LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

オバマの「対テロ戦争」(5) 追い詰められる米・NATO軍。タリバンの支配地域が8割に拡大。

2009-09-13 | オバマの「対テロ戦争」
 カルザイ政権を正当化するはずの大統領選挙は、アフガニスタンにおけるタリバン支配の実態を逆に明るみに出してしまった。地方の多くの投票所で投票が行われず、ボイコットが起こり、不正や腐敗疑惑が噴出している。カルザイの勝利宣言がだされればその「正当性」を巡って対立が激化するという新たな局面に入ることになる。
国際シンクタンク「治安と開発の国際審議会(International Council on Security and Development、ICOS)」は911事件から8年目に当たる9月11日、アフガニスタン全土の8割がタリバンの実質的支配地域にあり、タリバンの恒常的な活動がある地域をあわせれば実に97%の地域がタリバンの影響下にあるとする報告書を出した。報告書によるとこれまで安定していた北部にまでタリバンの影響が拡大している。首都カブールや軍事的要衝マザリシャリフ、南部カンダハルなども例外ではない。カルザイ政権の影響がまともに及ぶのは、シャリプル州とその周辺のわずかな地域に過ぎない。
 ICOSは2008年の12月に、タリバンの支配が国土の72%に及ぶという報告書を出しており、米軍と傀儡政権に対する包囲をますます狭めていることになる。
※追い詰められる米・NATO軍 ~地図で見るアフガン・レジスタンスの攻勢(リブ・イン・ピース☆9+25)
http://www.liveinpeace925.com/iraq_afgan/axis_of_logic081208.htm
 アフガン市民90人もの犠牲を出した9月4日の空爆事件を機に米とその同盟国内で撤退論が噴出し始めた。世論も大きく変わろうとしている。

※独、駐留是非 争点に  アフガン空爆 要請が判明(東京新聞) 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2009091002000079.html
※Eight years after 9/11 Taliban now has a permanent presence in 80% of Afghanistan (Icosgroup)
http://www.icosgroup.net/modules/press_releases/eight_years_after_911
※地図
http://www.icosmaps.net/

(ハンマー)

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