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英国はヴィクトリア朝をメインに創作関係や自サイト、雑記などを写真やイラストと共にお送りしていくのらりくらりなブログ。

ビートン婦人の家政書 vol. 1  家政婦①

2008-02-17 12:14:02 | 使用人関係
以前から予告だけしていてまったく記事がでてこなかった「ビートン婦人の家政書」からの記事です。
今まではヴィクトリア時代の使用人全般についての記事を連載してきていました。今回は、ヴィクトリア時代に流通した家政書の翻訳に挑戦も兼ねて、それぞれの使用人が「当時の認識」ではどのように考えられていたのかや実際に要求されていた仕事がどのようなものだったのかを見てみたいと思います。
また、今回は「使用人」に関する部分の翻訳になるので、「ビートン婦人の家政書」すべての翻訳ではないことをあらかじめ連絡しておきます。時間に余裕があれば、「使用人」以外の部分の翻訳もしたいと思います。
最後に、初の翻訳作業ということで非常にぎこちない文章がでてくるとは思いますが、できるだけわかりやすいものになるように心がけていますのでご容赦ください。翻訳についてなにかアドバイスがありましたら、気兼ねなくいただけると幸いです。
では、今回からはまず女性使用人の長である「家政婦」についてみていきましょう。今回からはひとつのテーマで複数回の連載になります。


◆家政婦について

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家政婦とは家庭の第二の指令塔であり、強固の支配体制の確立が期待されており、家令がいる場合は家政婦は女主人の後継人としての立場をしっかり理解し、さらに自分自身の家庭と同じように家庭管理を誠実と勤勉と用心を総動員してその職務をこなす存在である。

使用人の仕事を滞りなくこなしているのかを注意深く観察し、家政が機能しているかを確認し、各役割がきちんと主人に仕えているかを見、また使用人のさまざまな職務を同時平行している時に支障がないかを確認する。

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敬虔であり、時間を厳守し、秩序を重んじ、規則正しくいることがよい家政婦の必要不可欠な要素である。

一つ目がなければ、家庭をうまく回すことはできない。

二つ目は同様に不可欠であり、家政婦の部下に指示を与えるうえと自分が行動を遂行するうえで時間の厳守は重要である。

秩序を重んじることも絶対に必要なことであり、「すべてのものにはあるべき場所があり、すべてのものがそこにあるべきである」ということを使用人が理解するために必要なことである。

規則正しくいることも同様に必要不可欠なことであり、仕事をうまくこなすために各業務内容の配分を変えると効果的かつ迅速に職務を遂行させることができる。

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家政婦に必要な資格は、家計を理解することである。

家政婦はすべての支出の正確な記録、家庭内の現状での高級品、商人への支払、それ以外の必要ごとを家計簿に記さなければならない。

私たちが「女主人」の項目(この項目は今後翻訳予定)で言及したとおり、家政婦の家計簿は周期的で調和が取れており、家庭の長に確認を取られるべきものです。

家政婦は以下の教訓を肝に銘じることで、雇用主と使用人両方を満足させることができる。「短い請求書は長い友達」他の教訓よりもこちらのほうが良い。


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