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~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

玄米:栄養素・効果と効能

2008-01-17 10:06:13 | Weblog癒し日記
*便秘解消・血圧を正常にする働き*

日本人は長い間、玄米を主食としてきました。しかし江戸時代、白米に憧れる庶民は棒で突いてヌカと胚芽を取り除き、明治になると精米機が普及し始め、昭和に入ってからは高級イメージのある白米を主食にする人が一気に増加し、独特のにおいや硬さのある玄米は、食卓から姿を消してしまいました。

数年前からの健康ブームに乗って、玄米の良さが再認識され、スーパーなどでも手軽に買うことができるようになったものの、玄米を日常的に食べている人はわずかです。

例えば、ヒレカツ定食(ヒレカツ、キャベツ、ご飯、味噌汁、ほうれん草のおひたし)は申し分ないほど栄養豊富なメニューですが、実は一膳の玄米に、ヒレカツ定食の栄養素が全て含まれているのです。しかもカロリーはヒレカツ定食の半分以下。玄米がいかに優れた食材であるかがよくわかります。

精米の過程で玄米から削り落とされる「ぬか」「胚芽」の驚異的パワーについて、簡単に説明します。

<ぬか>
玄米のヌカには水溶性・不溶性の食物繊維がバランスよく含まれています。胃の中では、不溶性食物繊維が水分をたっぷり含んで膨張し、満腹感を与えます。また水溶性食物繊維は水分を吸うとドロドロに溶けてゲル化し、ゆっくりと胃から腸へ送り出されるため、消化吸収のスピードが白米より遅くなりますそのため少しずつ糖質が取り込まれてエネルギーとして消費され、脂肪がたまりにくくなります
腸の中では、胃からゆっくりと送り出された不溶性食物繊維がさらに水分を吸って膨張し、腸壁を刺激して蠕(ぜん)動運動を活発にし老廃物を排出させます。これにより便秘が解消されます。

<胚芽>
胚芽とは文字通り芽がでるところであり、ヌカと胚芽を併せ持つ玄米は、成長する生命力を宿した状態です。実はこの胚芽が芽を出そうとするその瞬間に劇的な科学反応が起きています
玄米には発芽に備えてたくさんのミネラルが含まれていますが、発芽前にはフィチン酸という物質にがっちりとつなぎとめられていて多くのミネラルが吸収されにくい状態になっています。しかし玄米が芽を出そうとするその瞬間、ミネラルはフィチン酸から切り離されて胚芽に移動し、ミネラルが効率よく体内に吸収されるのです。

さらに、発芽の際にギャバが多く増えます。ギャバとは脳の興奮を抑え、冷静さを取り戻す働きを持った神経伝達物質です。玄米にもギャバは含まれていますが、発芽玄米ではなんとその量は6倍になります。ギャバには高血圧を下げると同時に、低血圧の人の血圧を正常にする働きもあります。毎日食べ続けることで玄米の効果ははっきりと現れて、コレステロール値、血糖値が低下し、便秘が解消され、肥満予防、美肌効果とよいことずくめです。

玄米を使ったチャーハンや玄米粥、玄米ドライカレー等美味しく食べて玄米の良さを再確認し、健康増進に役立てましょう。


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