝の海、フィッシュマンズビーチへ。海を初めて観るというAnkit君が大はしゃぎ。
普通、外国人にやってあげるんじゃない?と思うけど、私はインド男児のセルフィーを撮ってあげてました笑
まぁ初めて海見たら嬉しいよね!裸足になりなよ、気持ちいよ?というけれど、絶対革靴を脱がない。
あの靴、どうなったかしらねぇ。
それからビーチを車越しに見て、いよいよショッピングへ。
一番古いというNalliサリーショップの前で解散して1時間後に再集合。
気持ちがもうちょっとゆっくりしていればシルク見るんだけど、今回は失敗しそうな気もして
コットンシルク以下で探す。
衣装生地にも使えるだろう、まずはサリーとして使えるものをチョイス。
処理をお願いしてお店を出る。
ふらふら歩くも、時間を浪費。ATMをGoogleしていくと一軒家の中にある。え?大丈夫と思いつつ下ろし、
デリーに置いてきて後悔していたのでチャッパルをget。150Rs。安。
人だかりができているシュガケンジュース!路地食はNG出てたんですけど、つい手が…40Rs。うまい!!!

もう用事済んじゃったなと思って戻りつつ、もう一つレディメイドチョリを購入。今度はゴールド。
サイズを直してくれるというので、30分待つ間、隣でオレンジジュース。
Nalliでサリーをピックアップしてホテルへ帰着。

***
またスーツケースをまとめて今夜はインドールへ。
暇さえあれば眠かったチェンナイ。やっぱり気温差がみんなの体にキツかったんだろな。
さよなら、チェンナイ!


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