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菜の花:栄養素・効果と効能

2008-02-17 23:03:28 | Weblog癒し日記
*免疫力を高め風邪やガン予防に効果*

日本には四季がありそれぞれの季節に応じた食べ物を自然の摂理に従って人々は有効に摂ってきました。春になると山菜や芽のものなど苦味のある野菜が出回りますが、これらは冬の間に蓄えた脂肪分や汚れを排出するのに役立ち、春に備えてビタミンを補給してくれます。たらの芽、ふきのとう、ふき、菜の花、よもぎ、ゆきした、根三つ葉、うど、わらび、ぜんまい、つくし、野蒜(のびる)、たけのこ等、春を実感できる春野菜はたくさんありますが、その中でも栄養価の高い菜の花について見てみましよう。

もともと菜の花は江戸時代の頃まで主に菜種油を搾るための植物でしたが、明治時代に入り食用・観賞用にも用いられるようになりました。ちなみに食用・観賞用に用いる菜の花は用途に合わせてそれぞれ品種が分かれています。

菜の花はアブラナ科のとても栄養価の高い緑黄色野菜です。夏から秋にかけて葉、茎、根に養分を蓄えその養分をもとに冬を乗り切り、さらに早春に芽を出します。蕾には花を咲かせるための養分がぎっしり詰まっているので、この蕾ごと食べる菜の花は栄養満点なのです。

主な栄養素はβカロチン、ビタミンB1・B2・C、鉄、カルシウム、カリウム、食物繊維、等豊富な栄養素をバランスよく含んでいます。菜の花に含まれるビタミンCはほうれん草の約3倍、ニラの約5倍です。ビタミンCは白血球の働きを良くして免疫力を高め、風邪やガンの予防に役立ちます。βカロチンはピーマンの約5倍、カルシウムはほうれん草の約3倍、鉄分はニラの約4倍含まれています。

その他にも、わさび・大根・キャベツ等のアブラナ科の野菜に含まれる辛味成分「アリルイソチオシアネート」が菜の花にも含有し、発ガン性物質の働きを阻止して、異常をきたした細胞の増殖を抑える働きがあると言われ、ガン予防・血栓防止に役立ちます。

このような豊富な栄養素を十分に生かすために、調理する際注意しなくてはなりません。あまり茹ですぎるとせっかくの栄養素が減少してしまい菜の花独特の苦味・香り・食感も損なわれます。栄養素の損失を少なくするためにさっと茹でて、和え物やお浸しはもちろんサラダ・パスタ・グラタン等にもよく合います。

最近ではハウス栽培により年中あらゆる食材を手にすることができますが、春先に出回る菜の花のような春野菜は四季の中でも一番栄養価が高く、季節も感じることができる野菜です。春の香りを堪能しながら栄養価の高い菜の花をたっぷりと摂りましょう。


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