映画を観たよ

ただ今、休止中。
その内戻ってくる予定です

アメリカン・ギャングスター

2008-02-06 | ア行の映画
苦手克服ならず。
リドリー・スコットは苦手です。はい。
それでも毎回観てしまうのは、いつか面白くなるんじゃないかと思っているから。

今回も、とーっても長く感じました。もともと長尺の映画ではありますが、それ以上に長ーーく。
最初から最後まで何かがずーっと起こっているはずなのに、そんな気がしなかったです。
なぜかスマートに見えてしまうギャングの世界と、「正義」ではなく確実に「悪」が見え隠れして汚く見える警察の世界の2つを、交互に進めていく見せ方はよかったのです。
始めの掴みだっていい感じでしたし、途中フランクがを街中でギャングを撃ったときとかは、この映画いきなりガラリと変わるんじゃないかとか期待したんですけど。
でももっと派手なのかと勝手に思っていたからか、結構淡々と進むストーリーに「なるほどー」と思いつつも、もう一歩踏み出せなかった感じ。
いつかストーリーが大きく変わるんじゃないかとか思っている間に終わってしまいました。
なんだか「面白い!」と思える気持ちのアベレージの一つ下を、ずーっと平行線に進んでいっていたようなでした。
どうにもこういうことがあってこういう人がいたのねって以上には思えませんでした。
終わりのほうの突入シーンはとても見応えがあって、いきなり始まる銃撃戦もとても緊張しました。
二人が初めて顔を合わしたときの、何だか妙にゆったりして不気味なくらいに穏やかな感じの空気もとてもよかった。
ただやっぱりそれが全体の印象を変えるほどの力はなかったです。
麻薬というものに対して知識はないに等しいのですが、こういう風に直に輸入したりと色々と裏の世界は興味深かったです。
需要があるから供給するという、どうしようもない状態になっているということもよく分かる。
あとはそこにどうやって警察が絡んできているのか。
色々見ごたえはあるのですが、イマイチはまれませんでした。

やんちゃイメージのラッセル・クロウは、観始めはどうもイマイチぴんとこない役柄だったのですが、なかなか良い感じ。
夜学なんて通って司法試験を受ける姿が似合わないなーなんて思ってしまっていたのですが(笑)彼の正義感がどんどん板についてくるのはさすがです。
デンゼル・ワシントンも紳士にしか見えないからすごい。
あくまで麻薬はビジネスであり、仕事のないよう以外はまっとうな仕事をしている人と変わらない。
逆に毛皮なんかを着ていると、すごく不自然に感じました。
そんな姿を観ているとむしろ彼の仕事はフツーなのかと思ってしまうほどでした。

あと、いつも思うんですけどギャングの奥さんって疑問。
夫のしていることに対してどう思って、どのくらいの覚悟を持って結婚するのかしら。
それていざとなったらポイって。一緒にここまできていたのにね。

最新の画像もっと見る

28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうだよね (miyu)
2008-02-06 20:19:59
確かに見どころは結構ありましたよね!
あぁ~それから最後の奥さんのところって
確かに他の映画でもそうですよね。
実際もどうなのか分からないけど、
映画でもちょっと気になることがありますよね。
それから、トラバありがとう!
こちらからもお返ししたいのですが、
今gooさんへのトラバが送れません(TωT)
送れるようになったらまた改めて送りますm(_ _"m)ペコリ
こんばんは♪ (ミチ)
2008-02-06 21:12:26
なななさん、苦手克服なりませんでしたか~?
私は時々ツボにハマる作品が登場するんですよね。
この作品もかなりツボでした。
私にとって苦手はウディ・アレン監督かも。
いつかは克服できるんじゃないかと思ってるんですが、彼が登場してくるとウウーってなっちゃう(笑)
ところで「ヒトラーの贋札」もうご覧になったのね。
羨ましい~。
私も早く見たいな~~
うん、うん (未来)
2008-02-06 21:21:21
なるほど~、ギャングの奥さんって・・・
愛があれば‘アバタもエクボ’、そんな単純なことじゃない、
アメリカ版‘極道の妻’・・・そこまで根性すわってないみたいだし。。。
あまり好みではなかったみたいですね・・・
私はかなり満足度高かったんですけどね~~!
リドリー監督好きです(笑) (ななんぼ)
2008-02-06 23:16:21
私、独特の映像美や世界観に拘るリドリー作品が大好きです。
後味が悪かったり、答えが出なかったりという作品が多いですが、
その中では『アメリカン・ギャングスター』はリドリーぽくない。
拘り過ぎた映像美もないし、独特のアングルのアクションもない。
むしろ、役者同士の力を存分に活かしたって感じがしました。

私には2時間半はアッという間で、二人の初対面のシーンには
「おおっ」とすら感じましたが、こういうのは好みですもんね。

そうそう。ギャングの奥さんて飽くまでフツーの感覚の人が多そう。
飽くまで「男の世界」だから関わりたくないだろうし、
旦那も関わらせたくないのかも。
だから、巻き込まれると「ポイッ」とするのかも?
Unknown (mig)
2008-02-06 23:33:50
なななちゃん☆


あはは、リドリースコット作品ニガテなのね~
『グラディエーター』もダメ?

デンゼルさんの毛皮にはわたしもちょっと違和感覚えたな~そういえば。
つまらないーとか退屈!とか思いはしなかったけど
いまひとつのめり込めなかったのよね、面白い!っていうシーンも感じず、、、、
期待しすぎだったのかな、ちょっと残念
時折冷徹 (メビウス)
2008-02-07 00:33:35
なななさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

フランクが街中でズドンと撃つシーンは自分もフランクの弟たちと同様ビックリして肩が跳ね上がっていたのを覚えています(笑)。いくらなんでも人込みの中で撃つ事はないだろうと思ってたら躊躇無くズドンですからねぇ・・(--;)時折見せるその非常なまでの冷徹さがフランクの恐ろしい所ですね。殆どビジネスマン風な姿でいますから、ギャングだって事をついつい忘れてしまいそうです・・
本物のフランクがアドバイザーで参加してるそうなので、あの白昼堂々の銃撃シーンもフィクションではなく、やはり実話なんでしょうね(汗
あらら。残念でしたね~ (よろ川長TOM)
2008-02-07 01:42:34
なななさん、毎度です。
そーですかー。お口に合いませんでしたか。( ̄△ ̄lll)
でも「きっと何かある筈だ」と挑戦し続けられるその姿勢に拍手。
…6本全部ムスッと観ていた私のスターウォーズ体験に似てます。はは…

あのう、奥さんの場合は“惚れた弱み”みたいなのがあるでしょ?死語みたいなもんですが『情婦』って単語もありますわね。
しかもあの奥さんならあんなもんですよ。金の切れ目が縁の切れ目タイプでしたもの。
それよりもオッカサンですよ。「人殺しだけはあかんよ」とビンタしますが、それ以前に麻薬王とまでは判ってなくとも、かなりのワルだと知らなかったとは言わせませんよ~。

でもしっかりトラバさせていただきましたッス。
わたしも! (きらら)
2008-02-07 06:33:09
なななちゃんがリドリー苦手っていうからフィルモグラフィーチェックしたら、
私もイマイチかもー。
ってかラッセルも。。。
だから二人が顔を合わせる教会のシーン、ラッセルが革ジャンにジーンズ&白スニーカーの格好で立っていたときは思わず笑ってしまった。。。

せめて2時間でおさめてもらいたかったよねー。
長かったです
こんにちは! (由香)
2008-02-07 14:50:45
なななちゃ~ん、イマイチだったのね
私はスッゴク気に入りました!!
二人の男の対比のさせ方が好みで、ワクワクしながら観れました~♪
奥さんやお母さんはちょっと疑問でしたよね~
あんなに巨万の富を築けるのは悪いことをしているからに決まっているのに・・・・見て見ぬふりなんだもの
後で責める権利なんてないですよね~

ところで今日もトッド観てきちゃった
やっぱり凄く良かった~~~
何度観てもあの世界の虜になれるわ~
公開している間にもう1回は観たいな
こんにちわ (睦月)
2008-02-07 18:04:30
そっか、なななちゃんはリドリー作品が相性が苦手な
のね(苦笑)。でも、私にも相性の悪い監督っているのよ。ダニー・ボイル、デビット・フィンチャー、テリー・ギリアム・・・彼らの作品はどうもいつも
身構えて観てしまう傾向があります(笑)。
もちろん面白い作品もあるけどね・・・。

この作品って、移入すればするほどたぶん面白く
感じるものだと思うけれど・・どこかこう冷静な目線
でドライに観てしまうと「ふーん・・」って感じて
しまう物語かもって思います。

ところで。
例の件、楽しみにしてますよ!
先月のジャパンプレミアリベンジ!!
今度こそキュートな私をみ・て・ね(爆笑)♪