ロイドベンチャーシステム雑記<ロイドの日記>

弊社「株式会社ロイドベンチャーシステム」は、千葉県(主に南房総地域)でパソコンの何でも屋をしています。

Acer製パソコンBIOS画面で「Warning! Your chassis has been opened」警告

2010-07-01 18:47:30 | 技術部屋より

少し戸惑った事例がありましたので紹介いたします。

 

知っている人には大したことはないのですが、一部のビジネス用パソコン等では、パソコン本体の蓋が開けられるとBIOS画面に警告表示するものがあ ります。

 

Sn3l0070_r_r    
今回の事例は下記機種
Sn3l0078_r_r    
 ・メーカー : Acer
 ・モデル  : Veriton X480
 ・詳細型番 : VTX480-B15D

 

 

 

メモリ増設作業の為に筐体の蓋を開けました。
装着完了し蓋を閉め、電源キーボード等を接続し、電源On。 

 

BIOS画面は下記赤字で止まりました。
Sn3l0071_r      
 Warning! Your chassis has been opened
 Press F1 to continue
 Press Del to enter setup menu

 

まあ、読んだとおり「筐体の蓋が開けられた」の警告です。
警告を消す為には[Del]キーでBIOS設定画面を呼び出し適切な対応を行わねばなりません。

 

こちらもこの業界は長いですし、個人的には自作パソコンの経験も10年を超えています。
BIOS設定画面を見ればなんとかなるとは思いましたが、一応マニュアルを参照...。

 

やっぱり最近の外国メーカー製パソコンです。

 

付属のマニュアルには今回のケースの対応方法など記載はありません。
当然、BIOS画面の設定値の記載もありません。

 

ならば自力で対処。

 

BIOSの初期メニューで、「BIOS Security Features」を選択
Sn3l0073_r_r    
それで表示された画面
Sn3l0074_r_r    
下部の項目ですが、
 Chassis Opened [Yes]
に、なっています。しかもグレーっぽい文字で。

 

ここは設定項目ではなく、「ケース開けた奴がいるよ!」というステータス表示ですね。

 

対応方法ですが2通りあります。
 ・以後、警告を表示しないようにするか?
 ・現在の「ケース開けた奴がいるよ!」の記録をリセットするか?
さて、どちらがよいか。

 

まあ、セキュリティ面を考えて、ケース解放記録リセットが無難でしょう。

 

Chassis Opened Warninng」で下記3つから選択することで蓋開け警告の処理方法を設定できます。

 ・Enabled ( ← 現在値 )
    「ケースが開いたら警告表示しろ!」の機能を利用。

 ・Disabled に設定変更
    ケースを開けられても警告表示をしなくなる。

 ・Clear に設定し再起動
    今現在の「ケース開けた奴がいるよ!」の記録をリセット。
    再起動後は、「Enabled」に戻る。

   

今回は今の警告を消したいだけですので、「Clear」を選択、BIOSの設定変更をSaveし再起動。
これにて、Warning! Your chassis has been openedは解決しました。

 

念の為、BIOS画面を開き先ほどの設定値を確認。
Sn3l0077_r_r      
 Chassis Opened Warninng [Enabled]
 Chassis Opened          [No]

 

たしかに、蓋開けの履歴は消えていました。



今回はAcer製パソコンでしたが、他社製パソコンでも(特にビジネスモデルは)同様の警告設定項目があるかもしれません。
その場合の参考になれば幸いです。




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【関連記事】
 ・2011.05.18 Acer製パソコンBIOS画面で「Warning! Your chassis has been opened」警告 2例目
 ・2013.03.06 Acer製パソコンBIOS画面で「Warning! Your chassis has been opened」警告 3例目

 ※2012年秋頃以降のVeritonシリーズなら、上記3例目のBIOS画面が参考になると思います。