「音楽家と共に」

このブログは“音楽家と共に”をはじめとするクラシック音楽普及の教育プログラムについての情報を掲載します。

今年を振り返って・・・

2008-12-31 16:06:10 | 過去の実績
今年もあと7時間・・・
そういえば、今年はうるう年で1日多かった。

今年はアメリカの文化政策とフランスの文化政策に大きく関係する年であった。

●1月~3月

例年のごとく「音楽家と共に」を実施していた・・・。
それと合わせて後継者養成のトレーニングも行っていた。
そんな中、5月に実施されるラ・フォル・ジュルネ・オジャポン「熱狂の日」音楽祭に向けて、千代田区の小学校にどのように教育プログラムを展開したら良いか、音楽祭事務局と協議したり、東京都交響楽団の事務局と協議したり、また、その合間をぬってニューヨークに行ったりとコーディネートに奔走する日々であった。
あ、そういえば、この間、関西だ北関東だと何回も訪問することになった。

以前なら格安のチケットを購入したりして旅費を安くすることを考えていたが、ついにそんな暇はなくなり、いつも乗車直前に定価で買う!そして缶チューハイを片手に車内でもパソコン・・・、そんな感じになっていた。

●4月~6月

4月にはラ・フォル・ジュルネの教育プログラムを展開した。千代田区の横丁も詳しくなった!そして5月は東京国際フォーラムでの音楽祭。
0歳児と一緒に客席に座るという体験をした。なんか、泣き声が、まるで田圃から聞こえるカエルの合唱のようであった・・・。

しかし、ワークショップを共に行った児童たちは、それを気にせず観点を持って
演奏に注目していた。そんな意義深いプログラムを展開することができた。

6月は再びニューヨークへ、そして国際学会のあるボストンへ行った。
エブリフィッシャーホールでのNYフィルのコンサートは毎晩、VIP席に座るはめになってしまった・・・。万が一に備え、スーツは持参していたが、6月のニューヨークで3シーズン用のスーツでは暑かった!

VIP席は窮屈でもあった。まず、寝れない!時差ボケの自分としては苦痛である。
そして、1曲毎に指揮者もソロイストも、僕の方に最初に向き、お辞儀をする・・・。そう、ロリン・マゼールが・・・。

しょうがない、両手を持ち上げ、拍手喝采しているように演じる・・・。拍手をすぐにやめられない・・・・。

2日目はなんやら、ステージ上から手を振ってくる若くて綺麗な女性団員が笑顔でこっちを向いている!

照れるな~ということで、思わずプログラムを読んでいるふりをする・・・。
しかし、ずっと向こうは手を振っている・・・。しょうがない、こちらも軽く手を振ってみる・・・。そんな光景を彼女の後ろで演奏している人物が笑っている・・。そう、仕掛けたのはあのコントラバス奏者だ!

ところで、これは演奏会中の出来事でない。コンサート直前のチューニング前に団員達はすでにステージに出て、ウォーミングアップをしている。これがアメリカのコンサートスタイルなんです。

ところで話を戻すと、コンサート終了後、VIP席のVIPはVIP席の脇にある扉が開き、
その向こうへと進む。そこには演奏を終えたばかりのロリン・マゼールがやってくる場所があり、歓談をする慣習になっている・・・。
これまた、厄介な時間となってしまう・・・。
そんなニューヨークの日々が続いた・・・。


●7月~9月

学会で初めての北海道、季節が大変悪く、旬の食材が何もなかった!そんな時期に学会を開くなんて!!! しかも洞爺湖サミットで札幌市内は大渋滞・・・、空には沢山のヘリコプター・・・・。
知床に行っても、釧路に行っても、旬のお魚達はいなかった・・・。

旬のお魚と言えば、明石で公演を行った。出演者たちを魚の棚に連れて行き、売っているタコが箱から逃げ出して、アーケード街をうろついている光景を見せることができた。それだけで目的は達成できた!

ちなみに明石の魚は高いです! 飲食店も観光客相手の値段になってます・・・。
でも、お昼に行けば30分前に水揚げされたタコ、近海魚がお店に並んでいます。

注:お店にある生け簀で保管した前日のタコさん、お魚さんもいますので、気をつけましょう・・・。よく尋ねてから買うことです。


●10月~12月

デスロードの始まり・・・。
新潟には、ラフォルジュルネとNYフィルの視察で10月に2回も行った。
刻々と迫る11月・・・。

顔面蒼白になりながら11月はNYフィル事業を進めた・・・。いや、まだ終えられていない・・・・。
この間、あんこう鍋の時期になっていない北関東へ何回もいった・・・。
海側だけでなく、黄門様のご隠居の地の方にも・・・。

そういえば、上方にも何回も行った。瀬戸内の日の光は安らぎを覚えた。

そんなわけで、アメリカの文化政策の基幹事業になり得る教育プログラムを力強く実施した。そんな折、オバマ政権のマニュフェストに芸術教育への展望が記されていた。本当に実現するのだろうか。

その一方、フランスの外貨獲得としての芸術文化。ラフォルジュルネとの縁も始まった。

いずれにせよ、来年は教育プログラムにとって厳しい年となるだろう。
財源確保のむずかしさ、そして社会や企業内に本質を見定める見識がない限り、
「教育」に対する予算の投入は難しいだろう・・・。
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