インディペンデントな人生

上質で快適な大人の生き方を求めて - ロンドンからの提案。

ヨーロッパでのディーゼル車

2005-01-11 21:01:31 | 
ご存知の通り欧州ではディーゼル車の売れ行きが好調である。西ヨーロッパにおける乗用車の新車台数は年間約1500万台。このうちディーゼル乗用車の販売は2台のうち1台、厳密には04年1-10月累計で47.2%を記録している。ユーロIV規制により窒素炭化物と粉塵排出量が削減されガソリンに比べ低い二酸化炭素放出量により欧州ではクリーンなエンジンであるとの認識がある。また高速で長距離を走行する環境においては燃費効率がよく、価格も高いハイブリッド車のメリットは少ない。

ドイツやイギリスではカンパニーカーとして従業員に車が給与の一部として与えられる。従い私用でも使えるのだ。イギリスではいまだ新車販売の半分以上(約100万台)はカンパニーカーといわれる。もらった本人は所得として税金を払わなければならないのだがディーゼルは二酸化炭素の放出量が少ないのと燃費が良いので税率にかなりのメリットがある。ちなみにこちらのセールスマンの年間走行距離は半端ではない。一年間で5万キロなんていうのはざらで以前の同僚ジムは一年で6万マイル(10万キロ)走ったと自慢していた。会社もディーゼルを奨励するわけだ。

また最近のディーゼル車の動力性能はすばらしく2リッター以上のエンジンではメーターで200キロ以上も問題にならない。ドイツでよくディーゼル車を借りるがアウディA6の2.5リッターディーゼルに大人5人と荷物満載で220キロまで出るのには驚いた。基本的に中低速域で高トルクが発生される特性ともあいまって「力強く、早い」のである。速度無制限のアウトバーンで動力性能が高いのは重要なことなのだ。最近はクーペでもメルセデスのCLKやアルファのGTのようにディーゼルエンジンが選べるようになっている。5月に今の車のリースが切れるので思わずディーゼルも考えてしまう今日この頃である。

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