Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

少林サッカー

2009-04-25 | 外国映画(さ行)
★★★★ 2001年/香港 監督/チャウ・シンチー リ・リクチー
「いいんだよ」

何回見ても笑えますね。次はこのギャグって、わかっててもおかしい。デブネタ、下ネタ、貧乏ネタは、全世界共通。このベタさと言い、ほとんど吉本新喜劇です。声を出して笑えるって、ホントすばらしい。

なぜこの作品でこんなに笑えるのかという理由は、実はこの作品1本、120分の中に隠れている訳ではないような気がします。同じキャラクター、同じ脚本で日本で撮影しても、きっとこんなにおかしくはならない。香港で脈々と受け継がれてきたコメディ映画のバックボーンがあってこそ、アホなものはアホと笑い飛ばしていい、と言うお許しを我々観客がもらっているからです。それはやはり、不細工なおばちゃんに「ブス!」と言い、それを観客が笑ってもいいんだよ、というお許しがあって爆笑できる新喜劇と同じではないでしょうか。

顔に痣のある女の子(「レッドクリフ」のヴィッキー・チャオですね。出世したなあ)が出てきますけど、彼女にまつわるあれやこれやを本当は笑い飛ばしていいのか、というためらいも実はありますよね。それができるかどうかの違いはとても大きいと思います。

試合の場面はほとんどマンガですけど、決めポーズがびしっと決まっているので、絵の座りがいいです。本作のチャウ・シンチーの上半身(もちろん裸)、これNo.1ですねえ。「これよ、これ!」と指差し叫ぶオカンに「何が?」とあきれ顔の息子でした。

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